12月 師走。日の出前の空の美しさは冬が一番。朝夕の空気が一段と冷たく感じられると、1年のしめくくりの月がやってきたのだなと思います。大掃除用の洗剤のCMが増えてきたり、お店でも特設コーナーにおそうじグッズが置かれたりすると。。なぜでしょう? 急に大掃除しよう!とヤル気スイッチが入るのが不思議ですね。年末におうちの大掃除をなさる方は多いと思いますが、ベランダや庭の大掃除はなさっていますか? 年の瀬で慌ただしくなる前に、お天気の良い師走の1日を、お子さまと一緒に花メンテナンスしながら過ごしてしてみませんか?
パパやママお1人ですると、あっという間に終わる花メンテナンスも、お子さまと一緒にするとなるとそうはいきませんよね。時間もかかるし、思ったように動いてくれないし、キレイにしたところを散らかしてしまうこともあるし…でもどうぞイライラせずに、お子さまと一緒の花メンテナンスは遊びだと思って楽しくいきましょう! そして大切なのは役割分担。お子さまが上手く出来ること、飽きないことを任せてみるのはどうですか? 例えば花が咲き終わった後にできる「花がら」を摘むのは、手の小さなお子さまのほうが上手だと思いませんか? 苗の間を小さな手でうまく探って、小さい指で上手に摘み取ってくれるはずです。それから、スコップで土を混ぜて空気を含ませたり、メンテナンスが済んだところにジョウロで水をかけたり、苗を寒さから守るためのチップをまいたりetc.etc...いつも砂場でやっている大好きな遊びによく似ていることは、楽しみながらとても上手に手伝ってくれると思うのです。
お子さまと一緒に花メンテナンスをする時に大切なのは、「出来るだけ短い時間で切り上げること」と「ごほうびを作ること」です。花メンテナンスだけに限らず、まだ幼いうちは、長い時間、集中力が保てないことが多いでしょうから、ぱぱっと短い時間で作業を切り上げてあげましょう。長引いて機嫌が悪くなったり、親子でプチ喧嘩になってしまったりするのは避けたいですよね。ですから「あそこもやってしまいたい」「今日中に終わらせたい」と思う気持ちをぐっと抑えて、1回にかける時間は出来るだけ短時間にしてみませんか? それから、終わった後はごほうびを忘れずに。ごほうびはお菓子やおもちゃなどではなく、お子さまがメンテナンスで摘み取ってくれた花を飾ったり、大切な球根や種を植える役を任せたり…ごほうびは花メンテナンスに係わりのあることがいいでしょう。切り取った花を愛でながら、お子さまとおやつタイムなんて楽しそうですね! 「僕・わたしも頑張ったんだよ!」「パパやママのお手伝いできたよ!」という満足感を与えてあげましょう。それこそが心のごほうび。
さて、お子さまと一緒だと完全に終わらない花メンテナンスですから、少し時間を作ってパパやママだけで仕上げをしてしまいましょう。摘み取った花がら、古くなった土の山、枯れてしまった葉や枝を取りのぞいたものなど、花メンテナンスで出た不要なものを片付けてしまえば、すっきりしたベランダ・庭になりましたね! お子さまとの作業は短時間で終わらせたので、お子さまにイライラすることもなかったおかげで気分も晴れやかだと思います。どうですか? 心も大掃除したようにすっきりしたのではないでしょうか?
花育では「大好きな人と一緒に作業する」「あるがままの自分を受け入れてもらうこと」を大切にしています。どうぞ花メンテナンスのお手伝いをしてくれたことを家族にも話してあげてください。きっとお子さまたちは、とても嬉しい顔を見せてくれることでしょう。この笑顔が、パパやママにとって心のごほうびになりますように。
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西野 佳衣子 【花育士・フラワースタイリスト】
記事テーマ
花に触れている時の子どもたちは、瞳がキラキラしていて穏やかで優しい笑顔…本当に愛らしいのです。花はみんなを笑顔にしてくれます。家族の笑顔があふれるよう、気軽に花を暮らしの中に取り入れてみましょう!親子で過ごすひとときを花と一緒に楽しむため、日本&海外の花行事、季節の旬な花選び、小さなお子さまとも楽しめるアレンジなどもお伝えしていきます。