今年も残りあと少し。
本当に今年の1年はあっという間でした。年々1年、1年、過ぎ去るのが大変早く感じます。今回のコラムでは、いつものようにピアノの楽しみ方をご説明するのではなく、ピアノを通してレッスン、練習を通していったい本当は何を音楽は私たちに伝えようとしているのかを一緒に考えてみたいと思います。
私が日頃、音楽のどこに魅力を感じ、いったい継続しているのかをまず書いてみましょう。
音楽は「諦めることを知りません」
音楽は「希望に溢れています」
音楽は「いつも気持ちに寄り添ってくれます」
音楽は「情熱的です」
音楽は「無限の感情の現れです」
音楽は「大切なことを感じさせてくれます」
音楽は「自分の鏡です」
音楽は「色彩です」
音楽は「人と人をつなぐ魔法です」
音楽は「伝道師です」
音楽は「奇跡です」
音楽は「魂です」
音楽は「勇気です」
音楽は「時間の共有です」
音楽は「心の共感です」
音楽は「平和への祈りです」and more。
多分、このように書いていけば、軽く50近くは書けるような気がしています。
それだけ、「魅力的」であると思いますし、音楽を学ぶことそのものが難しくも、奥深い素晴らしいものだと考えています。
例えば、ブルグミュラーという教本はピアノ学習者なら誰でも学ぶ教本だと思いますが、あの中の1曲1曲を学べば学ぶほど、とっても深い音楽性を学べますし、理解して弾く難しさも感じます。
そして、弾けば弾くほど難しく感じ、思い通りにいかない!なんてことも多くあります。
私もピアノをはじめてから30数年が経ち、指導させて頂いて、17年近くなりましたが、いつもいつもピアノは発見があり、いつまでも学びがある!そして、辛い練習も今はそれがわかるから苦にならず、楽しく挑戦できるのです。
きっとそれが「音楽を継続する意味」だと思います。
一人で弾いても、誰かと演っても、教えていても、毎回何かの新しい発見があります!
「今日の自分は何を発見できるのだろうか」
そう考えるだけで毎回のレッスンや演奏は誰と行っても楽しい時間になるのです。
そして、何か新しい発見ができても、なかなか思うようにいかないとき、自分の力を知ることになりますが、諦めたくない思いや発想の転換、ひたすら努力し練習するなど、また新たな自分を目指したい、もっと一緒に学ぶ曲に対しての考えが共有&共感できるようにを目指したい!!そう思ってレッスンや練習をしています。
音楽ってですね、とってもとっても深いので、何十年かぶりに会う同級生や友人に「まだ音楽やってるの?レッスンしてるの?」なんて事をたまに言われたりするのですが、私からしたら、「毎回新しい楽しい発見がある音楽を私からとると何もないから、ないと自分が自分ではなくなるし、ない世界を考えたことがないわけではないけど、できる限り音楽を続けたいな、教えたいなと思ってやっているよ」と答えています。
音楽はやってないと、大変な練習やレッスンや続けていく意味がわからないのかもしれません。
続けていかないとそれを知るまでに終わってしまいます。だから、音楽やピアノへの価値観や感覚もかわるのかもしれません。
継続していくと、複雑なことはシンプルに考えていけばよいことを学びますし、
何年か後に沢山書き込んだ練習&学んだスコアをみれば、何年か前の自分に出会うことができます。
自分の成長を自分自身で感じることができますね。
ペンでスコアが見えなくなればなるほど良いと思います!最後は心のノートに記録して。
ピアノの楽しみ方、引き続き書いていけたらと思っていますが、要するにピアノの楽しみ方は最後は心が決めます。実は今その瞬間だけでなく、今も、過去も未来もずっとです。苦しみのなかに楽しさがあるのです。最後はその時の自分がどう感じるかです。
苦しい練習を乗り越えての楽しみ、弾ける喜び、頭で描いた音の世界が目の前でそれが自分自身の指で出来た達成感!!
何にも代えがたい!
沢山いろんなことを成長させてくれるピアノ。
音楽は、本当に大切なことは自分の心のみぞ知るということを教えてくれるもの。そして、純粋に!愛することの極みだと思います。
まだまだピアノの楽しみ方、一緒に楽しみ学んでいきましょう!
それから、続けていく!ということは一人の力ではできないのです!周りから支えられ協力を得てできることです。
感謝ですね。。。
禅僧であり、平和活動家、詩人でもある、テック ・ナット・ハン氏の本をよく読みます。
彼の言葉の中に「その足で地球に口づけをするかのように歩け」という言葉がありますが、木は見えても森見えずという、慌ただしい日常。しかしながら、目の前にある幸せは、大きく捉えると「衣・食・住」があるのは当たり前ではなく、与えられている今ある幸福に感謝すること。それは、この地球に感謝することにつながり、生きることに感謝し、好きなことと出会ったことに感謝し、それを継続できる事を感謝したい。この言葉は、私には偉大で、ごちゃごちゃと慌ただしい日常の中、感謝はしてはいても、つい忘れてしまう!そんな時思い出すようにしています。
いつも心に音楽&ピアノを。