新一年生のお子さまがいらっしゃるお母様、入学式に新生活にいろいろお忙しい毎日だと思いますが、やっと少しリズムをつかんで落ち着いた日常を過ごせるかな?といったところでしょうか?
園生活の情操教育とは違い、いよいよ、45分の様々な授業が入ってきます♪
子どもたちも環境に慣れていくのは大変なことですね! また、ひとつひとつ、子どもたちにとっては試練?!が待っています!
そして、その中で、始めるピアノレッスン♪まず、「ピアノレッスンしたい」とおっしゃったこと、これを沢山誉めてあげてください。
誉めるというのは、「ピアノレッスン始めてえらいね」等ではなく、「自分で何かを始めようと決められたこと、それはとっても勇気のいることだったと思う。心がまたひとつ強くなったね」「何か壁にぶち当たっても、お母さん見守っているから思い切り学ぼうね」。要は、「心から応援している!!」この思いを言葉でお子さまに伝えていくことが非常に大切です!(^-^)
話は変わりますが、メディアで若者の自殺を考えるという番組がありました。
ある20代の女性が自殺を考えているのは、母とのコミュニケーションが上手くとれないからとのことです。
いじめにあったときも、「あなたが弱いからいけない」。仕事で頑張っても「もっと頑張って」と彼女はただ誉めて欲しかった、「よく頑張っている」と認めて欲しかっただけだったそうなのですが、お母さんに話すことでより心が悲しく辛さに溢れたそうです。
彼女は、パソコンで、出会って数週間の人たちに悩みを打ち明けます。すると、「貴方はよく頑張っているから」と出会って数週間の人のほうが、母親より気持ちを理解してくれるというのです。彼女は、いじめられたときにかえってきた母からの言葉で辛かった状況がさらに辛くなったと語っていました。
「全力で守るね」「一緒に悪と戦おうね」「よく頑張ったね、話してくれてありがとう。もう大丈夫よ、貴方にはお母さんが側にいるのよ」。そんな言葉がかえってくると思っていたそうです。。
私も彼女の立場でそのお話だけを聞くとかなり同情しました。。。
やはり、一番身近にいる親に子どもは誰よりも認めてもらいたいものだと思います。
話はそれましたが、ピアノレッスンひとつにしても、過剰に誉める必要はありませんが、最低でも、始めたばかりのピアノレッスン、練習はぜひ聞いてあげて、子どもが前向きに取り組める言葉がけをしてあげてください!!
何を言ったらよいかわからない方は、「お母さん、もっと~ちゃんのピアノが聞きたいな♪♪」
こんな感じはいかがでしょうか?
お母様の言葉ひとつひとつが子どもの心に響きます。大変重要な役割を言葉は持っていることを忘れないで下さいね!! かけた言葉ひとつでよい方向、違う方向にいきます。
言葉の力は本当に凄いのです!
また、一年生はまだまだ、園生気分が抜けない!なんてこともあります。
まだまだ、甘えることもしばしば。
45分の授業に集中する力をつける、これだけでも1日体力を消耗しますから、帰ってからのピアノレッスン、ピアノ練習は大変です。
ですので、毎日短い時間からスタートさせてみて下さい。もうちょっと弾きたいな♪くらいが良いかと思います!
やはり、そのくらいの量を毎日! これがポイントです! そう、毎日、弾くのです。その積み重ねこそが、ピアノの確実な上達へと結びついていきますから!!
幼児期同様、小学生になっても、レッスンでは先生に、おうちではお母様がコーチに! そのスタンスは継続して行ってください。そうやって年月を積み重ねていくと、もちろん、ぶつかり合うこともあるかもしれません。しかしながら、お母さんが、そうやっていつも自分のピアノに関心を持ってくれている! そうお子さまが感じることで、精神的に安心した状況でピアノの練習に取り組むことができます。つまり、安心した精神力を身につけることこそが、集中力をつけることに繋がっていくのです。集中力をつけると、例えば、興味あるものが別にできても、どんなことでも、一生懸命に取り組める力を育むことができるのです。
では、「そんなことをするのは働いているお母さんじゃ厳しい」と思われる方もいらっしゃるかもしれません。
では、このようなケースも実際にありましたのでお話ししましょう!
彼女は、今小学四年生!
お母様はフルタイムのお仕事をされています。
一年生から習って下さっていますが、高速で約二時間近くかかってレッスンに通って下さっています。
彼女には、いつも「この量はさすがにしてこないだろう」と思う量を宿題に出しますが、やってきます!! そして、お母様はピアノ経験者ではありません。しかしながら、お仕事から帰り、御飯などを済ませたら彼女のコーチをしてらっしゃいます。なんと、3歳の弟君もいます。そのなかできちんとやはりコーチをされているのです。
そのおかげで、彼女は今までいくつかの国内のコンクールに参加し入賞しています。もちろん彼女の努力に勝るものなしですが、レッスンでは私、おうちではお母様がコーチに!あとは本人の努力!とこの3本の柱が途中でどれも折れることがなかったからだと思います。
それからお父様も、彼女とお母様が練習中は、下の息子さんのお世話をされています。みんなが彼女のピアノに一生懸命に協力しているのです。すごく絆の深い、なんとすばらしい家族なんだろうと毎回感心させられています。
つまり、働いているお母様ご自身のお子さまのピアノレッスンへのお気持ちひとつでやはり変わっていくということだと思います。
是非、お母様ご自身が、お子さまのピアノに対しての夢を描いていかれることが全ての対応にでます。
お母様の対応力というのはピアノに限らず、子どもを育てていくにあたり非常に重要かと思います。かくいう私も、今ここに書きながら我が身に言い聞かせております。全ては「我が子のため」です。共に頑張って参りましょう!!
ピアノは、すぐに上達するものではありません。確実に着実にコツコツと、そして、気長に見守る! この姿勢が非常に大切です。レッスンがスタートし、なかなか上手くいかないことがあっても1人ではありません。御師事なさっている先生に悩みを相談し、コミュニケーションをとりながらレッスンを進行していくことが大切です。任せっきりにならないことも大切です。
少しずつお互いの信頼関係を築きながら「全ては我が子のため」ということをいつも忘れず、お子さまが安定した精神でゆったり学べる空間を是非作ってあげてください。では次回もお楽しみに!いつも心にピアノ&音楽を!!