クリスマスが過ぎると、まだまだサンタさんの話や楽しいクリスマスソングの余韻が残る中、街もおうちも一気に新しい年を迎える準備を始めます。ツリーやオーナメントを片づけたり、大掃除や買い出しに…と、なんだか慌ただしく、せわしなく感じませんか? 海外ではクリスマスの飾りをクリスマスが済んでも直ぐには片付けず、年明け1月6日あたりまで飾っています。少しそれを真似して、フレッシュグリーンのクリスマスリースをお正月まで飾りませんか? 常緑樹を使っているのでグリーンの緑色はきれいに残っていますから、リボンやオーナメントを外して、こんな風にお正月らしい飾りにつけかえてみましょう。リメイクする時はどうぞお子さまとご一緒になさってみてください。楽しい思い出いっぱいのクリスマスの飾りですから、とっても丁寧に外してくれますよ。
これはちりめん細工の迎春オーナメント。こういった特別なものがなくても、お子さまと折り紙でお正月らしいものを折ったり、絵を描いて作ったものを飾るのも楽しいです。リボンの代わりにタッセルや水引きを結べば、クリスマスリースだったとは思えないくらい和モダンなリースに変身します。
大掃除が済み、おせち料理に取り掛かる前に、すっきり片付いた部屋や玄関に花を飾りましょう。お庭から南天をひと枝、バラを数本、寄せ植えのパンジーやビオラを数輪、おうちの中へ運んで飾ってみませんか? もしもお花屋さんへ行く時間があれば、松、南天、ラン、バラ、百合、葉牡丹、赤芽柳など、お正月らしいものの中から2~3種類選んでみましょう。たとえばメインになる花1つ、葉ものと実ものをそれぞれ1つずつ合わせてみましょうか。それを大皿にあしらえば生け花風、花瓶を使えば華やかな迎春の花飾りになります。自分で花を選んで生けるのがちょっと難しかったり、時間がなかったり…という時は、セットになっている迎春用の花束やアレンジメントもあります。こちらは大きなスーパーで扱っていることもありますから、年末のお買いものと一緒に選んでみてくださいね。
小さなお子さまのいらっしゃるおうちでは、年越し準備の頃にクリスマスリースをリメイクしたり、花を準備したり飾ったりするような、ゆったりした時間などないのが現実かもしれません。もちろん、私も同じく余裕のない人の1人なのがお恥ずかしいかぎりです。ただ、ここ数年、年越しの慌ただしさの中、花と向き合う時間をもつようになってからは、本当はせわしないはずなのに、心がすうっと整ってすっきりするようになりました。花に触れている時間はほんの30分ほどですが、花が心の大掃除もしてくれるような気がするのです。過ぎゆく365日をふりかえり、来たる新しい年の1日1日に思いを馳せるひととき。ママの心がゆったりしていると、それはお子さまにも必ず伝わります。「おうち花育」1年のしめくくりに、親子で花に触れて心の大掃除をしてみてくださいね。
花のクラス L'Oiseau Bleu ロワゾ・ブルでは、花育キッズクラスや大人の方のためのアレンジメントクラス&大人花育クラスを開いています。HP内で告知や募集も随時、行っています。 また、学校・幼稚園・保育園や地域の集まりへ出張花育クラスもいたします。お問い合わせetc.はお気軽にHP内のメールフォームからどうぞ。
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西野 佳衣子 【花育士・フラワースタイリスト】
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花に触れている時の子どもたちは、瞳がキラキラしていて穏やかで優しい笑顔…本当に愛らしいのです。花はみんなを笑顔にしてくれます。家族の笑顔があふれるよう、気軽に花を暮らしの中に取り入れてみましょう!親子で過ごすひとときを花と一緒に楽しむため、日本&海外の花行事、季節の旬な花選び、小さなお子さまとも楽しめるアレンジなどもお伝えしていきます。