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空気がひんやりして空が高くなり、今年も秋が巡ってきました。空の色や雲の形が変わるように、花も秋に似合う色あいのものになるから不思議です。色とりどりのダリアに花びらが愛らしいコスモス、それにお洒落な色合いの秋色アジサイや秋咲きのバラたちを美しいと思うのにお部屋に飾る気にならない…そんなことはありませんか？　もともと花がお好きな方は「私は花やグリーンが大好きなはずなのに」と落ち込んでしまうかもしれません。でもどうぞ気持ちが花に向かわない時は無理しないようにしましょう。今、花を飾る気持ちにならなくても、あなたが花やグリーンを好きな人であることに変わりはないのですから。

お子さまと一緒にグリーンいっぱいのところを歩いてみましょう。少し気持ちに変化が出てきたら、散歩道でみつけた葉っぱなどを摘んで空き瓶に入れて飾るのも楽しいものです。おうちに伸び放題のグリーン（ワイヤープランツやアイビーなど）があれば、それをカットして丸めてリースにしたりと指先でグリーンにたくさん触れてみましょう。秋は春に咲く花の球根を植える季節ですから、土にたっぷり触れてみるのもおススメです。花屋さんに並ぶ花たちにちらっと横目であいさつをしたり、好きな花の写真を見たり、ベランダや庭で葉っぱやつぼみを眺めるだけの時間を過ごしたりしながら、ゆるゆると気持ちが整うのを待ちませんか？　いつも私たちに優しさをくれる花には、私たちも優しい気持ちで接したいですものね。

こんなことを書いてもよいのか分かりませんが、実は私も部屋に花を飾る気持ちにならない時があります。そんな時、気持ちを上向きにするためにどっさり花を買うこともありますが、そういう時に買った花はなぜか長持ちしないことが多いのです。花を飾りたくない時は、心に寄り添ってくれるグリーンだけを傍に置くと気持ちが安らぐこともあります。そして気持ちが整ってくると「花を飾りたい」気持ちがふとした瞬間、心に生まれます。花を飾るには心に余裕が必要だとか、反対に花を飾ると気持ちに余裕が生まれると聞くこともあるでしょうが、気にはしないでください。小さなお子さまとの毎日は時間がいくらあっても足りないくらいでしょうし、花を飾ることよりも大切にしたいことがあるでしょう。「花を飾りたくないと思う自分は子どもにとってよくないのかな？」などと思わずに、いつかふと「花を飾りたい！」という気持ちが心に生まれるまで、どうぞあなたらしく日々を過ごして下さいね。