オレンジ色のハロウィンが過ぎ、街にはクリスマスのイルミネーションがキラキラ輝き出しましたね。
一年の締めくくりで、もっとも華やかでキレイな季節がやってきました。
季節が冬へと移行すると食卓にも鍋料理が並ぶようになり、白菜を食べる機会も増えてきます。
鍋にも色々な味わいがありますが、「鍋に合う野菜は?」と言えば「白菜」と答えるほど、白菜は鍋料理には欠かせない野菜のひとつです。
通年出まわる白菜ですが、旬の時期は冬。霜がおりる晩秋から冬にかけて収穫されたものは、ぎゅっと葉が結球して
甘みを充分に蓄えるので、ちょうど鍋料理の季節に一番美味しくなります。
食べたい季節に一番美味しくなるなんて!! 白菜は冬を代表するすぐれもの野菜ですね。
かつては冬になると白菜の漬物を漬ける家庭が多かったので、大きな白菜をまるごと購入する事も多かったのですが、
最近はカット白菜の方が需要が多いそうです。
お店でも半分、または1/4カットの白菜が多く売られています。
カット白菜を選ぶときは、真ん中の盛り上がりをチェックしましょう!
野菜は収穫した後でも生きていますので、時間がたつと中心部分の葉から盛り上がってくるので、時間がたっているかの目安になります。
丸ごとの場合は全体を新聞紙で包み、立てた状態にして冷暗所に置いておけば、一ヵ月は保存する事ができます。
白菜は葉と軸で食感も味わいも違います。
芯は葉に比べて厚いので、火が通るまで少し時間がかかるので、加熱する時は芯の部分を先に煮て、芯が透き通ってきたら葉を加えるようにすると、芯と葉が同じタイミングで火が通ります。
鍋に入れる白菜はどんな風に切っていますか?
軸の部分は2㎝幅くらいにザクザクとざく切りにすることが多いと思いますが、実はこの切り方は、お子さんにあまり好まれない切り方なのです。
加熱すると柔らかくなりますが、ざく切りは子どもの口には大きく、繊維が口に残りやすく食べにくいのが原因です。
実際に、私も白菜の軸のざく切りは食べにくいし、あまり好きではありませんでした。
なので、もしお子さんが鍋の白菜を苦手としていたら、切り方を変えてみましょう。
軸の部分の繊維にそって細切りにしてみます。
これだけでも食べやすくなるし、加熱するととても柔らかくなります。
苦手の原因のひとつに「食べにくさ」や「食感」があります。
それを「食べやすく」「柔らかく」することで、食べられるきっかけにもなりますので、ぜひ鍋のシーズンに切り方を変えて白菜を食べ比べてみてくださいね。
葉先はやわらかく甘みも多い部分なので、手でちぎって生でサラダで食べるのもおススメです。
大きい葉ならば、ひき肉の餡を包んでロール白菜にしたり、蒸し物にしても美味です。
葉の中心の葉柄は繊維が多いので、細く切って鍋や炒め物に。
一番しっかりとした噛みごたえのある軸の部分は、漬物などに使うといいですよ。
これからが一番おいしい季節。丸ごと白菜を味わいましょう!
「ロール白菜とヨーグルトソース」のレシピを紹介しています。
香月 りさ 【アクティブ野菜ソムリエ 野菜ぎらい克服塾講師】
記事テーマ
子育てにおいての大きな悩みのひとつは、子供の食生活。離乳から成長期にかけての偏食や好き嫌いなどは、身体や心を育む上で影響を与えてしまいます。「野菜ぎらい克服塾」の現場から、それを克服するヒントをご紹介します。 キッズ野菜ソムリエの母で「野菜」「話す」のプロが、食べる喜びや野菜のおいしさなど、身体と心を元気に育むベジフルライフをお伝えします。