こんにちは! アクティブ野菜ソムリエの岩本 香です。
一年間の執筆に引き続き、月に一回のコラムを続けさせていただくことになりました。
昨年は、野菜が苦手なお子さんへのアプローチを中心に書かせていただきましたが、これからは、新しい、珍しい野菜を お伝えしたり、お子さんと食べる野菜の調理のヒントなど、幅広く取り上げていきます。また、1年間、よろしくお願いいたします!
今月のテーマ野菜は「芽キャベツ」。以前からよく見かける野菜の一つだと思いますが、なかなか手を伸ばせない野菜の一つかな?と感じています。
娘の手にのせてもらいましたが、これで約一袋(6~7粒)、形は、まさにキャベツのミニチュアです。実は、キャベツより、手ごろで食べやすく、利点がたくさん!この芽キャベツの良さを知って、旬の今の時期に、たくさん食べてもらいたいです♪
芽キャベツは、見れば見るほど、普通のキャベツを小さくしたものなのですが、実のなり方は、大きなキャベツとは全く違います。キャベツと同じ「アブラナ科」の野菜で、ブロッコリーやカリフラワーと同じ仲間の野菜です。芽キャベツはベルギー原産で、日本には明治の初めに入ってきたそうです。
この写真のように、1本の茎が80センチほど伸びて、その葉の付け根から出てくる脇芽が丸くなって(結球)、出来たのが芽キャベツです。ちょっと不思議ですよね?!
青果売り場で飾られていて、許可をいただき写真をとりました。帰宅して子どもたちに見せると、とても驚いていました。
全国の芽キャベツの生産の9割を、静岡県で作っているそうです。暑さに弱いので、旬は12月~3月、今が最盛期です。値段は、7粒ほどで、170円ほど。(1粒の重さは約20gほど)一回の食事で使い切れる量だと感じました。
私が「芽キャベツ」を皆さんにおすすめするのは、その栄養価の高さです。
ビタミンⅭは、普通のキャベツの約4倍、風邪やインフルエンザが気になるこの季節、ビタミンⅭをとって抵抗力をつけておきたいです。
緑黄色野菜に多く含まれるβカロチンも、多く含まれていて、キャベツに比べ約14倍もあります。
ブロッコリーに多く含まれていて、強い抗酸化作用を持つルテインも、芽キャベツには多く含まれています。
そして、葉酸。最近では、妊娠を希望される女性は、「葉酸」を多く取るように言われますが、芽キャベツにも多く含まれています。ぜひ、自然界からの栄養を取っていきたいですね!
芽キャベツは、普通のキャベツより、アク味が強いため、下茹でをしてから、いただきます。芽キャベツの外側の葉を、1~2枚むき、半分か4等分にカットします。塩を少し入れたお湯で、2~3分ほど茹でます。これで、下ごしらえは完了。
~おすすめレシピ~
<芽キャベツのオリーブ炒めガーリック風味>
下茹でした芽キャベツ 7粒
オリーブ油 大さじ1
塩 小さじ1/4
にんにくのスライス 一かけ
4等分にカットして、塩で2分ほど下茹でした芽キャベツを準備。フライパンに弱火でオリーブオイル、にんにくを熱して香りがたったら、芽キャベツを加え、さっと炒めます。仕上げに、黒コショウをさっとかけてもおいしいです。
葉がしっかり巻き込んだ実は、一口サイズで普通のキャベツより食べやすく味も濃いです。
下茹でしているのと、オリーブオイルの風味でアク味はまったく気になりませんよ。子どもたちには、溶けるチーズをのせて、トースターで熱するとさらに食べやすくなったようでした。
ぜひ、お試しください!
岩本 香 【アクティブ野菜ソムリエ・食育インストラクター・栄養士】
記事テーマ
「子供に野菜を美味しく食べてもらうこと」‥毎日の食事作りでは苦労されることも多いはず‥野菜ソムリエ、また二児の母として、野菜とお子さんが仲良くなるヒントをお伝えします。普段、当たり前のように調理している野菜たち‥見る角度を少し変えるだけで、新しい味が生まれてきますよ!食育インストラクターとしても、大人から子供への食の大切さをお伝えします。