梅雨の頃はひんやり・しっとりと過ごしやすい日もあれば、むしむし・じとじとしてうっとうしい日もありますね。少し気温も上がって蒸し暑くなってきますから、おうちで花を生けても直ぐにぐったりしてしまうことが多いかもしれません。そんな時は花を生けるのをちょっとお休みして、おうちにつぶつぶが可愛らしい実ものを飾りませんか? 枝の先でたわわに揺れている実を眺めていると、じめじめな梅雨空を忘れて笑顔になれるはずですよ。
熟す前の実はグリーンでぴかぴかしています。ほんのり色づき始めている実もあり、グリーンから赤への美しいグラデーションはこの季節だけのお楽しみです。おすすめはブルーベリー、フサスグリ、サンキライ。それから野イチゴやブラックベリーなどは細かな毛に包まれていてつるんとしてはいないけれど、そこがまたなんとも愛らしいもの。桜の花が咲いた後に実るさくらんぼも捨てがたいところです。
実ものだけで生けるのもナチュラルですが、何かと一緒にするとさらに可愛らしさが引き立ちます。ざっくり編んだ蔓のリースに差し込んだり、小さなビンに小分けにして楽しみましょう。
季節の花と一緒にするのもおススメです。紫陽花と一緒にバスケットに入れてみると、涼やかさがグンとアップ。少しでも長く楽しめるように、バ スケットにはあらかじめ水を入れた瓶などを入れておき、そこへ花や実を生けてみましょう。さらに梅雨時らしく、実や葉っぱに霧吹きでしゅっとひと吹きすると涼しげです。花を生けるのはママやパパ、霧吹き係はお子さま…という風にご一緒に楽しんでみてください。少し熟してくると実が枝から落ちてしまいますが、できればそれも直ぐに捨てないで、集めて並べてみてください。落ちてからも色が濃くなったり、シワシワになったり…と、変化する様子が不思議で面白いのです。
梅雨時の自然からの贈りものは雨だけではありません。瑞々しく育った葉っぱたち、そしてきらきらした粒々の実ものたちが伸びやかに育ち、私たちを楽しませてくれています。子どもたちは自然からの贈りものを受け取るのが本当に上手! おうちに飾った実ものを実と同じくらいきらきらした瞳で楽しんでくれるはずです。山や林がお近くにある方、庭に実のなる枝のある方はぜひ、ひと枝をおうちのなかへ。。この季節は花屋さんでも実ものを置いているところもありますから、買い求めるのもいいですね。きらきらの実ものを愛でながら、雨でお出かけ出来ない日も笑顔で過ごしましょうね。
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西野 佳衣子 【花育士・フラワースタイリスト】
記事テーマ
花に触れている時の子どもたちは、瞳がキラキラしていて穏やかで優しい笑顔…本当に愛らしいのです。花はみんなを笑顔にしてくれます。家族の笑顔があふれるよう、気軽に花を暮らしの中に取り入れてみましょう!親子で過ごすひとときを花と一緒に楽しむため、日本&海外の花行事、季節の旬な花選び、小さなお子さまとも楽しめるアレンジなどもお伝えしていきます。