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ピアノの楽しみ方「47」男の子のピアノ/2017年4月

創造力豊かなピアノ男子
私が幼児だった頃、大手音楽教室のグループレッスンに通っていましたが、やはり男の子も半分とはいかないまでも数名いらっしゃいました。
それから、個人の先生宅に習いにいきましたが、やはり男の子ももちろんいらっしゃいました。
時を経て、近年で、私の音楽教室でも男の子が大変増えました。
私は、自分の子どもは男の子ですが、男の子と女の子は、産まれたときから、全く違う性質があると感じています。
例えば、同じ3歳でも全然違うのです。月齢はあるかと思いますが、それだけではありません。
それぞれに良いところがあり、精神年齢の発達は女の子のほうが早いと思います。レッスンは3歳でも平均的にきちんと座って先生のお話を聞くことができます。
男の子は、比較的、新しいものを生み出す創造性に優れているため、いろいろなことに興味を持つ傾向にあり、視野に入ると興味が湧いて動いたり、また興味がないとしないという割りと考えが、はっきりした行動に出ます。
今日は男の子のピアノについてお話ししたいと思います。
まず男の子はどんな子も、お母さんが世界で一番好きです。もしかしたら、将来、結婚してもそれが続く(笑)こともあるかもですが、特に幼児期はなかなかお母さんの側から離れないのは男の子は強いと思います。
それから、男の子は創造性が豊かな為、プライド「僕が一番」というのも比較的強いです。
それゆえ、レッスンで、指摘をされることを嫌がる、落ち込むことも男の子のほうが多いです。
「あれだけ練習したのに」
「かっこよく弾いたのに」となぜ指摘を受けるのかわからなく、悲しいという感情に陥り、落ち込む、幼児の生徒さんなら、椅子を下りて脱出計画~なんてこともあります。
男の子は頭ごなしに叱る、直球でズバッというのは、ちょっと待って!なんですね。
必ず、男の子の創造性豊かな思考回路を大切に、「よくそれを発見できたね!」ということを軸に「よく頑張ってるよ、いい感じだよ、もっとここをこうしたらどうかな?」と、NGキーワード「それじゃあ全然だめ」なんていう否定的な言葉より、「前向きなかけことば」が男の子のピアノのやる気をおこす鍵となってくれます。割りと素直に受け止めてくれる男の子が多いので、キーワードは「前向きなかけことば」です。
それを、種だった花に栄養や水を与えるかのごとく、沢山してあげるとスクスクと伸びていきます。
それから、創造性豊かな男の子は、感覚的にピアノを弾くことも多いので、実際のスコアとは違うことをしてしまっていたりすることも女の子以上に多いです。
最近は、YouTubeにもピアノ演奏の投稿が沢山あるため、自分でこのバージョンのこの曲がやりたい!というのを見つけてくるのも男の子は大変得意です。感性の凄い子は耳で音をとり、弾いてきます。でもやっぱり書いてあることとは違うとなるとレッスンで手直しです。プライド高き男の子は、もちろんショック。そんなときは、直ぐに「楽譜とは全く違うじゃない、どこみて弾いているの?」とか否定的な言葉がけではなく、「楽譜に書いてあるよりもなんだかワクワクして聞けたよ〰でも、ここはもっとこうやってこうして」とやんわりスコアを指さしスコアに忠実に弾くように直球で言葉で伝えるのではなく、動作で伝えるほうが効果的です。
自分を持っている男の子ほど、音間違いや弾きかたの癖がなかなかなおりませんが、やっぱり動作で伝え続けていく、それが大切です。
男の子のピアノ、歴代ピアニスト、歴史上の音楽家も男性が多いです。男の子の創造性豊かな思考回路ゆえだと思います。
男の子の場合、3歳以降は答えを教えるのではなく、自分で見つけていけるように促すこと、これが大切ですね。
こうして書いていますが、やっぱり自分に余裕がないときは息子には特に直球でズバッ!なんてことも多々ある私です。
「ママが大好き」これはママもわかっている、だから
「息子に多少直球で言っても嫌われないだろう」と心で思ってしまうからかもしれません。
男の子の特性をしっかり意識して、効果的なかけことばをすることは男の子の創造性や持続性を育み、きっと素敵な~らしさを表現できるピアノ男子に成長すると思います。
ピアノ男子は、とてもいいと思います。
ピアノで様々な見聞力を身につけ、他のことにもきっとその力が生かされると思います。
 
ただ、純粋に思うことは、男性のピアノは手が大きく力もあるため、やっぱりゆとりある音楽を奏でて素敵です。
人を笑顔にするピアノを演奏できると思います。
 
男の子のお子さまがピアノを演奏しているママ様、是非、前向きなかけことばを実践してくださいね。
 
プライド高き王子様の良い意味での創造性、豊かな思考を周りの言葉がけで欠落していかないよう、特に母と息子は異性ですから、親子でも、全く性質が異なります。そこを理解し、息子さんのピアノ、応援してあげてください。
 
いつも心にピアノ&音楽を(^-^)/

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楳寿 あかり

楳寿 あかり 【音楽教育家】

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「音楽」を10倍楽しく学び続けるために♪

習い事ランキングに必ず上位になる「ピアノ」最近、「ピアノは脳に良い」「人気の習い事だからとりあえず」という理由で始められる方が増えてきましたが、数ヶ月すると、「塾に行って脳を鍛えます」「むいてなかった」「練習がきつい」等の理由で続かない方も。どうすれば、「音楽」を楽しく学び続けていけるのかをいろいろな観点から連載していきます。

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