桜が咲き始め、すっかり春ですね♪ 皆さんこんにちは、野菜ソムリエの岩本 香です。
今回のコラムは、前回に引き続き「野菜を育ててみよう♪」の実践編です。
我が家では、毎年、数種類の野菜を育ててみています。小さなスペースでの栽培なので「たくさん収穫しよう!」と意気込まず、「どんな風に成長していくのかな?」「どんな花が咲くのかな?」…そんなことを楽しむ為に育てています。
もちろん失敗してしまった年もありますし、たくさん収穫できた時もあれば、ちょっぴりだったり…私にも、そして子どもたちにも【育ててみて気が付く事】がいくつかありました。
それが、<育ててくれた農家の方>生産者さんへの感謝と尊敬にも繋がるのですよね。
※この写真は、カラーピーマンにチャレンジしたものです。花が咲いてから、色が変わる(完熟)まで、思った以上に時間を要しました。
そして、1つの苗から収穫できる個数が少なかったのです。お店で売られている、カラーピーマンは、こうやって時間をかけてここまで来たのか…と親子で実感しました。
我が家の経験から「野菜の一生」を見るのに適していて、失敗が少ない野菜は…
【こどもピーマン】です。
タキイ種苗さんから、販売されているピーマンです。名前の通り、こどもの為のピーマン!
肉厚で甘みが多く、ピーマンぎらいのお子さんでも食べやすく品種改良された品種です。
我が家でも、昨年・一昨年と2年続けて栽培してみて、親子で大満足の野菜です。
おすすめのポイントは
野菜を初めて育てられる方にとっては、剪定作業や、肥料をやるといったことは、難しいと感じるかと思います。
ですが、「家庭で野菜の育ちを楽しむ」ことを前提に育てるのであれば、無理をして剪定をしなくてもきちんと成長して収穫することができます。
例えば…子どもたちが夏休みに育てた「朝顔」。ツルがたくさん伸びても、枯れない程度に水をやり、育ちを見守りますよね?
こんな気持ちで、育ててみてはいかがでしょう?
このピーマンを育てていて、我が家は剪定も肥料やりも行いませんでしたが、十分収穫もでき楽しむことが出来ました。
(※剪定作業は、プロの方が収量をあげたり、よりよいものを育てる為に行う作業です。)
【こどもピーマン】の苗は、園芸用品を扱うホームセンターで購入出来ますが、
ネットでも購入することも出来ます。
詳しくは、タキイ種苗さんHPをご覧になって下さい。
ホームセンターに苗を買いに行くと、
野菜一つを見ても、たくさんの品種の苗を見ることが出来ます。
トマトも、ミニトマト、大きなトマト、背の高いタイプ、低いタイプ。
キュウリなら、イボイボがあるキュウリ、すべすべのキュウリ、ミニキュウリ…など。
品種の違い以外にも、育てるのが初めてで失敗したくない人にお勧めなのが
【接木(つぎき)】の苗です。
⇒接ぎ木とは、根がしっかりとはり、土から入ってくる病気に強い根を持つ植物と、美味しくてたくさん収穫できる植物をつなげた苗です。
こちらは、トマトの苗ですが、
丸で囲った部分を良く見てもらうと、色の違う茎とプラスチックのクリップで止められているのがわかると思います。
(たまたまクリップが止まっている苗を見つけて写真をとりました。園芸店に並んでいる時には、もうクリップが外されているものも多くあります。)
このような苗を使うと、病気に強いですし、初心者でもたくさん収穫することが出来ます。
苗のラベルに、【接木】と明記がありますので、チェックしてみてくださいね。
【連作障害】
同じ土(土地)で同じ種類の野菜を育てると、だんだん育ちが悪くなってくること。
トマトやナス、ピーマンは同じ「ナス科」の野菜です。
トマトを育てた後の土で、ピーマンやナスを育てると、病気になりやすかったり、収穫できる量が減ったりします。
土を入れ替えるか、違う科の野菜を育て、時間をあけます。
昨年、「ベランダきゅうり」という苗を見つけ、息子が担当で育てました。
こちらもプランターで育てられ、ツルも100~150センチ程度の規模で収まるとのことでした。
接ぎ木の苗だったので、薬を使うことなく、キュウリがしっかり出来ましたよ!
今年、ピーマンに成功したら、ぜひチャレンジしてみてくださいね!
岩本 香 【アクティブ野菜ソムリエ・食育インストラクター・栄養士】
記事テーマ
「子供に野菜を美味しく食べてもらうこと」‥毎日の食事作りでは苦労されることも多いはず‥野菜ソムリエ、また二児の母として、野菜とお子さんが仲良くなるヒントをお伝えします。普段、当たり前のように調理している野菜たち‥見る角度を少し変えるだけで、新しい味が生まれてきますよ!食育インストラクターとしても、大人から子供への食の大切さをお伝えします。