「アーティフィシャルフラワー」とは布などの素材を使って人工的に作られたお花(造花)のことです。
一昔前までの造花のイメージとは違い、見た目も生花と見間違うほどリアルに美しく作られています。
2枚の作品はどちらもアーティフィシャルフラワーで作られていますが、写真を見た多くの方が「生花じゃないのー?」と驚かれます。
お値段も数百円ものから数千円ものまで、花のつくりや種類によって異なります。
ユザワヤやホームセンター、もしくはインターネットでも1輪から購入することができますので、まずはお気に入りの数輪を購入してアレンジをお楽しみください。
どのお花を選んだらよいかはもちろん、今回は生花のような自然な雰囲気のアレンジ(ブーケ)を作るテクニックについてご紹介します。
まずはアーティフィシャルフラワーの特性についてご説明します。
アーティフィシャルフラワーの最大の利点は「お手入れの必要がない」ということ。
他にも「枯れる心配がなく、永く楽しめる」
「丈夫で壊れる心配がない」
などたくさんのメリットがあります。
小さなお子さまがいるご家庭では、水替えや切り戻しの手間がないのは助かりますよね。
万が一お子さまが倒したりしてもお花自体が壊れることがないのも嬉しいです。
その上何年も変わらずその美しさをキープすることができるので、シーズン毎に飾るお花を変えて、今飾っているアレンジは来年ふたたび楽しむこともできます。
またそのデザインに飽きたら別の花材を足したり、差し替えたりして変化を加えてみるのもよいですね。
季節感を楽しむことが出来る上に、長く飾ることができるというコストパフォーマンスの高さが人気の理由のひとつです。
さらに造花であるのにもかかわらず、生花のような美しさを楽しむことができるのはアーティフィシャルフラワーならではの特色です。
次はどのような花同士を組み合わせると生花のような美しい雰囲気のアレンジを作ることができるかなどのアレンジテクニックをいくつかご紹介します。
「どのお花を組み合わせたらよいかわからない」「色合わせが難しい」
というお悩みをよく聞きます。
確かにたくさんの種類の花材の中からどのお花と合わせればよいか、どんな色合わせや組み合わせがいいかを選択するのは困難です。
初めての方は、まず同系色のお花同士を組み合わせてみてください。
その選んだお花にグリーン(葉もの)をプラスするとまるで生花のような生き生きとしたアレンジメント(ブーケ)が出来上がります。
他にもアーティフィシャルのアレンジメントを生花のように見せるポイントがいくつかあるのでご紹介します。
【花(グリーン)の組み合わせ】
●同じ時期に咲く花同士を組み合わせる→季節感を出す
(例)チューリップ×アネモネ、ひまわり×デルフィニウムなど
●同じ場所(地域)に咲く花材同士とグリーンを組み合わせる→アレンジに統一感が生まれる
(例)ラン×アンスリウム×モンステラ(南国風)など
【色の組み合わせ】
●色相環(色相を円環に並べたもの)を利用した4つの色合わせ
①同系色濃淡の色合わせ(例)ピンクの濃淡
②隣り同士の色合わせ (例)オレンジ・黄・黄緑
③等間隔3色の色合わせ (例)ピンク・オレンジ・薄緑
④反対色の色合わせ (例)赤・緑
【お花の凹凸感を大切に】
アレンジ全体の凹凸感を大切にして、隣り合う花の間に隙間をつくることもナチュラルにみせる最大のポイントです。
上記はいずれも生花のアレンジやブーケ作りにも共通するテクニックです。
頭の片隅にいれてお花に触ってみましょう。
何回か作っていくと驚くほど上手に作れるようになりますよ。
ぜひ試してみてくださいね。
こちらでご紹介したアレンジテクニックが実際に学べます。
まずは体験レッスンから。
・アーティフィシャルフラワーのアレンジメント(2,100円)
・アーティフィシャルフラワーのミニブーケ(3,150円)
ご予約はこちらから>>info@fleurdesaisons.com
詳細は教室HPをご確認ください。
武田 美保 【フラワーデザイナー】
記事テーマ
「1輪の花あしらいでお部屋が劇的にオシャレ空間に大変身!」をコンセプトにフラワーデザインのプラスαなテクニックをお伝えしていきます。身近にある素材を使用して、雑貨屋さんに置いてあるようなオシャレなアレンジメントやベースを手作りしてみませんか?インテリアとして飾ることのできる新しい形のフラワーアレンジメントを親子でご一緒にお楽しみください。