ピアノという習い事は、色々な取り組みかたができます。その中のひとつに、目標を持ちながら習っていき、技術等を磨くということがあるかと思いますが、そのツールの1つとして、コンクールがあるかと思います。
任意で私のお教室は参加させて頂いていますが、今年は去年よりもコンクール受験者が増えていて、ついこないだ予選を終えました。
コンクールまでの道のりで、絶対はずせないことが3つあります。
1つは、本人のやる気
2つは、保護者の応援
3つは、指導者の熱意
どれもかけてしまうと上手くはいきません。
一番大切なことは、本人のやる気です。
これは、もう絶対に大切なことです。本人がやる気がない場合はコンクールを受けるのは難しいと思います。また、一旦はやる気があっても、練習の段階でムラがある場合も、結果、差が出てしまい厳しいですね。
そう、コンクールはとても厳しいんです。五歳で1日五時間練習されるスーパーキッズのいる時代です。
精神的にもかなり磨かれます。
練習量は並大抵ではありません。
参加者がまだ小学生の場合は、保護者も一緒に勉強しないと帰って、先生に何をどう練習しなさいと言われたかわからないと思います。そこを理解した上で参加されてください。
もしくは、レッスンをビデオにとって、それで復習する必要もあります。最初やる気があったものの徐々にやる気がなくなっていき、しまいには、先生のレッスンを真面目に受けないとなると厳しいと思います。
また、お子さんがやる気がなかなか思うようにいかない際のお母様のお声がけもとっても大切ですね。
「貴方がやると言ったのに」「なぜできないの?」なんて言っていては改善されるどころか悪化してしまうでしょう。
基本的に結果はやった分しか帰ってはきません。
上手くいかなかった場合は何が原因かをしっかり考えて次に取り組む際にまた同じことにならないようにしておくことも大切なことですね。
しかしながら、難しいのです。わかっていても。
私の息子もコンクールに参加します。
いつも、「ピアノのコンクール、自分から練習してしっかり先生のレッスンを受けてまた練習!これがきちんとできるなら受けたいなら受けてもいい」と話をします。そのときは「がんばるから受けさせてほしい!」と懇願してきますが、譜読みが終わってさて、今から!という時には、「もう、弾けた」と言います。
ピアノはリズムや音がきちんと出来ただけでは弾けたとはならないと話をしますが、まだ難しいようです。
それで、受けても受からないと私はわかっていても、受けて落ちたら、言う通りに練習したのにと言ってきます。毎年、この繰り返し。頭を悩ませますが、「もう来年は受けないでしっかり基本を学ぶ時間に費やそう」と言っても「コンクールは絶対受けたい」と言ってききません。家族は、「受かることだけが全てではないから受けさせてみたら」と。「確かにそうだけど」と私。母親としての立場と、先生としての立場と難しいです。自分の生徒さんのお母様は、本当にレッスンも熱心にお付き合い下さって、メモをとりしっかり練習してくださって次のレッスンを迎えます。しかしながら、当日のコンディションに左右されることもあります。あとは、本人のメンタルの強化は非常に大切ですね。沢山練習しても上手くいかない場合もあります。
コンクールの合否は次のやる気に繋がる場合もありますが、コンクールを全てととらえず、ピアノを楽しむことが何より大切です。
メンタルトレーニングに関してはまた次回にでもお話ししましょう!
いつも、心にピアノ&音楽を♪