ピアノのレッスンというと個人レッスンを思い浮かべる方が大半だと思いますが、ピアノのレッスンはグループでしているお教室もありますね。
そこで、我が子はグループレッスン向きなのか個人レッスン向きなのか、悩まれている方々の為に書いてみようと思います。
まずは個人レッスン。
教材→選択可能
レッスン日時→選択可能
先生→選択可能
宿題→ペースに合わせてくれる
レッスンの進度→ペースに合わせてくれる
振替レッスン→できる・できないがお教室によって違う
ジャンル→やりたいジャンルを習うことができる
等
グループレッスン。
教材→みんなで同じ教材を使用する
レッスン日時→決まっている、もしくは先生とみんなで打ち合わせ
先生→コースによって決まっている場合がある
宿題→みんなで同じ宿題「学校の宿題の感覚」
レッスンの進度→上手な生徒に合わせる・できない生徒に合わせる・ある程度できたら進むなど先生によって違いがあります。
振替→基本的にはなし
ジャンル→先生主体、もしくはみんなで話し合い、発表会の曲などが決まる
このように書いてみると個人レッスンのほうが良いと感じる方が多いと思いますが、グループレッスンはグループレッスンの良さがあります。まず、人の演奏を聞く機会が増えます。グループレッスンは、個人レッスンに比べて見てもらえる時間は短くなりますが、その間に練習したり、考えたり、それから、お友だちの演奏を聞いて学ぶという利点があります。そこで、共通の趣味から気の合うお友だちを見つけることもできます。
集団生活、協調性も身に付きます。稀に、みんなよくできて、進度が速いといったことがある場合、ついていけなくなる。下手だと思う劣等感がある。などという場合出てくるかもしれません。
その場合も、悔しい!という気持ちから練習を人一倍取り組むといった姿勢に繋がるとよいですが、最初そういう思いはあっても後々、疲れて、はたまたピアノが嫌いになる。なんていうケースはなんとしても避けたいところですよね。
そういうことに陥る前に追加の補講レッスンを受けると良いと思うのですが、その場合のポイントは、グループと同じ先生に習うべきだと考えます。
ピアノの先生というのは、マニュアルに完全に沿ってレッスンするという仕事ではありません。人対人の心とのお付き合いもございます。その場合、グループの先生にわからないように他の先生に習いに行ってついて行けるように補講レッスンを受けるなんていう発想はあまりしないほうが良いと私は思います。その場合は、やはり、グループレッスンの先生に状況を説明し「きっと先生はわかっています」追加でわからないところをご指導頂けないかをお尋ねするほうが信頼関係にも良いです。大抵の先生は熱心にご指導下さると思いますし、グループレッスンになった時にも、気にかけてくれると思います。
ですので、何かある際は師事されている先生にお話を聞いて頂き、より良い信頼関係と、より効率的なレッスン、技術向上の為の策を考えるようにしてくださいね。
ピアノを習うということは少し覚悟がいるというと厳しいですが、そういうものです。
練習をしないと上手くなりません。
個人レッスンでもグループレッスンでも同じです。
よく練習をしたら、少しずつ弾けるように、わかるようになる!
それがピアノです。
簡単には理解したりできたりする世界ではないんです。
私にとっては多分、死ぬまで続けたいし、多分、死ぬまで、ここはこう弾いていいのかな?もっとこうかな?と考えて悩んで「水滴石穿」である世界だと思います。
私のお教室のある生徒さんは、ピアノにじっと座れない、落ち着かない、なかなか思うように弾かない、弾けない、悩んでらっしゃいました。ところがお母様が本当に一生懸命、練習をコーチ、1週間でかなり弾けるようになり、練習動画を送ってくださったり、とても頑張っているのを続けていると、レッスン中、じっと座れるようになり、私の話も大分じっと聞けるようになり、弾くことに自信が持てたのか、楽しそうにレッスンで弾くようになりました。親子でのおうちで練習するひとときは、時にとても大変で、長い人生においては数年、貴重な思い出となります。
私も一人の子どもの親でもあり、ピアノをしていますから、コーチをします。
時に修羅場です。
苦しいです。暴言、吐きたくなる瞬間、あります!
でも、冷静になると可愛い我が子と大好きなピアノを一緒にできる喜びは、自分の中で大きく、とにかく、ピアノの先生の息子だから上手くなるようにしなきゃという概念に最近ようやく吹っ切れて、ピアノが将来大好きになるように、長く見守ってやっていこうと、ある日ふと腑に落ちた瞬間がありました。
育児は日々葛藤ですね!
その中に更にピアノの練習!
大変と捉えるか楽しいと捉えるか。
個人レッスンもグループレッスンも、それぞれ良さがあります。
まずはお子さまがどちら向きかをいつもみてらっしゃるお母様が考えて、楽しいピアノライフが送れるように環境を整えてあげてください。
いつも心にピアノ&音楽を♪