子どもは、味覚が発達途中で、「甘み・塩味・旨み」は、最初の頃から受け入れることが出来ます。酸味は、子どもにとっては、思った以上に刺激を感じる味です。ですので、選ぶ果物は、柑橘系をさけ、やや酸味の少ないものを選ぶのがポイントです。
葉物ですが、最初は欲張らず、果物の量よりも少なくなるように【葉物4 対 果物6】の比率を超えないようにしましょう。お勧め葉物野菜は、小松菜です。リーズナブルで、いつでも手に入り、栄養価が優秀な葉物野菜です。
『お子さんと一緒にはじめてスムージー』
小松菜 2株
バナナ 1/2本
リンゴ 1/2個
水 100㏄
バナナは皮をむき、リンゴは芯と種を取り除きます。皮はよく洗ってそのまま入れましょう。固いものから一口大にして入れていき、最後に5センチほどに刻んだ葉物を入れます。約1分半ほどミキサーにかければ、出来上がりです。
思った以上に、グリーンが鮮やかな仕上がりです。葉物の量を増やさなければ、苦味や辛みをほとんど感じない、飲みやすい味になります。
スムージーは、無理をしないで、続けられることがよいと思います。子どもは、大人のように「健康のために、ちょっと頑張る」ことは出来ないですよね。
飲みやすい甘さと合わせて、大切なのは、「なめらかさ」だと思います。
私がスムージーに興味を持ち、初心者向けの「グリーンスムージー教室」で試飲したグリーンスムージーは、「バイタミックス」というミキサーで作られていたのですが、そのスムージーのなめらかさに、本当に驚きました。
自宅に帰って、同じ材料で作ってみたのですが‥なんのこだわりもなく、調理用に買っていたミキサーでは、モサモサとした感じで、子どもの反応も、それほどではありませんでした。
家庭で気軽に、また収納も困らない、でも仕上がりもよいミキサーをお勧めします。高価なものもありますが、国産のメーカーで、スムージーも対応しているものが、たくさん出ています。我が家は4人家族なので、約1リットルのものにしています。音もほどほど、仕上がりなめらかで、子どもたちも、大満足です。
【参考文献】
「グリーンスムージーを始めよう!」
中里園子・山口蝶子 著 文芸春秋 発行
※グリーンスムージーと言えるのは 「葉物・果物・水」で作られたスムージ¥のみです。
岩本 香 【アクティブ野菜ソムリエ・食育インストラクター・栄養士】
記事テーマ
「子供に野菜を美味しく食べてもらうこと」‥毎日の食事作りでは苦労されることも多いはず‥野菜ソムリエ、また二児の母として、野菜とお子さんが仲良くなるヒントをお伝えします。普段、当たり前のように調理している野菜たち‥見る角度を少し変えるだけで、新しい味が生まれてきますよ!食育インストラクターとしても、大人から子供への食の大切さをお伝えします。