レッスンのスタイルというのも時代によって進化したり変化していきます。今回は、3つのレッスンスタイルをご紹介したいと思います。
まず1つ目は、対面式レッスンと呼ばれるものです。
通常ほとんどの先生がこの形でレッスンを行ってらっしゃると思います。対面式レッスンは2つあり、先生の自宅またはスタジオに伺う場合、先生がお家に伺ってする出張レッスンがあります。対面式はレッスンスタイルの中でベストであると言えます。まずは音の問題。ピアノはタッチによって音色が変わったり、楽器によっても変わっていきますので、生の対面式レッスンでないと音質というところは難しいかもしれません。それから、人対人ですので、コミュニケーションもレッスンではとても大切になってきます。対面式ではあれば、その場の空気や先生や生徒さんが考えていること、思いなどが伝わりやすいですよね。
しかし時に対面式レッスンが不可能な場合もあるかもしれません。例えば兄弟で通っていて、1人が感染症になりお休み、もう1人はとても元気!でも、レッスンに行くことは、感染症に家族がかかっている場合はできません。ご自身は良くても先生や先生のご家族にうつしてしまうことがあるからです。
そういった場合などにも良いのが、2つ目のリモート式レッスンです。
簡潔に書くと、お互いの持っている端末機器を用いて、テレビ電話機能を使用してお互いの姿を見ながらレッスンしていくスタイルです。リモートレッスンで非常に重要な点はお互いの電波環境です。それからWi-Fi接続、どのような通信プランに加入しているかなど、通信料や通話料などに影響していきますのでそこを確認しなくてはいけません。それから、防音室となると電波環境は少し落ちてしまいますので、Wi-Fiの中継機などを置けば問題はなくなっていくと思います。
リモートレッスンをする際はそういう機器の扱いもお互い勉強していくとより充実します。
またリモートレッスンでは、はい、ここからというような指示が特に小さな生徒さんは難しくなります。そこで、小節数をスコアに書いておくことは必須です。
リモートレッスンは、音質の追求は限界があるかもしれませんが、たくさんのメリットもございます。
音質追求より理論追求できるようにすれば、とても効果的なレッスンができます。対面式レッスンでは、先生に甘えてしまうようなこともリモートではできなくなるので、先生の手をかりず、自分で、指番号を書いていったり、共通のスコアを頼りに自分でわからないところを記入していく習慣が身につきます!
生徒が受け身全開であった場合は、自立心が芽生え、改善していくのに非常に効果的だと思います。
画面には、先生も出ます、コミュニケーションをとることは充分可能です。ただ、使用する端末機は、サイズが大きいほうが見やすいでしょう!携帯を使用する場合は、携帯電話のスピーカーとなり、iPadの場合は、iPadのスピーカーとなり、端末機器の中のスピーカーが非常に重要で音を決めると思います。
講師側というのは長年の経験で、耳はかなり鍛錬されています。さらに耳を使えば、リモートレッスンでは対面式レッスンに近いことができると思います。
また小さなお子様が下にいらっしゃって外出が難しい場合もピアノが好きなお兄ちゃん、お姉ちゃんにピアノを習わせてあげることができますね!
3つ目は、非同期型式レッスンです。
これは、例えば30分レッスンに対して13分宿題を動画で送ってもらい、13分宿題に対してのアドバイスを送る、2分で宿題のお知らせ、課題をお伝えし、生徒さん側は、コミュニケーション不足を解消する為、近況報告などを行うというやり方。あくまで例であり、それぞれで決めると良いと思います。少しコミュニケーションが不足してしまう印象があるかと思いますが、例えば、技術中心に頑張っている、小学生でいうと高学年以降に対してこのようなレッスンスタイルは効果的といえると思います。また、練習をなかなかしない!という子をお持ちの方も、練習しないと送る動画がありませんので、練習の習慣がつくかもしれません。
ピアノを習ってみたい!とお子様がお話をされた場合、お子様の性格、特徴を良く観察して、お子様に合うレッスンスタイルを見つけていきましょう!
また、様々な状況でも、色々と方法があります。
その都度、ご師事されてらっしゃる先生にご相談しながらレッスン頑張ってください!!
No music no life
いつも心に音楽&ピアノを♪
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楳寿 あかり 【音楽教育家】
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習い事ランキングに必ず上位になる「ピアノ」最近、「ピアノは脳に良い」「人気の習い事だからとりあえず」という理由で始められる方が増えてきましたが、数ヶ月すると、「塾に行って脳を鍛えます」「むいてなかった」「練習がきつい」等の理由で続かない方も。どうすれば、「音楽」を楽しく学び続けていけるのかをいろいろな観点から連載していきます。