多くの方がリトミックからのピアノ、もしくは幼稚園や小学生になってからピアノを習われる方がほとんどではないかなと思います。
そうすると、小学校を卒業する頃には10年近く習ってらっしゃる方が増えてくるかと思います。
小学6年、早い子では小学4年くらいになると習い事の順位として「塾」が1番という家庭が増えてきます。中学校のお受験の為の塾通いの場合、他の習い事と両立は難しいと最初の面談で言われる事もありますし、親御さんが中学校お受験の試験問題を見たり、我が子の成績、特徴を考えて、「うちの子は両立は厳しそう」そう考えるご家庭も増えますし、何より塾に通うと費用がとてもかかります。
それにピアノや色々な習い事となると凄く家系に負担になることがありますね。
各家庭によって事情は違うとはいえ、出費が増える事は間違いないです。
そうなってくると「ピアノをやめよう」というご家庭が増えていきます。
また余裕がある、ないに関わらず「勉強の気分転換程度なら」と先生に事情をしてゆっくりペースでレッスンを継続されるご家庭もあるでしょう。
例えば、中学校のお受験となると確かに勉強にお時間をとらなければなかなか難しいかもしれません。
しかし、10年近くしてきたピアノ、やめるのは簡単ですが、やめたらほとんどの子はなかなか弾かなくなってきます。
「習い事の整理」という言葉を時に耳にいたしますが、「塾に通うのでピアノを辞めます」というのは金銭的にであればやむを得ないかと思いますが、「我が子が大きくなった時にピアノが弾けるといいな」もしくはご本人が「ピアノ続けたい!」と言った場合には、辞めるという選択肢を持たなくても、ご師事なさっている先生にその旨をお話しされて、例えば「宿題を無しで、週1ピアノに触れる時間としてレッスンを継続させてもらえないですか?」とご相談されても良いと思います。
それでゆっくりと学ぶことを辞めず、また本人の気持ちのリフレッシュ時間としてその時間を大切に過ごされると、「塾通いは他の習い事を辞める事」に繋がらないと思います。
勉強というのもどんなにしても24時間する子はいません。塾が終わったら、テレビを見たり、本を読んだり、ゆっくり好きな事を少なくとも少しする時間があるはずです。そう考えていくと心を育むピアノを直ぐに辞めるというのは非常にもったいないなと思わずにはいられません。
是非、親御さんはバランスを見ながら、お子様にあったピアノライフスタイルを探して、それをご師事なさっている先生にご相談してみてください。将来的にお子様の人生に少し潤いを、楽しみをと考えられている場合、ピアノを直ぐに手放すのではなく、是非そこはゆっくりもう一度考えてあげて下さい。
いつも心にピアノ&音楽を♪