私たちは幾つかの役割をもって毎日を送っています。働く自分、家庭の中の自分(親として子として)、趣味などの余暇、地域の中の自分など年齢を重ねると新たな役割も増えてくる中、誰にでも同じく与えられている「1日24時間」をどの様に使うかは、あなたの生き方にもつながります。
自分の大切にしたい価値観や役割と、日々の生活で費やしている時間を見て、一致していたでしょうか? 大きく差が出たでしょうか? この2つに大きなギャップがある時に迷いやジレンマが生じやすいのですが、特に子育てや介護などの役割を持つことが多くなる女性には、役割葛藤が生じることが多いと言われます。
今回のワークを以前の私をケースに考えてみます。上のライフロールに照らした時に、私の価値観は圧倒的に「家族」と「職業人」の2つが大きなウェイトを占めていました。ちょうど30歳を目前にして親の体調の変化もあり、自分自身も結婚や出産を考える時期でした。特に「家族」の価値観が強くなっていたのです。
人は時間がたつごとに成長もしますし、周囲の環境にも変化が訪れます。それに伴って大切な価値観や時間の使い方に変化も訪れます。働くことには仕事時間だけでない、それ以外のプライベートで起こるできごと全てが影響します。時間の使い方に違和感を感じた時、または必要に迫られた時、ぜひ自分自身と向き合う時間、将来に向けて今を見直す時間をつくってみてください。あなたらしい働き方はそこから始まります。
佐藤 若紗 【キャリアカウンセラー】
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子育て世代のママが出産を機に考える事が多い、「育児と仕事の両立」について、出産しても働きたいママが今後のキャリアを築いていくヒントをお届けします。 在宅勤務や時短などの多様な働き方から、使ってみたい便利サービス、ママ視点を活かした働き方など、知っておきたい仕事のあれこれから、保活やママ友づくりなど産後のリアルな体験までお伝えしていきます。