10月 神無月。夕焼けの色がとても美しい季節になってきましたね。肌寒い日も増えてきて、衣替えをなさった方も多いのではないでしょうか? 洋服の衣替えと同じように、庭やベランダの秋支度・冬支度をしませんか? 春に咲く花を心待ちにするための球根を植えながら、秋から楽しめる寄せ植えを作ってみましょう。ママ・パパとお子さまと、家族みんなでプランターの衣替えをしてみませんか?
秋になるとチューリップやスイセン、ムスカリなど、春に花が咲く球根を植える方も多いのではないでしょうか? 「早く咲かないかなぁ?」「大きく元気に育つかな?」球根を植えた後はワクワクしながら水やりの毎日。春になった時のことを想像しながら待つのも楽しい時間ですね。けれど、秋冬の間の寄せ植えは、こんな風にヒョロっとした葉っばだけが伸びていたり…見た目が寂しいところが少し残念なのです。
そこで二階建てになった寄せ植えはいかがですか? プランターの中をおうちに見立てて、春まで土の中でゆっくり過ごす球根を一階に、秋から冬にかけて楽しめる苗を二階に植えるのです。まずは苗の花を楽しんで、春には球根の花も咲くという仕組み。ガーデニング用語では二階建ての乗り物に見立ててダブルデッカー仕立てとも呼ばれています。
作り方は難しくありませんが、少し深さのあるプランターを用意して下さい。まずは鉢底石を敷き、そこへ一階に植える球根のための土をプランターの半分より少し少なめに入れます。その上に芽が出やすいように軽く皮をむいた球根を並べ、上から土をかけてあげましょう。
続いて二階の苗を植えていきます。できるだけ球根の真上に苗が来ないように気をつけながら、苗の位置を決めていきます。苗の周りにたっぷりと土を入れれば完成です。春まで咲いている苗を選べば、春には球根と苗の花の両方が咲き揃い、華やかな寄せ植えになるでしょうね。一鉢で二倍たのしめる寄せ植えの出来上がりです!
私が学んだ花育では「親子で1つのものを作り上げることを楽しむ」ことをとても大切に考えています。寄せ植えを作る時の土の温もり・湿り気を楽しむ、球根の手触りを楽しむ、一緒に何かを作ることを楽しむ…寄せ植えを作るための1つ1つの作業は楽しいことの連続です。土に触れている時、どんな気持ちがするでしょう? パパやママもリラックス出来ているのではないでしょうか? 大人がリラックスしていると、一緒にいるお子さまにもそのゆったりした様子が伝わり、とても喜んでくれます。畑での土との触れ合いはなかなか条件がそろわないと難しいと思いますが、寄せ植えなら、庭のないマンションのベランダにも置くことができますね。一緒に作業した思い出が形になり、球根や苗が育つ楽しみを味わえる寄せ植え。この秋、ぜひお子さまとご一緒に作ってみてください。
【 おしらせ 】
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西野 佳衣子 【花育士・フラワースタイリスト】
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花に触れている時の子どもたちは、瞳がキラキラしていて穏やかで優しい笑顔…本当に愛らしいのです。花はみんなを笑顔にしてくれます。家族の笑顔があふれるよう、気軽に花を暮らしの中に取り入れてみましょう!親子で過ごすひとときを花と一緒に楽しむため、日本&海外の花行事、季節の旬な花選び、小さなお子さまとも楽しめるアレンジなどもお伝えしていきます。