お子さんが幼稚園や小学校へ入学するなど、育児も少し落ち着いてくると、今まで子どものことにかかりっきりだった自分自身のことにも自然と意識が向いてきます。仕事復帰したい時、時間の使い方や、家事・育児との両立、何より仕事の感覚を取り戻すことなど、気になることは多いのではないでしょうか。これらの課題を全てクリアして、就職活動から採用に至るのはハードルが高く感じられるかもしれません。
自分の目指す姿と今の自分とのギャップがある時、目標に向けてステップを踏むという考え方があります。これからやることを身近なステップとして整理してみると、一つひとつのハードルは意外と高くないこともあります。身近なステップがわかれば、あとは行動あるのみ!です。両立ママの職場復帰は難しいと言われますが、少し流れは変わってきています。最近は一度退職した女性の再就職を後押しする取り組みも増えてきています。今回は再就職までのステップとして、是非活用してみたい制度や講座をご紹介していきたいと思います。
退職してブランクが長い時や、育児との両立が不安で働きたいけど踏み出せない時、少しの時間からでも、小さな一歩を踏み出すことをおすすめしたいと思います。例えば、いきなりフルタイムでの復帰が難しいのであれば、時短勤務や週3日勤務からでも良いのです。特にブランクが長い場合にこそ、小さなステップから無理なく働くことで、職場からの信頼を得ながら、両立していく自信をつけていくことができます。
復職までに、働く上で必要なスキルや情報を身につけておくこと。これも再就職までの一つのステップです。必要な資格を取る、働きたい業種や職業の状況を調べるなどです。公共の施設や民間の人材紹介会社では女性の再就職に特化した講座も開催されています。
今回、育児などでブランクがある女性の再就職の方にぜひ再就職までのステップとして活用していただきたい制度や施設についてご紹介しました。最近感じるのは、女性の再就職を後押しする動きが、特に活発になってきているということです。後押しが充実している今だからこそ、制度も上手く活用して再就職を実現していってほしいと思います。
さいごに・・・子育て両立世代が再就職を目指す時、ひとつ忘れずに持っていたい視点があります。「ブランクがあることや育児経験はハンディという面だけではない」ということです。働く上での自分自身の強みと弱みを整理してみると、育児など普段の生活で経験したことの中に、働いているだけでは得られなかった視点があるはずです。そんなプラスの面にも目を向けて自信を持って採用の場面や、働く場で活かしていってください。出産や育児の経験を仕事に活かしていくことが、キャリアの個性にもつながります。
◆主婦のインターン「中小企業新戦力発掘プロジェクト」(※1)について
(※1)各地域コーディネイト機関の連絡先
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◆「マザーズハローワーク」について
佐藤 若紗 【キャリアカウンセラー】
記事テーマ
子育て世代のママが出産を機に考える事が多い、「育児と仕事の両立」について、出産しても働きたいママが今後のキャリアを築いていくヒントをお届けします。 在宅勤務や時短などの多様な働き方から、使ってみたい便利サービス、ママ視点を活かした働き方など、知っておきたい仕事のあれこれから、保活やママ友づくりなど産後のリアルな体験までお伝えしていきます。