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ピアノの楽しみ方「32」子どもの反抗期とピアノの向き合い方/2015年11月

反抗期こそ特にピアノが側にあると良い?!
皆さんは「反抗期」というとお子さまの何歳ごろを想像しますか?
「小学生?それとも中学生?」
皆さんもきっと成長過程において、「反抗期」を経由して大人になられたと思います。もちろん、私もそうでした。
すごく覚えているのは、三歳?四歳くらいでしょうか。。。
私は感情は沢山いろいろ持っていましたが、それを沢山人に伝える語彙力が足りないので話す言葉を知らず、いろいろ場面、場面でいろいろ思いはあっても、目でみて黙ったままという、大人しい幼少期だったと思います。そんな自分は、兄弟のピアノの演奏をピアノの後ろにあったソファに座り「いいな~いいな~ピアノ好きだな~」といつも思っていたのを、今も当時の風景が鮮明に浮かんできます。そして、初めて自分から「ピアノ習いたい」と母にお願いしました。
母親業というのは本当にいろいろありますから、当時、私の母も遊んではくれていたと思いますが、当時の私は「もっともっと遊んでほしいな」と思っていました。それで、泣いたり、ぬいぐるみを投げたりしたなぁと。それがピアノを始めたら、ぐちゃぐちゃにピアノを弾くというか、鳴らしていたら、「なんだかお母さんと遊ぶのも楽しいけど、ピアノを鳴らすのも楽しいなぁ~お姉ちゃんのように弾いている気分がするなぁ~」とワクワクして毎日、時間が有り余っていましたので、耳で姉が弾いていた「エリーゼのために」の右手のメロディの音が耳で聞いたメロディの音と同じ音をピアノの鍵盤をひとつずつ探して「これだ~」って見つける遊びなどをしていました。。。そうやってピアノと過ごす時間が増えていったように思います。
 
私の息子は、早生まれで来年2月で五歳になります。
今思えば、第一次反抗期と言われる二歳前、「いやいや期」が三歳過ぎまで続いていたように思います。
四歳になると本当に嘘のように彼とのコミュニケーションが上手くいくようになりました。
それまでは、「いやいや~いやいや~」が口癖になっていましたし、こだわりも強く、私も参ることも正直ありましたが、しばらくは初めての育児で、第一次反抗期がそんなに小さい時にくるのが実際にはよくわかっておらず、しばらくして「これか!」と気づき、そのときに思ったのは「いつか終わると思って焦らない・深刻になりすぎない」ということでした。
 
ピアノを教えてから二歳から大人まで沢山の方々と出会い、共に学びを繰り返していますが、いつの時代も生徒さんの反抗期、レッスン時間だけですが、私もその時、その時を真剣に向き合ってきました。
 
反抗期の時のレッスン、これはレスナーの先生ならわかるかもしれませんが、いろいろ大変なこともあるのです。
 
でも、私は反抗期に振り回されることがないようにと言っては適切ではないかもしれませんが、自然体でレッスンすることを心がけています。
レッスンに来た瞬間にわかるんですね(笑)
 
「あ!今日はこうだな!」って。
 
でも、「いつか終わる」そして、「反抗期」は心を許した人に大抵みせる!というから、そういう意味では信頼関係が成り立っているのだろうと。成長過程でなくてはならないものです。
「反抗期」は、こないだまで「先生~抱っこして」とか「はい、お手紙」と言っていた生徒さんが急に「フン!」と来た瞬間にそういう態度になっている! やはり、甘えていた生徒さんに多い気がしています。(笑)
「あーあのかわいかった貴方はどこへ~泣」と考えると切ないのですが、私は割と「とうとうこの子にもきたか!」という感じである意味、戦闘体制(笑)に入り、対策を練ります。でも、マニュアル通りには全く持っていきません(笑)
それは承知のうえでですが、引き出しの量が少なくてはその空気にのまれてしまいますから、ある程度、一人作戦会議をします。
 
