こんにちは、アクティブ野菜ソムリエの 岩本 香です。先月に引き続き、離乳食の調理についてのお話です。
先月は、野菜を切る大きさについてでしたが、今月は、中期(6~9カ月)から始められる、肉・魚 の調理についてです。
保育園で、タンパク源として、よく使用するのは、豚のひき肉・鶏のひき肉・白身魚の切り身の3点です。この3点は、使う前に、余計なアク・臭味、脂身を落とすために、一度、お湯で湯がく作業をしています。
まず、ひき肉・ひたひたの水をいれ、大さじ1ほどの日本酒をくわえます。
日本酒を加えるのは、臭味を消すために使っています。
火にかけてから、ひき肉をほぐすように、水とよくなじませます。
煮立ってくると、このようにアクがたくさん出てきます。
こうなったら、火を止めて、
ザルにあげ、水洗いして、下ごしらえの完成です。
白身魚も、同じ手順で、下ごしらえをしてください。
このひき肉を、1回分の離乳食では、約大さじ1杯(15g)ほど使います。
そぼろは、多めに下ごしらえをして、密封袋などに入れ、冷凍しておくと便利です。
保育園で、豚・鶏・魚 以外で、離乳食に使えるタンパク源は、大豆の水煮、高野豆腐です。特に、大豆の水煮は、缶詰やドライパックの形で売られていて、さらに芯まで柔らかく煮あがっているので、離乳食にはとても使いやすい食材です。
中期では、みじん切り、後期では、一粒の大豆を半分に切るくらいが適当です。高野豆腐は、水かお湯で、柔らかくもどし、刻んで使います。
タンパク源を、赤ちゃんに初めてあげる時には、食べた後、注意深く見守る事が大切です。それは、アレルギーがあるからです。
症状としては、口の周りが赤くなったり、それが、おなかや腕などにも表れることがあります。何かしら症状が出たら、かかりつけの小児科にすぐに相談しましょう。
私の働く保育園でも、クラスに1名ほど、約5名の園児がアレルギーを持っています。特に注意が必要なのは、「卵・乳製品・小麦」があげられます。これらを家庭であげる時には、無理をせず、気持ちにも余裕があり、お子さんもご機嫌のときを狙って始めてみてください。
次回は離乳食最終回、お母さんが悩んでいる、「献立の立て方」バリエーションの考え方についてのお話です。
岩本 香 【アクティブ野菜ソムリエ・食育インストラクター・栄養士】
記事テーマ
「子供に野菜を美味しく食べてもらうこと」‥毎日の食事作りでは苦労されることも多いはず‥野菜ソムリエ、また二児の母として、野菜とお子さんが仲良くなるヒントをお伝えします。普段、当たり前のように調理している野菜たち‥見る角度を少し変えるだけで、新しい味が生まれてきますよ!食育インストラクターとしても、大人から子供への食の大切さをお伝えします。