それぞれの目標に向かって、ピアノのレッスンを受けてらっしゃると思いますが、ピアノを続けていくことそのものが、まずはピアノという楽器を学ぶひとつの大切なことと思います。
例えば、色々なパターンがあっていいのではないかと思うのです。
1、コンクールで優勝したいから、とにかく質の高いレッスンを受けて、自宅練習を頑張る。
2、沢山の習い事の一環でしていて、芸術に触れたいので、ピアノを。レッスンでピアノに触れて教養として身につけたい。
3、ピアニスト、ピアノの先生になりたいわけではないけど、ピアノが好き、音楽のことを色々知りたい!レッスンを受けて、宿題をコツコツとして、好きな曲にもチャレンジ。
4、人前で弾くのは苦手だけど、ピアノが好き、自分の世界で楽しみたい
5、親から、ピアノを習ったらと言われて始めたから、なんとなくレッスンに行っている。練習は嫌いだけど、レッスンは楽しい。
など色々なケースがあるかと思います。
どれも、良いと思うんです。習えるなら、しっかり学ぶ、そしてそれを継続し、コツコツと自分の力にしていくといいと思います。
では、先生選びのポイントへ♩
継続してコツコツと力になるピアノです、
体験レッスン無料、入会金無料、月謝が安い
というだけで、安易に決めず、体験レッスンを受けて本当に自分たちの求めているレッスンなのか、教室なのかなどを検討されるといいと思います。
知的教養でピアノを少したしなみたいという場合は、「練習しなさい!練習しなさい」ばかり言っては逆効果ですので、レッスンがどんな風に行われ何を学びたいのかを保護者様の目線でも考えていかれると良いかと思います。
レッスンを受け続けて身につけていくことが大切だと思います。
お母様ご自身、お子様ご自身のスタンスを見つけて、心地よいレッスンを受けることが楽しくピアノを学ぶことにつながっていきます。
自分で始めたわけではないのに、コンクールがあるから、練習室で缶詰めになり、何時間も練習、しかし、結果が出ず!だから、最後はやっぱり辞めた!となると何も良い効果を生みません。
学ぶときに気をつけていかなければいけないことは、ゆっくり、じっくり、丁寧に、きちんと、正しく理解して練習して、レッスンを受けることです。
早く進めてほしい、なんとなく少し理解したかな?くらいで進んでいくと、結果身にならないということもあります。
ピアニストになる場合以外は、上達を焦る必要もないんです。
音楽やピアノという、芸術というカテゴリーのものは、大変奥深く、学ぶ内容も沢山あります。
1番良くないのは、親御さんが、「うちの子はここまで弾けたからもうピアノはいいかな。」とか、「うちの子は全く弾けない、なかなか上達しないからもういいかな。」と判断することです。
お子様が好きと言っている間はレッスンに通うだけでも身になっていきますので、見守りましょう!
ピアノにおけるより良い親子コミュニケーションにおいて「練習しなさい」ではなく、「練習しょうか」「今何弾いているの?聞かせてみせて」。
「練習しないなら辞めさせるわよ」ではなく、「練習しないのはどうしてかな?」「できるところを頑張ってごらん」等、ちょっと言葉がけを変えてみることで心地よい練習環境が整って親子共にストレスフリーになるかもしれません。
もし、ピアノの練習で「練習しなさい!練習しなさい!」と何度も言ってしまっているというお母様がいらっしゃったら、ご自身の子どもの頃、どれくらい練習していて、どんな練習をしていて、宿題をやらなかった日がなかったかを思い出してみてください。もし、やらなかった事を思い出したら、なぜやらなかったかも思い出せたらいいかもしれません。私もレッスンを始めて20年経ちますがまだまだ試行錯誤です。道に迷った時に、生徒さんたちにどれから教えてあげることがより興味が湧き、楽しめるか、そして身についていくのかをいつも考えながら、レッスンを進めています。教えたいことは膨大な量であっても、今この生徒さんにこれを教えるより、こちらが先かなと総合的に判断しながら進めていきます。1人1人違っていいですし、反応も様々です。
そこもとても楽しいところでもあります。
お母様たちにお願いしたいことは、ピアノは、人と比べないで、我が子の成長を温かく見守っていくことが大切です。
ゆっくり、しっかり正しく理解して学ぶことが上達の早道です。それから、おうちでもお子様のピアノを聞いたりしてください。その時に沢山褒めてあげましょう!そうしたら楽しくなって、どんどん弾きたい!っていう子が育ちます。
いつも心にピアノ&音楽を♫
お知らせ
3月31日アクロスシンフォニーホールにて
音の夢コンクール受賞者記念コンサート
連弾上級 門下生出演決定
あかり音楽教室、楳寿あかりにお問い合わせの際はFacebook楳寿あかりまでメッセージください♫
楳寿 あかり 【音楽教育家】
記事テーマ
習い事ランキングに必ず上位になる「ピアノ」最近、「ピアノは脳に良い」「人気の習い事だからとりあえず」という理由で始められる方が増えてきましたが、数ヶ月すると、「塾に行って脳を鍛えます」「むいてなかった」「練習がきつい」等の理由で続かない方も。どうすれば、「音楽」を楽しく学び続けていけるのかをいろいろな観点から連載していきます。