正解は「枝豆」です!
枝豆の畑に行くと葉の緑が青々と茂っていますが、よく見ると大人の小指の爪よりもひと回り位小さくてかわいい純白の花が咲いています。花はマメ科特有の蝶形花(ちょうけいか)と言って、左右相称で蝶のような形の花型で、そら豆やえんどうの花も似たような花が咲きます。
※上の写真はまだつぼみの状態です。これが開くと、蝶々のように見えます。
お星さまのような形の花が咲くナス科や、花びらが丸いウリ科とはまた違って、蝶々に似た花型のマメ科の野菜。野菜の花はなかなか見る機会がありませんが、素朴で可憐で、実になる前の神秘的な美しさに惹かれてしまい、いつも畑に行くと野菜の花に注目していまいます。
枝豆は未熟な若い未熟果を食べますが、これが完熟したものが「大豆」になります。この大豆は、私たち日本人の食生活にはとても関わりの深い食べ物です。大豆が大変身すると、いろいろな食品に変化しますが、何に変化しているのでしょうか?
●蒸した大豆に納豆菌をいれると→納豆に大変身!
●ぐつぐつと煮て煮汁をギュッと絞ると→豆乳に!
●豆乳ににがりを入れて固めると、豆腐に大変身!
他にもおからや、油、きなこ、あぶらあげや湯葉など、大豆が大大変身して私たちの食生活をとても豊かにしてくれます。
豆は小さくてもパワーがいっぱい!!強い力がたくさん詰まっているんですね。体が大きくなるのには、成長ホルモンの分泌を促すたんぱく質が必要なので、成長期のお子さんには特に摂取してもらいたい栄養素の一つですが、大豆にはこのたんぱく質が豊富に含まれ「畑の肉」とも呼ばれています。
夏休みが過ぎ、始業式で久々に顔を合わせると、グンと背が伸びて大きく成長しているお子さんも多くいます。よく学び、よく動き、よく食べる。心身ともに成長する夏休みの食生活には、ぜひ何か1品でも大豆製品を取り入れて豆のパワーをいただきましょう。
普段、何げなく食べている食事も、調べてみると野菜で作っていたりすることがあるんです。おやつで食べるポップコーン、ポテトチップスは何から作っているでしょうか?醤油や味噌などの調味料は何から作るのでしょうか?
調べたことをまとめれば、「野菜から作る食べ物」をテーマにして自由研究をすることができます。夏休みは、いつもより少し食事の時間に余裕があったり、家族や親せきなど大人数で食事をする機会も多くあると思いますので、「自分が食べているもの」に興味や関心を持つと食がさらに楽しいものになってきます。
もし調べて面白い発見があったら、ぜひ教えて下さいね。
香月 りさ 【アクティブ野菜ソムリエ 野菜ぎらい克服塾講師】
記事テーマ
子育てにおいての大きな悩みのひとつは、子供の食生活。離乳から成長期にかけての偏食や好き嫌いなどは、身体や心を育む上で影響を与えてしまいます。「野菜ぎらい克服塾」の現場から、それを克服するヒントをご紹介します。 キッズ野菜ソムリエの母で「野菜」「話す」のプロが、食べる喜びや野菜のおいしさなど、身体と心を元気に育むベジフルライフをお伝えします。