1月睦月。暦の上では「小寒」や「大寒」があり、寒さがグンと厳しくなる頃です。風が冷たくて手や耳が痛くなることもあるけれど、息をはぁーっと吐くと白くなるのは冬だけのお楽しみ。天気のよい日には「お散歩したいなぁ」と思いませんか? けれど、秋が深まる頃から冬にかけては、草花たちがしばらくお休みする季節。散歩道で見かける花も少なくなっています。でもよく見てみると…あちらこちらにピカピカした赤い実がいっぱい! いつもの散歩道を「赤い実さがし」をしながら歩いてみませんか?
クリスマスを心待ちにする頃から、もう赤い実の似合う季節が始まっています。冬至が過ぎ、春のはじまりを告げる立春を迎える頃も、赤い実は私たちの目を楽しませてくれています。とりわけ目立って美しく感じるのは、葉っぱの緑色と一緒だからかもしれませんね。赤と緑。同じ色のグループではないけれど、だからこそ色のコ ントラストが鮮やか。冷たい空気の中で見ると、より美しく感じられるから不思議です。
この赤い実を楽しみにしているのは、私たち人間だけではないことを知っていますか? そう…鳥たちも楽しみにしているのです。匂いよりも色で見分けるのが得意な鳥たちは「赤い実さがし」がとっても上手。赤い実のたわわに実った木から木へ、忙しそうに飛びうつる姿を見るのは、軽快で本当に楽しいものですね。また植物にとっても鳥たちは大切なパートナー。実を食べてもらい種を運んでもらうために、見つけてもらいやすいよう赤い実を実らせているのです。とはいえ、鳥はどの赤い実も食べるわけではないのです。鳥にとって「とってもおいしい実」と「あまりおいしくない実」があるようですよ。「あまりおいしくない実」は残念ながら食べてはもらえないけれど、そのまま木に残っているので、人間にとっては見て眺め、愛でる楽しみになってくれます。これは私たちにとっては嬉しいこと。鳥のおすそわけということにしましょうね。
さぁ! 寒くても天気がよくて、お子さまが元気いっぱいなら、「おうち花育」冬のお散歩へ出発しましょう。今日は赤い実をいくつ見つけられるかな?
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西野 佳衣子 【花育士・フラワースタイリスト】
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花に触れている時の子どもたちは、瞳がキラキラしていて穏やかで優しい笑顔…本当に愛らしいのです。花はみんなを笑顔にしてくれます。家族の笑顔があふれるよう、気軽に花を暮らしの中に取り入れてみましょう!親子で過ごすひとときを花と一緒に楽しむため、日本&海外の花行事、季節の旬な花選び、小さなお子さまとも楽しめるアレンジなどもお伝えしていきます。