4月に園に預け始めた方は、ようやく3ヵ月がたちますね。駆け足でダッシュの毎日を過ごしながらも、ようやく少しずつ生活のリズムがついてきた頃でしょうか。新しい環境に馴染んでいく中で、子どももママも、風邪や体調を崩しやすい時期です。我が家でも最近子どもが生まれて初めて高熱が続く、突発性発疹になり、両立生活に山を迎えていました・・・。
新しい環境に入った子どもたちは、免疫ができるまでは熱が上がったり下がったりの繰り返しです。ご飯を食べてお昼寝すると、子どもの熱は急に上がることもあるため、子どもの体が何だか熱っぽい・・・!と気づく頃には、38度を越えて、園からお迎えの連絡が来ることも珍しくありません。
ところが、生後半年~1歳までに多くかかるという突発性発疹は、この高熱が3~5日と長く続くのが特徴です。40度を越えることもあり、親は気が気ではありませんね。熱が下がって体に赤い発疹が出てから、初めて突発性と診断されることもあり、診断が出るまでは、親もいてもたってもいられない気持ちになります。
初めて熱を出すのがこの突発性発疹ということもあって、両立ママと子どもの最初の関門とも言えるかもしれません。
高熱とたたかっている子どもの様子。赤ちゃんのこの時期ですから、特に心配も多いもの。子どもの体の回復に向けて、まずは病院を受診して、症状がわるくならない様にできる限りの対処をして経過を看ていきます・・・
でも!?発疹が出た後の下痢の症状を入れると、回復まで1週間ほどかかるこの病気。ずっと、ママがついてあげることはできるでしょうか? 仕事と両立するママにとっては、苦しい選択になるかと思います。仕事の締切があって、1週間も仕事をあけることができない、自分が居ないと現場が回らないなど、どうしても会社に行かなくてはならない状況もあると思います。
この様な時、両立ママはどう対処していったら良いのでしょうか。
まずは、子どもの体調に一番に目を向けていきます。熱や、他の症状、機嫌などに目を向けて、どのような状態なのかを見てみます。
その上で、ママやほかの家族(夫や互いの親)、親戚など、そばに付いてあげられる人を見つけましょう。自分がそばに居たいのはやまやまですが、長期間仕事に穴をあけることもできません。夫婦で連携をとって交代で診たり、親や親せき、近くに親戚のいない方は、病児保育やシッターさんへお願いするなど、ママの代わりにそばに居てケアをしてくれる人にお願いすることも必要です。
同時に仕事の方では、自分が抜けなければならない状況になった時には、当日本来やらなければならなかったことを洗い出して、遠隔で自分でできること、周囲に業務を依頼することを社内で上司や同僚などに共有します。不在の際にカバーしてもらえる体制にしておきます。
普段、家庭も仕事も・・・と責任感をもって過ごしている人こそ、全部自分でやらなくてはという意識が働いて、身動きが取れなくなってしまいますが、私が同じ状況になった時に、周りから言って頂いたのは 「受援力」という言葉でした。いざという時に、周りに 「助けて・支援して」 と伝えて、「快くサポートを受け止める力」 のことを言います。
何もすべてを自分だけで抱えようとしなくていいのです。自分だけでは抱えられないことに後ろめたさや罪悪感を感じることはありません。周りの手助けも得ながら、どうしたら今の状況を打開できるのかを考えていけばよいのです。
子育て、仕事、家庭、私・・・女性がたくさんの役割を持っている中で、バランスをとっていくのは、実際に両立生活を始めてみると、とても大変なことだと気づかされます。どれも大切なことばかりですから、ついママも無理をしがちです。
その時のことを何とかして乗り越えることも大切ですが、それよりも長い目で見てママと子ども、家族が健康でいることが、継続して両立を続けていくコツです。子どもだけでなく、ママのからだと気持ちが健康でいることも大切なことです。ぜひ無理が長い期間続けて、自分に無理をさせすぎないようにしてくださいね。ママが倒れると、お家が回らなくなる家庭もまだまだ多いのではないかと思います。ママが自分をいたわることは、家族の健康や笑顔にもつながります。
休日には少し協力してもらって自分時間を作ったり、たまにはママ自身のからだと気持ちをリラックスさせて、いたわる時間を持ってみてくださいね。
佐藤 若紗 【キャリアカウンセラー】
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子育て世代のママが出産を機に考える事が多い、「育児と仕事の両立」について、出産しても働きたいママが今後のキャリアを築いていくヒントをお届けします。 在宅勤務や時短などの多様な働き方から、使ってみたい便利サービス、ママ視点を活かした働き方など、知っておきたい仕事のあれこれから、保活やママ友づくりなど産後のリアルな体験までお伝えしていきます。