生花の花活けは、暑くて蒸し蒸しする夏場はどうしても敬遠されがちです。生の花なので、萎れたり枯れたりするのは当たり前なのですが、せっかくなら少しでも長持ちさせたい!そんなときに知っておくと便利な「生花を少しでも長持ちさせる水揚げ方法やアレンジのテクニック」。
今回は、一番メジャーで簡単にできる水揚げ&アレンジ方法と、目から鱗の保存テクニックをお話しします。
そもそも「水揚げ」という言葉をご存知ですか?
市場から仕入れたお花は生産者からそのまま送られてくるため、お花に水があがっていない状態で納品されてきます。それを仕入れたお花屋さんや小売り業者が、「水揚げ」をしてお花に再び命を吹き込むのです。
これはみなさんがお花屋さんで購入した後も同様です。買ったお花はティッシュなどで保水されていますが、お花にとっては苦しい状態。家に帰ったらまずはじめにしていただきたいことがここでも「水揚げ」なのです。
お花の種類によって水揚げ方法も異なりますが、今日は一番メジャーな「水切り」の方法をご紹介します。
・まずは深い桶にたっぷりと水を貯めて、買ってきたお花を新聞紙でくるみ、茎を浸します。
・そのまま、水中でハサミかナイフを使って切り口を斜めに切ります(水の中で切ることにより断面が空気にふれることを防ぎます)
・このまましばらく放置し、花首までシャキーンとしたらOKです。
今まで、購入したお花をそのままカットしていたという方は、ぜひこちらの方法を試してみてくださいね。
水揚げはしっかりやったけど、アレンジすると長持ちしないのよね〜なんていう声も。
花瓶に活けるのと違い、フローラルフォーム(オアシス)に茎を差して保水をするアレンジメントは、毎日切り戻すことが難しいので、もし長持ちさせたい場合は短くいけると花保ちがよくなります。
アレンジに多様性を持たせたい場合は有効ではありませんが、ちょっとした花あしらいやギフトにはこちらの方法がオススメです。
こちらは先ほどのリースタイプのアレンジメントのアップ写真。短く活けてあるので、涼しいお部屋であれば1週間程度は保ちます。
長持ちさせるポイントとしては、吸い上げているオアシスの水を切らさないこと、お花の上からも霧吹きなどで水を吹きかけてあげることです。お花は花や葉の表面からも水分が蒸発してしまいますので、乾燥したお部屋やエアコンの効いたお部屋などに置く場合は、こまめに吹きかけてあげてください。
また今日作ったアレンジメントをしばらくそのままの形で残したい時の、とっておきの方法もあるのです!
作ったアレンジメントに霧吹きでたっぷりと水をかけて、その上をセロファンで覆います。それを冷蔵庫の野菜室に入れておくと、あらびっくり。1週間〜10日くらい綺麗なまま保存できますよ〜プレゼントするお花を翌日や翌々日にプレゼントしたいときなどに、鮮度を保つことができるのでおすすめです。
ぜひ試してみてくださいね♪
武田 美保 【フラワーデザイナー】
記事テーマ
「1輪の花あしらいでお部屋が劇的にオシャレ空間に大変身!」をコンセプトにフラワーデザインのプラスαなテクニックをお伝えしていきます。身近にある素材を使用して、雑貨屋さんに置いてあるようなオシャレなアレンジメントやベースを手作りしてみませんか?インテリアとして飾ることのできる新しい形のフラワーアレンジメントを親子でご一緒にお楽しみください。