例えば、ピアノレッスン受講者みんなが、ベートーベンがどんな人柄の人で、どんな時に曲が生まれて、その頃世界ではこんな事があったかを知る人は少ないのかもしれません。そこまで教えてくださる先生もいらっしゃれば、全くそこは教えず、スコアだけという場合もあるでしょう。
そこでオススメなのは、自分でどんな人がどんな時にどんな風に曲を書いたかを調べていくこと良いと思います。小さなお子様は自分で調べていくことがまだ難しいかもしれません。ですので、そう言った場合は、ツールとして「本」を活用されるといいです。
例えば、音楽之友出版から発売されている「CD付きベートーベン」などCD付きのものは、お話を読んでそれから音楽を聞くことができます。お話を読む前の知識とは違ってきますから、音楽も違う聞こえ方をするのではないかと思います。
音楽だけを聴いて学んでいくより、時代背景、作曲家の人物像、歴史などを学びながら曲を学んでいくと、その曲への興味も深まり、より楽しく学べるのではないでしょうか?
ピアノをたくさん弾いて技術を磨く時間とは別に、例えば、お子様が練習に煮詰まってしまった場合など、一緒に本読みタイムはいかがですか?例えば、小学生であれば、読み終えた後に読書感想文を書いたりすることもとても良いと思います。音楽だけではなく、文章を書くことで国語力も磨かれますよね!
私も小さな時から色々なピアノの学び方をすればよかったと後悔しているからこそ、今こうやって、これからピアノを学ぶ方や、ピアノとどう向き合っていけば良いかわからない方に参考になったら嬉しいなぁという思いで書いております。
今はネットで検索が当たり前の世の中になってきて、調べたいことがすぐわかる時代になってきましたが、本をじっくり読んで味わう時間が心を育みますし、ピアノと向き合う時間というのは芸術を学ぶこと以外に、精神力、集中力、思考力、創造力を磨きます。
何か試練が訪れたときも、解決策やそれに対応する力を養うことができる、そこもピアノという楽器を学んでいくと自然に身につけていく力だと信じています。
おうち時間=ピアノ時間となるくらいピアノに向き合ってみるのもオススメです!音楽ってピアノって深い面白い世界なんだなあと感じたら、きっと「練習が苦で、譜読みが苦で」となっていた前の貴方から違う貴方を発見することができると思います!
いつも心に音楽&ピアノを♪
ピアノ練習に関する相談などリモートにて承っております。
詳細は楳寿あかりフェイスブックメッセージまで♪
楳寿 あかり 【音楽教育家】
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習い事ランキングに必ず上位になる「ピアノ」最近、「ピアノは脳に良い」「人気の習い事だからとりあえず」という理由で始められる方が増えてきましたが、数ヶ月すると、「塾に行って脳を鍛えます」「むいてなかった」「練習がきつい」等の理由で続かない方も。どうすれば、「音楽」を楽しく学び続けていけるのかをいろいろな観点から連載していきます。