こんにちは! アクティブ野菜ソムリエの 岩本香です。
一雨ごとに秋が近づいているのを感じますね。涼しくなって、おイモや栗、カボチャなど美味しくいただける季節になりました。さて、今回のテーマは、<キャベツ>を楽しんで食べる!です。
キャベツは、私たちの食卓に欠かせない身近な野菜のひとつです。栄養面では、ビタミンCが豊富ですが、注目すべきは<ビタミンU>! 胸やけや胃の調子を整える効果があるとされています。ビタミンUを主成分にする胃腸薬も販売されているくらいです。また、キャベツはアブラナ科の野菜ですが、このアブラナ科に多く含まれる<イソチオシアネート>という成分は、ガン予防の効果があるとされています。積極的に取りたい野菜ですね。
キャベツは、生でも加熱しても、そして肉との相性もよく食べやすい野菜です。キャベツの千切りは、お肉の付け合わせに欠かせませんが、実は<千切り>よりも<ちぎり>キャベツのほうが食べやすくすすみます。
昔、串揚げやさんを訪れた時にこの<ちぎり>キャベツがお通しで出たのですが、串揚げの合間にちぎりキャベツは食べやすく、いつもより多く食べたのを覚えています。野菜ソムリエになってからは、幼稚園・保育園などで出前授業を行った時も、お子さんから「千切りよりも、ちぎりが食べやすい」という声を聞く事が出来ました。
生のキャベツは、千切りだと口の中でモサモサとしてしまいますが、ちぎりは、パリパリと食べやすいからだと思います。
ただ切り方が違うだけなので、ぜひ、食べ比べプレートを作って、お子さんと試してみてください。ちなみに、我が家の子どもたちは、<ちぎり>派、パパは<千切り>派でした。
生だと、季節によっては<苦み><からみ>を感じることがあるキャベツ。そんな時は、加熱して、モリモリいただきたいですよね。メンチカツや餃子などには、たくさん刻んで入れますが、ぜひ、キャベツ主役のレシピにチャレンジしてみてください。
<キャベツのバター蒸し煮> 大人2人前
(材料) キャベツ 約300g (大きな葉 6~7枚)
バター 大さじ1
塩 小さじ 1/2
<作り方>
①キャベツは、葉を洗い、芯を取り除く。葉は5㎝角に切りそろえます。芯は薄切りにします。
葉を一枚ずつはがし、きれいに同じ大きさに切りそろえることも、食べやすく美味しくなるポイントです。仕上がりもきれいですよ。
②蓋のある、大きめの鍋にバターを溶かし、中火でキャベツを炒めます。焦げないように注意します。バターが葉にまわって、水分が出てきたら、蓋をして弱火にし、5分間蒸し煮にします。
あっという間に、キャベツの葉はしんなりと、カサも小さくなりました。
③塩で味付けをし、出来上がり。(色どりで、乾燥パセリをちらしました。)
今回はお子さま向けに、シンプルに仕上げました。バターを炒める時に、ニンニクやベーコンを少し加えると、また美味しくなります。ぜひぜひお試しください。
岩本 香 【アクティブ野菜ソムリエ・食育インストラクター・栄養士】
記事テーマ
「子供に野菜を美味しく食べてもらうこと」‥毎日の食事作りでは苦労されることも多いはず‥野菜ソムリエ、また二児の母として、野菜とお子さんが仲良くなるヒントをお伝えします。普段、当たり前のように調理している野菜たち‥見る角度を少し変えるだけで、新しい味が生まれてきますよ!食育インストラクターとしても、大人から子供への食の大切さをお伝えします。