今回のコラムは原点にかえりたいと思います。
最近、息子に言われハッとした言葉。
「ママ最近、全然ほめてくれない。怒ってばかり」
確かに、産まれた瞬間は「もうこの子が健やかに育ってくれたらそれでいい! 産まれてきたことは奇跡なんだ」と思っていました。
しかし、段々成長と共に求める部分が大きくなり、なかなかピアノや勉強を進んでしない息子に確かに。。。怒ってばかり!!の私。
息子とピアノや勉強を一緒にするのは、ピアノレッスンが終わってからになるのでゆっくりしたいのですが就寝までの時間を考えると「どうしてもこの時間までには全てを終わらせたい」。そう思っていました。
この息子の言葉でハッと目が覚めて、「この時間までに終わらせたい」と思っているのは、私だけだったんだと気づきましたし、息子のやる気をいかに引き出すかは私の言葉がけひとつなんだと気づかされました。
育児もレッスンも、我が子も生徒さんも、そう!同じなんです。
人はそれぞれが、それぞれの感受性を持っているため、同じ伝え方、言い方をしても、受け取り方は千差万別です。
今、私が書いていることも然り。
これは、ピアノの練習に限ったことではありませんが、お母さんという役割は「しかること」が得意なお母さん♪「ほめること」が得意なお母さん♪といろいろなお母さんがいます。
もし、お子さまが「お母さんがうるさいから、ピアノの練習したくない」と言った場合は、お母様はそういうつもりはなくても、受け取ったお子さまにはそう感じることがあったということになります。しかしながら、私はお母様を責めているわけではありません。
我が子というのは、自分より大切な存在で、あるときは自分と同じ存在のような気持ちになり、「なんでお母さんの言っていることがわからないの~!」と怒ったり悲しくなったり、どうしようもない気持ちになったり、日々その繰り返しですよね。無論、私も同じです。ですから、そうなったときに、少しの気持ちの余裕を作って、頭の片隅に、自分が言ったことと違う受け取り方もあるんだと、我が子に寄り添えていただろうかと考えていけるといいなと。私自身も日々、気持ちに余裕のない慌ただしい日常を送っていますが、ほんのわずかな余裕を作る! そして、潤いある子どもとのコミュニケーションをという目標をいつも心に秘めています。
自分のちょっとした努力が我が子の成長に人格形成に影響していくのかもしれません。
こないだ、私も室内楽のご指導をされてらっしゃる雲の上のような存在の先生にトリオを聞いて頂き、ご指導をして頂きました。
その中で感じたことは、やっぱり私そのものが音楽となり表に出ます。
慌ただしく、周りの見えてないマイペースさは、生活にも音楽にも言えることだとつくづく感じた次第です。
では、ほんのわずかな心の余裕を作って、おうちでのお子さんのピアノ練習する際の声がけ、褒め方のポイントをいくつか書いていきましょう!
①人間という生き物は悲しいですが、相手の悪いところが気になる生き物なんです。
いくら探しても、お子さまには腹を立ててばかり! そういうお母様ご自身がポジティブな言葉を日常使う努力をする。
NGワード
「~できない」「~したくない」「絶対~ない」「辞めさせる」
OKワード
「できるかもしれない」「やってみよう」「少しずつ努力をしよう」「気楽にいこう」「~さんならきっと大丈夫」
ポジティブな言葉はセルフコントロールに非常に大きな効果をもたらすと思い、私自身も言葉は気をつけています。
②お子様の良いところを見つけて書き出しておく!
ピアノ、ピアノ以外、日常、全て。
書き出してみると自分がお子さまに対してどのような感情を持っているかが分かり、瞬時に気づかなかった点もゆっくり省みることができます。
そうすると、お子さまには「いいね!頑張ってるね!」「その調子だね」「いろいろできるようになったね」とポジティブな言葉を投げかけてあげる余裕がうまれます。
ポイントは普段から褒めること、です。
例えば、言いたいことが5つあった場合、その日に全部言うのではなく、優先順位を考えてみるのも大変なことですね。5つのうち、どれだけその瞬時に言わなければいけないことがあるでしょうか。5つあるときは2つか3つくらいにしておくと良いでしょう。
人間誰しも、いきなり5つ注意されたり、しかられたりしても、全てをすぐに直すのはできないですよ。
自分が出来ないことは、お子さまにも求めないでおきましょう。沢山、褒めてあげて、良い影響&栄養を成長に。
③ピアノの練習がいいかげん、適当な場合
表裏の裏をみてあげてください。人間誰しも長所短所あるかと思います。ぐちゃぐちゃ弾いていたら「何かあったのかな」「わからないところがあるのかな」と。
NGワード
「音がうるさい」「間違いが多い」「音楽じゃない」
要はお子さまに寄り添う気持ちを大切に。
褒めることは意外に難しく、思うようにいかないかもしれませんが、常に寄り添う気持ちを忘れずに、お子さまと素晴らしい日常を過ごしてください。
お子さまが側にいて、日常があるだけでも、本当はお子さまの存在そのものを感じられる、母としての喜びがそこにはあるはずです!
もし、やっぱり褒めること、無理だった!そんな日は私もあります。
そんな日は、生まれたときからずっとしている歌う寝かしつけ。最後はやっぱり歌を歌って、寝てしまった我が子の顔を見ればひと安心。子どもと共に成長したいなと本当に思います。音楽ってとってもいいものですよ。
怒ってどうしょうもない感情も寝かしつけで歌って、すやすや寝ている息子を見れば②のポジティブな気持ちになれます。
いつも心に音楽&ピアノを♪