『立つ』こと、『座る』こと、『歩く』こと。この3つの行為って、毎日毎日、それこそ意識しないで、無意識に行っている行為ですよね。人のカラダは、『日常』が作り出しているもの。毎日のちょっとしたクセや、○○方・・・などで、良くも悪くもなるわけです。だからこそ、ほんのちょっと『意識して』することで、もっともっと、毎日のカラダとココロがハッピーに変わるのです。
先ずは、『立つ』という動作。無意識に、左右どちらかの足に重心を乗せて立ってしまっていたり、キッチンなどで、前のカウンターに寄りかかりながら立っていたり、気付くとそういう姿勢でいることって多くありませんか? 上でも述べたように、今の体は、『日常』が作り出しているもの。『つい』やってしまっている姿勢が、毎日続くと、やっぱり歪みや、痛みなどとなって、体の不調として現れてきてしまいます。
『立つ』の基本は、しっかりと軸を立てて、 背骨の上に頭蓋骨を乗せるイメージで。現代人は、PCやスマホの使い過ぎ等で、頭や首が前に傾きがち。それでは、バランスを取ろうとして、中心軸がずれてしまいます。慣れないうちは、背中を壁につけて、かかと、お尻、肩、頭、がつく姿勢で立ってみましょう。それが基本となる、『立つ』姿勢です。
リラックスしている時って、ついつい腰が丸まって、肩甲骨が広がって、だら~ん、ふわ~ん・・・な姿勢になってしまっていますよね。勿論そんな時があってもいい。でも、それがいつも(日常)だと、どんどんと腰も背中も丸くなって、肩が凝ったり、腰が痛くなったり・・・と、やっぱり体の不調として現れてきてしまいます。
『座る』の基本は、坐骨(お尻の下のぐりぐりとした骨)で座ること。上半身は、『立つ』の姿勢と同じ。頭と坐骨で上下に引っ張り合うようなイメージで、背中を伸ばしてお腹を引き上げて。
『立つ』の姿勢でも述べたように、PCやスマホなどの使い過ぎで、ついつい頭が(首が)前に前にといってしまっている現代人。座った時にも、そんな姿勢の方、沢山見かけます。頭はきちんと背骨の上に乗せるイメージで。そのためには、先ずは土台の坐骨部分をしっかりと立てて座りましょう。坐骨を立てると、お尻もプリっと上がって格好よくなりますよ!
人のカラダの調子をとても良くしてくれる基本の動き、それが『歩く』ことなんです。『歩く』ことで、人間のカラダを正常に機能させてくれる筋力を、育ててくれるのです。特に産前産後などは、骨盤をしっかり動かせるような動き、歩き方をすることが大切。その為には、しっかりと『大腰筋』を使って歩くこと。しっかりとお腹の中心を伸ばして意識して使えるようになると、カラダ全体がポカポカしてきて、代謝アップにもとっても良い。『大腰筋』は、下の絵でも分かるように、背骨と足を繋ぐ筋肉、インナーマッスルです。 足を上げる時や、正しい姿勢を保つときなどに主に使われます。 小幅で、ちょこちょこと歩いてる人は、あまりこの筋肉も、そして骨盤も使われていません。そうすると、余計にふくらはぎやももなども疲労を起こしやすくなってきます。先ずは、骨盤を意識して動かす動きをやってみましょう!
*腕を胸の前で組み、骨盤をしっかり動かしながら、右足、左足・・・と骨盤と連動させて歩いてみましょう。
*床に足を伸ばして座って、しっかりと片足ずつを突き出す感じで、お尻歩きをしてみましょう。
慣れてきたら、骨盤を意識しながら普通に歩いてみましょう! お腹を引き上げて、目線は少し遠く前を向いて。気持ちもスッキリしてきますよ!
川村 ようこ 【整体師/フェイシャルヨガインストラクター 『ナチュール*べべ』主宰】
記事テーマ
産前産後、育児中のママ達に沢山出逢って、改めて想ったこと。『からだ』と『こころ』は繋がっている。ストレスを受けやすい現代社会。ホルモンバランスが崩れ、『からだ』も『こころ』も元気がなくなりがち。ここでは日常のちょっとした体の使い方や女性ホルモンを意識した生活術などをお伝えしていきます。ママが子どもにしてあげるかんたんお手当てもお楽しみに♪