あのですね、こないだお友だちが私のコラムを読んでの感想をくれたんです。
それってかなり貴重なんですよね。
身近な大好きな仲良しのお友だちからの一言。「練習しない我が子に言ってはならない10ヶ条」のコラムだったと思いますが、「言ってはならない!って書いてあるほとんどを言ってしまってるよ~私」ってその方は言っていました。
 
そうなんです!
もちろん、言ってはならない10ヶ条は私自身も、息子に気をつけて、なるべく言わないようにしている! でも、思わず!そんなことは人間ですから私もあります! でも、「反省会」は必ずします。この習慣はレッスンで身についたかもしれませんが、一人一人レッスンが終わって、一人いろいろ反省会をするのを続けていますから、息子に対してももちろん、「その日のうちにその日の感情や反省を」と心がけています。
 
育児書や育児にまつわる本や講座はいろいろありますよね。。。
 
でも、最終的にはお子さん一人につき、その子、その子のマニュアル本を出せるくらい、100人いたら、100種類の育児のやり方、育て方がありますね。
 
「人は誰として全く同じ人はいないのです」
 
反抗期が半年で終わる子もいれば、何年もかかる子もいるし、ほとんどなかった子もいますよね。
 
本当、反抗期の間はお母様はお辛いと思います。悩みも増えますし。
でも、反抗期は、一番大好きな人からの自立の第一歩と呼ばれていますから、どうしてもお腹の中からずっと一緒で、この世に誕生してからも沢山の時間を過ごしたお母さんにくることが多いのは仕方のないことなのかもしれません。
 
私も第二次反抗期がそのうち息子にもくるだろうから、その時に心折れないようにしっかり頑張っていきたいなと思っています。
 
反抗期の時のピアノの練習ですが、「練習しなさい!」と頭ごなしに言っても面白いほどの態度が返ってくることは目に浮かんでいますので、「ここまで練習するんじゃなかったかな?」とか「昨日練習したときより丁寧に弾けたね」とか、少しでも自己肯定感を安定的に保てる言葉がけをしていくことが大切なんじゃないかなと思っています。
そうすれば、「お母さんにあんな態度だったのにちゃんと向き合ってみてくれていた」と子どもは言わないにしても安心感を抱くでしょう。
まずは反抗期の捉え方を学んで、お子さまをよく観察して対応していくことが大切かなと思います。
 
どんな状況にしても、反抗期は感情つまり心の成長ですから、そんなときこそ、ピアノはとってもいいと思います。
 
反抗期のピアノ練習、もし上手くいかなくても、レッスンには必ず行かせることが大切です。
ピアノはコツコツ継続して学んでいくことが一番大切です。
反抗期はお母様一人では大変なので、周りの方に沢山支えてもらいながら、乗りきっていきましょう♪
 
いつも心に音楽&ピアノを♪

Information/お知らせ

あかり音楽教室では、塚崎恵子先生による英語教室も行っております♪

また、楳寿あかりによるリトミック、大人のコーラス&子どもコーラスも行っております。
ピアノ個人のレッスンも対応していますが、あと少しで空きのない状況です。
体験レッスン随時受付しています(*^-^*)

あかり音楽教室予定

12月 クリスマスピアノパーティ
12月13日 ブルグミュラーコンクール
12月19、20日、2月6、7日 多喜靖美先生による室内楽セミナー
2月11日 ヤマハ文化堂発表会

Mama's profile/プロフィール

楳寿 あかり

楳寿 あかり 【音楽教育家】

記事テーマ

「音楽」を10倍楽しく学び続けるために♪

習い事ランキングに必ず上位になる「ピアノ」最近、「ピアノは脳に良い」「人気の習い事だからとりあえず」という理由で始められる方が増えてきましたが、数ヶ月すると、「塾に行って脳を鍛えます」「むいてなかった」「練習がきつい」等の理由で続かない方も。どうすれば、「音楽」を楽しく学び続けていけるのかをいろいろな観点から連載していきます。

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