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こんにちは！野菜ソムリエの岩本　香です。少しずつ暑い日差しが感じられるようになってきましたね。我が家の育て始めたピーマンや枝豆も、元気に芽を出し順調に育ち始めています。

さて、今回のテーマは　《旬》です。「旬のものを食べよう！」とよく言われますが、青果売り場で「この野菜の旬はいつなの？」とわからなくなるくらい、季節を問わず、手に入るようになっていますよね？

私は、野菜ソムリエになる以前、まだ小さかった娘と、野菜の旬の話をしたことがあったのですが、娘に「どうしてトマトはいつもお店に並んでいるのに、旬が夏なの？」と聞かれたことを今でも覚えています。しかも、旬がわからなくなる野菜たちは、いつでも手に入る野菜…私たちが調理しやすくて、食べやすい野菜たちばかり。…キュウリ・キャベツ・ナス・ピーマン・ジャガイモ…などなど。私たち大人でも混乱する《旬》、なぜよいのか、再確認してみましょう！

これは、昨年、庭で育てた　カボチャとスイカの収穫時の写真です。子どもたちは半袖のシャツ！　そして、カボチャは、スイカと一緒に収穫しています。カボチャは、夏に収穫を迎える野菜なんです。……ですが、カボチャは１ヵ月ほど寝かせると美味しくなる野菜なので、食べ頃は秋になります。

《旬》の野菜は、どんなところがいいのか？

その理由は3つあります！

①　栄養がたくさん詰まっている

　…野菜が本来持っている力を一番出せる季節が旬。無理をせずグングン成長し、実った野菜にも力がみなぎっています。栄養価が高いのです。

　　例えば。夏が旬のトマト、冬のハウスの中で暖房をつけて育ったトマトとは、栄養価が違うと言われています。

②　安い

…野菜の成長と季節が合っていると、自然と育つので手間もかからない、そしてたくさん収穫出来るので、値段も安く手に入ります。

③　エコで環境にやさしい

…季節にあった時期に育てれば、暖房費などがかからないのでエコで環境にやさしくなります。

例えば、

夏に夏野菜を食べると、不足しがちな水分・ミネラルをたっぷり含んでいるので、夏で弱った体を助けてくれます。

冬に冬野菜を食べると、寒さに負けない野菜は糖分・ミネラルをたくさんもっているので、体を温めて助けてくれます。

こんなことを知っておくと、季節に合った野菜を食べることが大事だと意識することが出来ますね。

実は…今、お店に並んでいる、なじみ深い野菜たち…ほとんどが昔、外国から日本に運ばれてきたものばかりなんです！つまり、日本が原産地ではないものばかりということです。日本が原産と言われている野菜は…ヤマノイモ・ウド・みつば・ユリネ…これくらいしかないと言われています。（昔の人は、どんな野菜を食べていたのでしょう？！）

身近に並ぶ野菜の、「原産地」に注目してみましょう。その出身がわかると、その野菜の《旬》がわかってきますよ。

簡単な世界地図に、野菜の出身地をのせてみました。トマト・ピーマンなどの夏が旬の野菜は、中南米…暑くて乾燥した土地で生まれた野菜。キャベツ・ダイコンなどの冬が旬の野菜ｊは、地中海地方…海にちかく涼しい土地で生まれた野菜。こんな風に見ていると、《旬》がわかりやすくなりませんか？

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（※参考：農林水産省　HP　北陸農政局キッズページ　野菜コーナー）

お子さんと一緒に野菜の旬を確認し、メニューを考えてみたり、これからの季節、畑に収穫体験もとてもよい経験になると思います。なんでも手に入りやすいですが、それを選んで手に入れる【食選力】を身につけること…が、大人の私たちにも、そして、これからを生きるお子さんたちにも大切なスキルになると思います。