みなさん、こんにちは! アクティブ野菜ソムリエの岩本 香です。
いよいよ冬が始まりました、寒さが増すと身体にこたえます…冬野菜からたくさんパワーをもらって、風邪しらずの元気な冬を過ごしたいですね。
今回のコラムは、「冬野菜を食べよう♪」です。
夏が旬の野菜が、夏のほてった身体を冷ましてくれるものが多いように、
冬が旬の野菜たちは、寒い冬で凍えた身体を温めるように働いてくれるものがたくさん!
今はスーパーの青果売り場に行けば、年中手に入る野菜が多くありますが、
冬が旬の野菜を改めて確認して、積極的にとりたいですね。
【冬が旬の野菜たち】
大根、かぶ、ゴボウ、ほうれん草、白菜、ブロッコリー、長ネギ、里芋
冬野菜のすごいところは、寒さで凍ってしまわないように、糖分や栄養分をたっぷり蓄えているところ。
手がかじかむほど寒い外気、霜がたつ土。
その中で、冬野菜は凍ったりはしないのです。
冬によく出回る「寒じめほうれん草」をご存知ですか?
タンポポの葉のように、葉がロゼット型という円形に倒れた形で売られていますが、これは、上から雪が積もってこのような
形になっているのです。雪が直接、葉についても凍ったり痛んだりしないのは、ほうれん草の葉のパワーのおかげ。
さらに冬が旬のほうれん草は、糖分を多く含み、甘みも抜群です。
大根やカブも、夏に出回るものより、アク味も少なく、甘みも多いので食べやすいですよ。
冬野菜の中には、根菜類(大根・ゴボウ)などがあります。最近は、これらの根菜の皮に栄養が多く含まれていることがわかってきました。
土の中は、多くの細菌や虫など、敵も多い過酷な環境です。
夏野菜を作っていて、実が土に触れていると痛んでしまったりします。
でも根菜たちは、この土の中で、負けることなく育っています。
その土の中で生き抜く為に、栄養豊富で丈夫な皮が作られているのです。このパワーを持った皮も、ぜひ食べたいものです。
でも、皮は中と硬さや食感が異なってしまったり、色目が悪くなったりします。そこで我が家では…
皮だけを、干して、皮だけで調理をするようにしています。
干すことで、加熱時間も短縮でき、味も染み込みやすくなります。
皮だけで調理しているので、味付けも、しやすくなります。きんぴらや、お味噌汁の具にも最適ですよ。
皮を捨てないので、エコにも貢献です(笑)
ゴボウは、素朴な味で、お子さんには少し苦手に感じることもあるかもしれません。
少しでもゴボウの風味を感じてもらうために…お菓子のトッピングに使ってみましょう。
ゴボウを5㎜角に刻んで、少し水にさらします。
それを、バターで炒め、仕上げに砂糖を加えます。
そうすると、不思議なことに、「ナッツ」を食べてるような感じがします!
(ゴボウ50g:バター5g:砂糖5gの割合で作ってみてください。)
ココア風味のマフィンのトッピングにどうぞ!
長ネギは、年中スーパーにおいてはありますが、やはり、冬が旬で、
冬の長ネギは、甘みがとても強くて美味しいです。
長ネギは、鍋のお野菜や薬味としての登場が多いのですが、ぜひ長ネギ主役のメニューでたっぷり食べてもらいたいです。
長ネギを3㎝幅に揃えて切って、フライパンにオリーブオイルをひき、塩で焼きます。
グリルで焼いてもいいです。
そうすると、信じられないほどの甘さを感じられます。
鍋では、なんとなく長ネギの臭みを強く感じてしまいがちですが、この方法だと、長ネギの臭みはまったく感じません。
そして、一人1本、ペロッと食べてしまいます。
ぜひ、冬の甘いネギで試してみてくださいね!
これで、風邪しらずの冬になりますよ。
岩本 香 【アクティブ野菜ソムリエ・食育インストラクター・栄養士】
記事テーマ
「子供に野菜を美味しく食べてもらうこと」‥毎日の食事作りでは苦労されることも多いはず‥野菜ソムリエ、また二児の母として、野菜とお子さんが仲良くなるヒントをお伝えします。普段、当たり前のように調理している野菜たち‥見る角度を少し変えるだけで、新しい味が生まれてきますよ!食育インストラクターとしても、大人から子供への食の大切さをお伝えします。