野菜ソムリエの香月 りさです。いつも読んでくださり、ありがとうございます。
これまで野菜が好きになる、苦手を克服する方法やアイデアなど紹介してきましたが、参考になった記事はありましたか? 少しでもお役に立てた記事があったなら幸いです。苦手なことを好きになるには、大人でもすぐには改善しないものですのですし、少し時間がかることを念頭に取り組んでみてください。
野菜ぎらいを克服するためには、「これ!!!」という絶対的なものはありませんが、野菜に対しての興味や関心を持ち、挑戦してみることから始まります。
お店で野菜を自分で選んでみたり、実際に野菜を育ててみたり。そして自分で野菜料理を調理してみることも、興味をもって食べることへのきっかけになったりします。
よく講座などでも『料理を作ってみましょう!』とおすすめしてみますが、実際に調理となると「調理器具を使わせるのに不安がある」とか、「時間がかかりすぎてイライラしてしまう」「子どもがやりたがる時に限って、忙しい」など、一緒にやってみたいけどすぐに実践とはいかない現実があると、保護者さまからご意見をいただくことがあります。
特に夏時期はなるべく火も使わない簡単料理が好まれるので、キッチンで一緒に調理となると、イライラや暑さとの戦いになるかもしれませんね。調理というと大変で難しく思われがちですが、意外に簡単にお手伝いをお願いできる方法もあるんですよ!それは、「野菜をもみもみ!!」子どもの手を使って、なおかつ美味しいメニューになるためのおまじないをお子さんにお願いしちゃいましょう。
夏はトマトが美味しい季節。真っ赤に熟したトマトを使って、果汁たっぷりのそうめんつゆを作ってみましょう。
用意するのは、
・熟したトマト
・ポリエチレン袋(ビニール袋)
だけです。
一口大にカットしたトマトをポリエチレン袋にいれて、軽く口を結びあとはもむだけ!
ギュニュっと潰れた果肉から、真っ赤なトマトの果汁がたくさん出てきます。手に使わるトマトの感触はどんな感じでしょうか?最初はおっかなびっくりでも、感触や潰れる様子が面白いのか、子どもたちは楽しそうにもみもみしてくれます。
ただし!!!あまり強くもみすぎると袋が破けて中身が飛び出すことがありますのであくまでも優しく、そして「美味しくな~れ!」とおまじないをしながら行ってくださいね。
果肉がすべて潰れて液状になるまでもめば完成!あとは袋の端をはさみでカットし、器に注ぎます。皮や種が残るので、ザルなどで濾してトマト果汁だけ使いましょう。もし気にならなけれ、もちろんそのまま使ってもOKです。
絞った果汁を使い、トマトそうめんつゆを作ってみましょう。市販の3倍濃縮のつゆのうち、1/3をトマト果汁、2/3を水でうすめます。見た目にはいつものそうめんつゆとは変わりませんが、めんつゆに含まれている鰹のイノシン酸にトマトのグルタミン酸が加わることで、旨み成分はいつもの倍になるのです。コクが出て、深い味わいと真っ赤なトマトの栄養をたっぷり味わうことができますよ!
香月 りさ 【アクティブ野菜ソムリエ 野菜ぎらい克服塾講師】
記事テーマ
子育てにおいての大きな悩みのひとつは、子供の食生活。離乳から成長期にかけての偏食や好き嫌いなどは、身体や心を育む上で影響を与えてしまいます。「野菜ぎらい克服塾」の現場から、それを克服するヒントをご紹介します。 キッズ野菜ソムリエの母で「野菜」「話す」のプロが、食べる喜びや野菜のおいしさなど、身体と心を元気に育むベジフルライフをお伝えします。