春本番です。庭やベランダの手入れをしたり、部屋の模様替えをした方も多いかもしれません。以前、【「花を贈る・飾る」きっかけ、見つけた!】で書きましたが、この春はイースターにちなんで、気軽な花飾りを作ってみませんか? 日本ではあまり馴染みのないイースターですが、小さなアレンジメントと雑貨や工作の力も借りれば、簡単にステキなものが出来ます。新しいイベントを暮らしに取り入れるのは、少しばかりドキドキしますか? でもなかなか面白いものですよ。お子さまやご家族と一緒に作ったり、出来上がったものを眺めてお話ししたりする楽しみもぜひ味わって頂きたいと思います。
まずはイースターについて少しだけ。
イースター(復活祭)とは、イエス・キリストが十字架にかけられて、その3日後に復活したことをお祝いするキリスト教の行事。春分の日の後の満月の後の日曜日と決まっているので、毎年、日にちが変わります。(ちなみに2014年は4月20日、2015年は4月5日)海外ではクリスマスと同じように、家族で集って食事をしたり、たまごの殻にキレイな色づけ・絵付けをしたものを飾ったり、たまごの形のお菓子(チョコレート、マシュマロ、ケーキなど)を食べてお祝いしたりします。イースター・バニー(野ウサギ)が運んできたイースター・エッグを探す、エッグ・ハント(たまご探し)ゲームもあります。
私たち家族は2つの国でイースターを経験しました。
ウィーン(オーストリア)では、息子が幼稚園でたまごの殻を使った工作をしましたし、街にはいくつものイースター・マーケットが並び、思わず手にとってしまうほど美しい色と細工をほどこしたイースター・エッグが売られていました。オックスフォード(イギリス)では、イースターの1週間前の日曜日Palm sunday(パームサンデー、シュロの日曜日)に、シュロで作った十字架を掲げて、讃美歌を歌いながら街を練り歩く聖歌隊の列に一緒に加わったこともありました。
とにかくヨーロッパの冬は暗くて長く、誰もが春の訪れを心から待ち望んでいます。イースターは春を告げてくれる行事。みんなの新しい春への思いや希望がいっぱい詰まった行事なのです。
空きビンのアレンジと工作+雑貨で、イースターらしい花飾りを作ってみましょう。
<準備するもの>
空きビン、花(好きな花・葉っぱいろいろ)、イースターエッグ、ラフィア* 2分の1~1束、
○まずは空きビンに好きな花を活けたものをいくつか準備して…
○次に空きビンのアレンジを集めて、周りにラフィアをゆるく巻きます。小鳥の巣のイメージ。
イースターエッグをラフィアに乗せてみます。あれば、ウサギや小鳥などの雑貨も一緒に飾ってみましょう。。。できあがりです♪
○もっとシンプル&簡単なのは、プランターにイースターエッグをちょこんと飾るだけ。これでも充分、雰囲気がありますね。
ここではたまごの殻を使った工作をご紹介しますね。雰囲気をぐっと盛り上げるアイテムなので、ぜひお子さまと一緒にチャレンジしてみてください!
でも「ムズカシイわぁ」と思ったら、雑貨屋さんで売られている飾りでもOK。たまご型のキャンドルでもステキですよ。
<材料>
生たまご、キリ、 スポイト、 キッチンペーパー、ボウル、飾り(色紙、ペーパーナフキン、リボンなど)、ボンドやのり
*丸い形のくり抜けるパンチがあると便利です。
<作り方>
○たまごの殻の上下になるべく小さい穴を開けます。(たまごの中身が出る程度の「小さい」です)
○その穴からスポイトで空気を入れて、中身をボウルに出します(何かのお料理・お菓子に使って下さいね)
○中身をぜんぶ出したら、スポイトで水を入れて中をよく洗います。その時に薄皮まで取れればベスト。
○1~2日 天日で乾かします。
○飾りを貼っていきましょう。色紙を丸くくり抜いたものやペーパーナフキン(裏の紙をはがし1枚にしたもの)などを、貼りつけていきます。
*ワンポイントアドバイス:開けた穴のところに飾りを貼ったりリボンを飾ったりすると、よりキレイに仕上がります。
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ここでご紹介したのは、ほんの一部の楽しみ方。
どうぞ、皆さんのお好きな花や工作で花飾りを作ってみてくださいね。そして、大事なのはうまく作ることではなくて、花と工作のコラボ、それからイースターをお子さまやご家族と楽しむ気持ち。たくさんのご家庭で、いろんな花飾りが飾られますように…Happy Easter !!
○材料にある「ラフィア」とは、ラフィア椰子の樹皮を剥いで乾かし、ひも状にしたもの。
クラフト素材の1つで、ラッピングや編み物などに使われます。
☆保育園・幼稚園・小学校、または地域の集いなどで、楽しく「花育」してみませんか?☆
5名さまからお申し込み頂けます。ホームページの「mail」よりお問い合わせくださいませ。
ロワゾ・ブルHP : Hane-yasume
西野 佳衣子 【花育士・フラワースタイリスト】
記事テーマ
花に触れている時の子どもたちは、瞳がキラキラしていて穏やかで優しい笑顔…本当に愛らしいのです。花はみんなを笑顔にしてくれます。家族の笑顔があふれるよう、気軽に花を暮らしの中に取り入れてみましょう!親子で過ごすひとときを花と一緒に楽しむため、日本&海外の花行事、季節の旬な花選び、小さなお子さまとも楽しめるアレンジなどもお伝えしていきます。