『出産前』 > 『出産後(育休期間)』 > 『両立生活スタート後(育休から復帰後)』
とつぜんですが、これは何を表しているかと思いますか?
これは、出産前後と、育休復帰前後のゆとり(自分時間の長さ)を表しています。自分以外に大切な、守るべき存在ができるのですから、当たり前のことかもしれませんが、自分時間は、出産前に想像していた以上に、おどろく程少なくなります。少ないだけではなくて、持てない日の方が多いといっても言い過ぎではないかもしれません。
この春に育児休暇から復帰した私も、「仕事と子育てとの両立生活」が半年がすぎた今、日々朝の準備から、保育園の送り迎え、限られた時間の中で仕事に追われ、家に帰ったら子どもにご飯を食べさせ、お風呂に寝かしつけetc・・・と、怒涛のような毎日を何とか乗り切ったり、時には乗り切れなくて失敗したり(!)して過ごしています。仕事と子育ての両立ってそこまで大変なの!?と読んでいる方も気になるところだと思います。実際に育休から復帰して働いてきた女性の先輩方にお話を聞いてみると、「子どもが小さい頃は本当に苦労した時期があって・・・」、「風邪をひいたとき(けがをした時)には、ただでさえ慌ただしい毎日が、こんな大変なことに・・・(家族もママ自身も健康が一番ですね)」とさまざまなエピソードが聞こえてきます。
今後出産を考えている方や、まさにこれから産休を控えている方。ゆとりがまだある内にこそ、「今だからこそできること」をして、自分なりに充実した幸せな時間を過ごし方をしたいものです。今回はとくに実際に両立生活をしてきた今だからこそ、おすすすめの過ごし方をご紹介します。
自分時間がある内にやっておきたいこととして、まずはキャリアの面から押さえておいて頂きたいことがあります。普段仕事をしている時にはなかなかできなかったけど、普段から身に着けたいと思っていたスキルや資格取得などを考えているなら、出産前がおすすめです。ずっと身につけておきたかった資格も、なかなか普段働いていると時間を取れないものです。
また、自由に人に会えることができるのも、この時期ならではです。産後こどもが生まれるとしばらくは、なかなか遠出など出かけることがままならないこともあります。友人や、お世話になった方との時間や、また気になるセミナーなどの集まりに参加して、社外人脈をつくっておくのもおすすめです。最近は職種しばりや、プレママ、ワーママ、趣味の集まりなども多くあります。社外の人とのつながりは、産後に仕事復帰をした時にも財産になります。産後になると、子どもがいると平日夜の集まりなどには、出られないことも増えますし、最後までいられず帰らなくてはいけないことも多くなります。産休中には、体には負担にならないように気を付けながら、外に出ることが気分転換にもなります。
ほかにも、子どもが産まれると小さいうちはなかなか行けなくなる所には、映画館やレストランがあります。最近は子連れでいける照明や音を抑えて子どもと一緒に行くことができる「ママズシアター」や、キッズカフェも増えてきていますが、何も気にせずに趣味の時間に没頭できるのは、当面今だけです。ぜひ今のうちに大人時間を堪能してみてください。
出産を経て、育児休暇に入ると、今までとはちがった時間が流れます。子どもを抱きかかえながら、日々できることも増えて成長していくわが子と過ごすかけがえのない時間です。これから職場復帰をしようと考えている方は特に、これだけ朝から晩まで子どもと一緒に過ごすことができる今の時間を大切にしてくださいね。
これから仕事に復帰した後は、朝や夜のお迎えの後、休日など一緒に居ることができる時間の中で、子どもとの密度を濃く大切に過ごす日々になります。一方で、時間の長さは、仕事復帰をしていますから、一日中一緒に過ごす育児休暇中と比べると圧倒的に少なくなります。その分、成長が早く日々変化していく、今の時間にしっかり子どもと向き合って、たいへんだけど幸せな子育てを満喫してくださいね。これから出産をされる、また出産をされたみなさんが、一生忘れられない、大切な時間を過ごせますように・・・。
佐藤 若紗 【キャリアカウンセラー】
記事テーマ
子育て世代のママが出産を機に考える事が多い、「育児と仕事の両立」について、出産しても働きたいママが今後のキャリアを築いていくヒントをお届けします。 在宅勤務や時短などの多様な働き方から、使ってみたい便利サービス、ママ視点を活かした働き方など、知っておきたい仕事のあれこれから、保活やママ友づくりなど産後のリアルな体験までお伝えしていきます。