皆さん、こんにちは!アクティブ野菜ソムリエの 岩本 香 です。7月に入り、まだまだ不安定なお天気が続いていますね。子どもたちのプールの授業も始まり、ちょっと日焼けもしてきました。夏目前ですね。
さて、今回のコラムのテーマは【野菜の色】についてです。野菜には、鮮やかな色がありますよね、この色と栄養はつながっているのです。その色と、栄養を知ることで、私たちの身体にどのような働きをするのかを知ることが出来ます。
お子さんに、「野菜はからだにいいから、たべなさい!」と日々、声かけをしていませんか?確かに、身体にいい働きをするのは正解なのですが、これでは、説得力にかけてしまいます。お子さんたちが、自らの意思で、「食べてみよう!」という気持ちになるように、わかりやすい情報を伝えてあげましょう!
野菜や果物の色・香り・苦みなどの成分は、【フィトケミカル】と呼ばれ、機能性成分として注目を集めています。
5大 栄養素 ⇒ 炭水化物・蛋白質・脂質・ビタミン・ミネラル
6番目の栄養素 ⇒ 食物繊維
となっていますが、【フィトケミカル】は第7番目の栄養素になるのではないか?と言われるほど、人の身体にとって大切な栄養素なのです。
現代の生活では、ストレスや不規則な生活、紫外線の影響などで、身体は、活性酸素を発生しています。これは、身体にとっては〈サビ〉のようなもので、身体の老化やガンの原因になると言われています。
【フィトケミカル】は、この〈サビ〉といわれる活性酸素を取り除く、抗酸化作用を持ち、免疫力を高めて、発がん物質の抑制をする働きをもっているといわれています。今、話題の、アンチエイジングや生活習慣病から守ってくれるのです。現在は約1000種ほどが確認されていますが、もっとたくさんの種類があるといわれています。
今回は、その中から、代表的なものをあげて、野菜を食べる時に意識するようにしていきましょう!
栄養素:リコピン・カプサイシン など
◎ トマト・赤ピーマン・赤パプリカ
⇒リコピンはトマトにたくさん含まれています。強力な抗酸化作用を持っているので、身体のサビを取る働きをしてくれます。 紫外線をたっぷり浴びた肌には必要な栄養素です! 特にミニトマトにはたくさん入っています。
⇒赤ピーマン・パプリカには老化をおさえたり、血液をサラサラにしてくれる作用があります。
栄養素: βカロチン
◎ カボチャ・ニンジン
⇒ 身体の中に入ると、ビタミンAに変身します。身体の中の粘膜を強くしてくれるので、風邪の原因になる細菌やウイルス、アレルギーから守ってくれます。
栄養素:クロロフィル(葉緑素)
◎ ブロッコリー・ほうれん草・キャベツ・ピーマン
⇒お腹の調子を整えたり、デトックス効果を持っています。抗菌・殺菌作用・消臭・美白にも効果があります。緑の野菜は多いですね!
栄養素:アントシアニン
◎紫キャベツ・ナス・ブルーベリー
⇒アントシアニンは目の疲労をとってくれます。ブルーベリーで一躍有名になりましたね。
同じ色の、ナスや紫キャベツにもアントシアニンが含まれています。
《白色の野菜》
栄養素:硫化アリル・イソチオシアネート
◎タマネギ・ニンニク・長ねぎ・ダイコン・キャベツ
⇒タマネギなどのネギ類には、硫化アリルが豊富です。風邪予防や身体の疲れをとってくれる働きがあります。
⇒大根やキャベツなどのアブラナ科の野菜に多く含まれるイソチオシアネート。ガン予防・抗ガン作用があると話題の栄養素です。緑色ですが、ブロッコリーにも豊富です。
上記の内容を参考にして、一度の食事に何色の野菜がはいっているか、意識してみましょう。色によって、栄養素も違うので、カラフルに作った方が、バランス良く栄養素を取れるということになります。また、栄養素だけでなく、野菜の鮮やかな色彩が、食卓を明るくしてくれますよね。
【身体にいいから食べる】ということを、「トマトの赤色は、肌をピカピカにしてくれるよ!」「ニンジンの黄色は、風邪をひかないように、バリアをして守ってくれるんだよ!」など、お子さんに伝わりやすい言葉で、すすめてはいかがでしょうか?
※とある日の、我が家の夕食です。 トマトとモッツァレラのサラダ・ニンジンとレーズンのサラダ・ブロッコリー・ナス・カボチャのつくね。これで、4色は入っていますね♪
岩本 香 【アクティブ野菜ソムリエ・食育インストラクター・栄養士】
記事テーマ
「子供に野菜を美味しく食べてもらうこと」‥毎日の食事作りでは苦労されることも多いはず‥野菜ソムリエ、また二児の母として、野菜とお子さんが仲良くなるヒントをお伝えします。普段、当たり前のように調理している野菜たち‥見る角度を少し変えるだけで、新しい味が生まれてきますよ!食育インストラクターとしても、大人から子供への食の大切さをお伝えします。