今回は、お子様が練習嫌いにならないためには、親として保護者の皆様が何ができるかを少しお話ししたいと思います。お子様が練習嫌いにならないためには、何より、最初が肝心です。習いたての時に、ピアノは毎日弾くことが歯磨きや食事などと同じようにできるように、毎日少しずつ、最初は横について見てあげてください。横について見る時間、作ってあげてください。それから練習楽器をきちんと用意してあげておくことはとても大切です。練習楽器がないと宿題をすることは不可能かと思いますし、きっと先生も困るでしょうし、お子様も自分がピアノを習っているという自覚がないまま進んでいくことになると思います。
ですから、まずは環境を整えてあげることがレッスンのスタートになるかと思います。それが整ってから宿題を出されたら、まず、宿題を親子で把握しましょう。子どもだけ、親だけが把握はダメです。必ずどちらもわかっておくといいです。
そして、何冊か教本がある場合も一回の練習で一冊だけの宿題をするのではなく、どの本にどれくらいの宿題があるのかを把握して、計画を立ててまんべんなく少しずつすることをお勧めいたします。ピアノは、復習もとても大切ですから、先生から合格を頂いた曲をまた練習するといいです。そして、合格した曲を練習しているときも側で聞いてあげると一番良いかと思いますが、お忙しい際は、ご飯を作りながらでも聞いてあげたらいいと思います。例えば、1人で練習する習慣がついていて、「お母さんが仕事の合間にしたよ」とお子様がおっしゃった場合も必ず確認してください。
信じることは良いと思いますが、例えば両手が宿題であっても片手しかしていない、良くわかってない、音やリズム、高さが曖昧ということは良くあります。そういうままレッスンに行っては手直しに時間がかかり、仮に30分レッスンであった場合、あっという間にそれだけでレッスンが終わってしまうこともあるでしょう。ですからなるべく、出された宿題はきちんとしておくことが非常に大切です。その積み重ねでピアノはどんどん上達します。必ず練習をすればピアノは上達します。楽譜が自分で読めるようになります。一旦整理しましょう。
1、レッスンが始まるまでに練習楽器などの環境を整えてあげましょう。また、この際に、身長が145センチ以下の場合は足台も用意しましょう。どの足台が良いかはご師事なさっている先生にききましょうね
2、宿題を親子で一緒に把握しておくこと
わからない場合は先生にお尋ねしましょう
また、わからないとお子様がよくなる場合は、引率して様子を見たり宿題を書き留めるように話しましょう
3、レッスンから帰ってきたら、その日は練習しないのではなく、すぐに復習しておきましょう
4、宿題を見てあげる時間を作りましょう
5、レッスンの際にわからないところがどこなのかを先生に質問できるようにしておきましょう
6、先生から教えていただいたことをレッスンから帰ってスコアに書き込みましょう
7、低学年でレッスン内容がわからなくなる場合は、ビデオを持っていき、レッスンを録画させていただきましょう。親子の練習でよくあるのが、「先生はこうおっしゃっていたよ」と保護者が言うのに対して「先生はそんなこと言ってなかった」とお子様が言う。そして、言い合いの喧嘩になり、その日の練習が上手くいかなかったということはよくあります。ビデオで検証されて、復習に使うと親子間の練習も上手くいくのではないかと思います
8、ビデオを一緒に見て考えて宿題をしましょう
ピアノを練習する上で楽しく親子でできることはとても素敵なことです。
是非実践してみてくださいね!
いつも心にピアノ&音楽を
楳寿あかり門下生による発表会7月28日
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楳寿 あかり 【音楽教育家】
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習い事ランキングに必ず上位になる「ピアノ」最近、「ピアノは脳に良い」「人気の習い事だからとりあえず」という理由で始められる方が増えてきましたが、数ヶ月すると、「塾に行って脳を鍛えます」「むいてなかった」「練習がきつい」等の理由で続かない方も。どうすれば、「音楽」を楽しく学び続けていけるのかをいろいろな観点から連載していきます。