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味の記憶は忘れない~離乳食と野菜~/2014年1月

同じ食卓を囲んでいても…味覚は個性!

皆さん、こんにちは!

野菜ソムリエで二児の母、岩本 香です。これから一年間、親子で楽しく野菜と親しむヒントをお伝えしていきます。

 

私は実は、野菜が大好きだから「野菜ソムリエ」になったわけではないのです。

野菜を調理するのが苦手で、毎日の食事作りが辛いと思ったことが何度もありました。

そして、「野菜をもっと知ることが出来たら、毎日楽しくお料理が出来て、そして健康にもなれる!」と思い、野菜ソムリエの勉強を始めたのです。

そんな私の経験を生かして、皆さんにお伝えしていきたいと思っています。

 

 

さて、記念すべき一回目のテーマ~離乳食と野菜~の大切さについてです。

小学1年生になる私の息子は、3歳の頃には野菜が大の苦手で、イモ類・ニンジン以外の野菜をほとんど口にすることが出来ませんでした。3歳年上の長女は同じ食卓を囲んできたのに息子とは反対に、「お肉より野菜が好き!」。

同じように育てているつもりでも違いがある……【味覚には個性】があるからなんですね。

ズボラ主婦の【野菜がゆ】

二人の子どもたちがそれぞれ1歳の頃には【野菜がゆ】を作っていました。

ズボラな主婦だった私は、圧力鍋に野菜3~4種とお米をいれて炊いていました。2合分のお米で三日分のおかゆを作り、小分けにして冷凍していました。入れていた野菜は…ニンジン・大根・キャベツ・ブロッコリー・ほうれん草・ジャガイモ・カボチャなどです。アクの気になる野菜は下茹でをしてから使っていました。

 

そして離乳食も終わりをむかえた頃、息子は野菜に手をつけなくなり、娘は野菜が大好きになっていました。

当時の私は、長女と同じように育ててきた息子が、なぜ野菜を食べないのか…「苦手になった原因は何だろう?」と悩んだ時期もありました。

「頑張って、野菜を食べさせてきたのに…」と。

 

でも!!!

そんな【野菜がゆ】も無駄ではなかったと今は思えるのです。

あの時経験した【野菜がゆ】の中に入っていた野菜たちの味は、しっかりと彼の中に残っていて、小学生になる前には、トマト以外の野菜を口にすることが出来るようになっていました。

 

野菜がゆ.jpg

〈当時、食べさせていた【野菜がゆ】を再現してみました。季節の野菜…ニンジン・大根・キャベツを合わせて炊いています♪ 出汁は使っていません。野菜から、やさしい甘みや風味が出るので、入れなくて大丈夫です。〉

幼児期は味覚細胞が形成される大切な時期!

人の味覚細胞は、幼児期(1~6歳)~学童期(7~10歳)を通して増えていくと言われています。この時期にたくさんの味を経験することで、味覚細胞が形成されていくのです。

だから、離乳食の時期から少しずついろいろな野菜の味や香りを経験させることは、とても大切なことと言えます。

そして、嫌がられても、また少し時間をおいてチャレンジしてみてください。

【新しい味覚】との出会いには、エネルギーが必要!

お母さんが育児をしながら、一生懸命準備をしても、子どもが食べてくれない…そんな時は、とても悲しい気持ちになってしまうと思います。

でも、子どもたちにとっても【新しい味覚】との出会い、それを自分の中に受け入れていくということは、エネルギーを必要とすることなのです。

 

そんな気持ちを汲み取って、ゆっくり・ゆったりと進めていって欲しいと思うのです。

Mama's profile/プロフィール

岩本 香

岩本 香 【アクティブ野菜ソムリエ・食育インストラクター・栄養士】

記事テーマ

親子で野菜と親しもう!

「子供に野菜を美味しく食べてもらうこと」‥毎日の食事作りでは苦労されることも多いはず‥野菜ソムリエ、また二児の母として、野菜とお子さんが仲良くなるヒントをお伝えします。普段、当たり前のように調理している野菜たち‥見る角度を少し変えるだけで、新しい味が生まれてきますよ!食育インストラクターとしても、大人から子供への食の大切さをお伝えします。

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