黄色くて小さなもこもこの花が咲くミモザの本当の名前はミモザアカシア。細かな艶のあるシルバーグリーンの葉が美しく、暖かい気候を好みます。ヨーロッパでは春を告げる花と言われ、毎年1~3月頃、地中海に面した場所ではミモザの花が咲き揃います。とりわけ見頃は2月。コート・ダジュールではミモザの花で黄色く染まる100Km以上の「ミモザ街道」もあるほど。そしてイタリアでは、3月8日に(国際女性デー)男性から女性へ日頃の感謝の気持ちをミモザに込めてプレゼントする習慣があるそう。なんだかステキですね。私たちも黄色い金平糖のような花が愛らしいミモザをおうちの中に飾って、春を招き入れてみませんか? ワイヤーなどを使わないシンプルなリースと、お子さまにも出来る簡単でおしゃれなプチアレンジメントをお伝えします。
まずリース作りに必要なミモザの準備から。花の咲く季節が限られているので、1月に入ったらミモザを手に入れる準備を始めましょう。さてどうしましょうか? ミモザアカシアを庭に植えているお宅を見ることも増えましたが、どこにでもあるわけではないため手に入れにくい方も多いでしょう。もしも近くにミモザアカシアを植えている方がいらっしゃれば、少し分けて頂けるか尋ねてみましょう。次にお花屋さんを覗いてみましょう。お店になければ声をかけて、個人的に注文出来るかどうか尋ねてみるとよいかもしれません。その他、インターネットで注文する方法もあります。ただ幾つか注意点があります。その年の気候により、購入できる時期が前後したり、花が「蒸れ」に弱いので、発送時の梱包状態によって満足のいくものが届くかどうか分からないのです。それでも、そういうことを分かった上で「試してみよう!」と思われる方のために、「お知らせ」欄にインターネット注文の出来る花屋さんを記しておきます。参考になさってください。リースに向いている枝が手に入れば、リース作りはほぼ成功したと言っても間違いないくらいですから、もこもこの花がたっぷり付いているものが手に入るといいですね。
一般的なミモザは乾燥しやすいので、手に入れたら出来るだけ早いうちにリースに仕上げてしまいましょう。
○用意するもの:ミモザ 数本、リースベース、はさみ、麻ひもやリボン
(ここでは直径20センチのリースベースと長さ50~60センチほどのミモザ3本を使用)
○作り方:
1:ミモザを10センチほどの長さにカットする。
2:ミモザの枝をベースに挿しやすいよう、葉だけを指でつまんで取りのぞいておく。
3:リースベースのすき間を上手く利用して枝をギュッと挿し込んでいく。ミモザでぐるっと一周したら、ベースが見えているところはないか、丸くなっているかどうかをチェック。できあがりです!
見た目にもふわふわなリースに仕上げたいので、たっぷり花が咲いている枝をリースの表面に挿すようにしましょう。壁などにかけて飾る場合は、リースベースにリボンや麻ひもを結んでフックを作っておくとよいでしょう。花は乾燥すると垂れてしまいがちですから、作り終えたら直ぐにかけず、少しの間、平置きの状態で花を乾燥させると形よくきれいに仕上がります。
つまんで取りのぞいた葉やカットした時に落ちた細かい花も残しておきましょう。小さなバスケットなどに葉と花をふんわりと盛れば、黄色が可愛いプチアレンジメントに。お子さまでも簡単に出来ますから、ママがリースを作っている傍で作ってもらうのもいいですね。ママと一緒に何かを作り上げた満足感でお子さまの心が優しく豊かになることでしょう。作ったものを並べて飾れば、一足先に春が舞い込んできたように明るい黄色のコーナーの出来上がりです。ミモザの黄色が、みなさんの暮らしと心に彩りを添えてくれますように。
○インターネット注文の出来る花屋
【はなどんや アソシエ】 → http://www.hanadonya.com/
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西野 佳衣子 【花育士・フラワースタイリスト】
記事テーマ
花に触れている時の子どもたちは、瞳がキラキラしていて穏やかで優しい笑顔…本当に愛らしいのです。花はみんなを笑顔にしてくれます。家族の笑顔があふれるよう、気軽に花を暮らしの中に取り入れてみましょう!親子で過ごすひとときを花と一緒に楽しむため、日本&海外の花行事、季節の旬な花選び、小さなお子さまとも楽しめるアレンジなどもお伝えしていきます。