冷えの原因は、根本的には血液の巡りが悪くなることですが、女性は特に男性に比べて筋肉量が少なく脂肪が多かったり、骨盤を支える周りの筋力が弱いことで歪みやすかったり、女性ホルモンの働きによることが原因で冷えやすい傾向にあります。
またストレス過多な時代。このストレスが冷えを起こす原因にもなっています。血管や内臓の働きを調整する『自律神経』は、体が緊張状態にある『交感神経』と、リラックス状態にある『副交感神経』のバランスを取りながら、体温調整をしています。交感神経の働きで熱を作りだし、副交感神経が優位にあるときに、緊張が緩むことで血液の流れが良くなり、カラダの隅々まで温かい血液が流れていきます。
それが、様々なストレスやイライラ、不規則な生活などで、この自律神経のバランスが崩れ、体温を上手に調節できなくなってしまうのです。
体が冷えてしまうと、当然のことながら内臓の機能も低下してしまいます。女性ホルモン、自律神経がどんどんバランスを崩していき、生理痛、生理不順、などの女性特有の不調も引き起こしてしまいます。骨盤内にある子宮、卵巣も冷えることで、どんどん血流が悪くなり、卵巣内の血流が悪くなると、卵子の育ちも悪くなり、時として、不妊などにも繋がっていってしまうのです。
たかが冷え!!と軽視せずに、早めの『温活』を心がけましょう!
上でも述べたように、冷えは女性ホルモンにとって大敵! 毎日の生活の中で、手軽に『温活』できるもの、それが『お風呂(湯船)タイム』! しかしながら、小さい子を持つママなどは、なかなか湯船などに入る時間もなく、カラスの行水。どんどん冷えをひどくさせてしまっています。
湯船に浸かることは、冷えを解消するだけでなく、自律神経のバランスを整えてくれる絶好のチャンス!週に1回でもいいから、パパがお休みの日などにお願いして、ゆっくり『湯船タイム』を持ってほしいな。39℃~40℃前後のぬるめのお湯に、最低でも15分~20分は浸かる。半身浴がおススメ!
自律神経のバランスを整えてくれるばかりでなく、体にたまった有害な物質なども、汗と一緒に流してくれるデトックス効果もあるので、便秘や肌あれにも効果あり。簡単にキレイと健康を手に入れられる、最高の時なのですよ。
ママたちの日常の動きって、意外と小幅でヒョコヒョコと動くのが多かったりします。家事も横移動が多かったり。今の自分の体を作り出しているのは、これまでの『日常の動き』の結果。忙しくしていると、『歩く』のも、ついつい小幅になってしまいがち。脚って、股関節から出ている・・・そんなイメージですが、実は『大腰筋(だいようきん)』という、おへその近くの辺りから始まっているんです。『大腰筋』はインナーマッスル。足を上げる時や、正しい姿勢を保つときなどに使う筋肉。小幅で、ヒョコヒョコ歩いてる人は、殆どこの筋肉は使われていないのです。
この『大腰筋』がしっかり使われていないと、代謝ダウン、体温や免疫ダウンでいいことなし。逆に、この『大腰筋』をしっかり意識して歩けば、代謝も、体温も、免疫もアップして、痩せやすい体にもなっていく。
かかとからしっかり踏み始めて、最後までかかとを残す。大きな歩幅で歩く。視線を上げて!人間の視線と脳ってとても関係が深く、胸を張って視線をほんの数ミリ上げるだけで、明るい気分にさせてくれるのです。
今よりほんの少し、視線を上げて、胸を張って、大腰筋を使ってしっかり(大股で)歩く。そうすることで、骨盤内の血行も良くなって、ホルモンバランスもアップしていきますよ!
川村 ようこ 【整体師/フェイシャルヨガインストラクター 『ナチュール*べべ』主宰】
記事テーマ
産前産後、育児中のママ達に沢山出逢って、改めて想ったこと。『からだ』と『こころ』は繋がっている。ストレスを受けやすい現代社会。ホルモンバランスが崩れ、『からだ』も『こころ』も元気がなくなりがち。ここでは日常のちょっとした体の使い方や女性ホルモンを意識した生活術などをお伝えしていきます。ママが子どもにしてあげるかんたんお手当てもお楽しみに♪