天高く、馬肥ゆる秋。青い空にはまっ白なうろこ雲がいっぱい。吹く風もさわやかになり、ベランダや庭に出る回数も自然と増えてきます。そろそろ春に咲く花の種を蒔いたり、球根を植えつけたり…秋になると春咲きの花たちの準備を始める方も多いですよね。その種や球根を植える植木鉢の準備もOKですか?
この秋は市販の植木鉢にほんのひと手間を加えて、お子さまと一緒にとっておきのオリジナル植木鉢を作ってみましょう。
準備するもの :
・素焼きの植木鉢(ホームセンターならリーズナブルなものが揃っている)
・アクリル絵の具(水溶性。乾くと耐水性。重ね塗りOK。100円ショップでも購入可)
・クレパスなど絵を描くもの ・麻ひもやタグなどの飾り
植木鉢に直接、クレヨンや絵の具で好きな絵や模様を描いていきます。小さなドット(水玉もよう)やストライプなど、簡単な模様だけでも、充分かわいく仕上がります。お子さまに、好きな色で好きな絵や模様を描いてもらうのもいいですね。仕上げに麻ひもをぐるっと巻きつけたり、タグを付けたり、ガーデンピックをさしたりすると「とっておき感」がぐんとアップします。
注意することは1つだけ。植木鉢は濡れるということを考えながら作業してみてください。水やり、雨、湿度などで少しずつ水分を含むことになりますから、タグも紙製ではなく、木製やブリキ、陶器など、水に濡れても構わない素材を選んでみましょう。
もちろん好みですから、素焼きではなくプラスチック製の植木鉢でも構いません。プラスチック植木鉢にはステンシル風に文字や数字の型紙を貼りつけ、アクリル絵の具をスポンジに付けて、ポンポンと色づけしていくのも楽しそうです。
海外のガーデニング雑誌やホームデコレーションのHPなどで、植木鉢をとてもお洒落な雑貨のようにリメイクしているのを見かけます。アンティーク風な色を塗ったり、長く愛用しているガーデングッズとなじむようユーズド感を出して仕上げてあったりと、どれもすごくお洒落で真似してみたいステキなものばかりなのです。けれど「おうち花育」でおすすめの植木鉢リメイクは、親子で楽しみながら自由に描いたり作ったりするフリースタイル。お子さまと一緒に手を動かしながら、お喋りしながら作った植木鉢は、たとえちょっぴり見栄えがよくない出来あがりだったとしても、どこかで買ったものとは比べられないくらい、なぜか愛おしく感じてしまうはずです。作っている間のひとときも、どうぞ親子で楽しんでみてください。そして子どもたちは自分で作った植木鉢のお世話がとても上手ですから、ぜひ水やりをお願いしたり、「芽が出たかな?」の観察リーダーを任せてみてくださいね。
さぁ、ぼくの・わたしの植木鉢には何を植えましょうか? ヒヤシンス、スイセン、クロッカスにチューリップ…春が待ち遠しくなってきました♪
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西野 佳衣子 【花育士・フラワースタイリスト】
記事テーマ
花に触れている時の子どもたちは、瞳がキラキラしていて穏やかで優しい笑顔…本当に愛らしいのです。花はみんなを笑顔にしてくれます。家族の笑顔があふれるよう、気軽に花を暮らしの中に取り入れてみましょう!親子で過ごすひとときを花と一緒に楽しむため、日本&海外の花行事、季節の旬な花選び、小さなお子さまとも楽しめるアレンジなどもお伝えしていきます。