始めにこれは、アップライトピアノ・グランドピアノで必ずしも練習すべきだ!ということではありません。
ここでいう「環境」というのは、いつもお家の中に「ピアノ・もしくは音楽」が身近に感じられるように生活をつくることです。
もちろん、本来の楽器である、縦型のアップライトピアノ・横長のグランドピアノで練習できる環境があれば尚良い環境だと思います。しかしながら、現代の様々なことから、電子ピアノを練習楽器とされるお子様が増えてきているのも現状です。
電子ピアノ・アップライトピアノ・グランドピアノの違いについても後々書いていきたいと思っています。
では、生活に音楽・ピアノを身近に感じられるようにするには、どうしたら良いのでしょうか?
まず、リビングに音楽が聞けるようなオーディオプレイヤーを置いて、朝起きたら何か一曲、お母様が朝ごはんの用意をするときに一曲、お子様が遊んでいるときに一曲、ご飯を食べているときに一曲と、どの時間でも構わないのでご家庭のご都合に合わせて音楽を聴きながししてみましょう!
朝ごはんを作りながら、子どもも騒ぐしそんな状況ではないと思われる方ももちろんいらっしゃるでしょう。。
しかしながら、そのようなときこそ、同じ時間でも、割りとスローテンポ「ゆっくりした速度」の曲をかけることで慌ただしさが和らいでくるはずです。「音楽」は、「時間の芸術」なのです。ゆったりした曲を聴くことで心に余裕が生まれます。
これは、お母様の心身に良い結果をもたらすだけでなく、お子様も「聴きながし学習する」「精神安定」など様々な良い結果を生む1つになると思います。
「聴きながし」というのは「じっくり聴く」のとは全く違うものと思いますが、脳の発達の著しい幼児期というのは、この「聴きながし」でも脳に発達を促します。
すぐに効果がでるといったものではありませんが、毎日、何かしら音楽を聴いたり、ピアノを弾き続けていくことで、俗にいう「キレる子ども」となりにくいという脳科学者による研究結果も発表されています。
先日、このようなご相談を受けました。「主人が、なぜピアノを娘にさせるのか?世の中で生きていくのに必要ない!と毎回ピアノのレッスンのことでケンカになるのです」と。
相談された方の娘さんは、私の生徒さんではありませんが、私なりにいろんな経緯を伺ってお話しさせて頂きました。
もしかしたら、この相談者と同じような出来事がよくあるのかもと思いましたので、ここで再度書かせて頂きます。ピアノの楽しみ方②でも書きましたが、脳内コントロール・脳内のバランスコントロールにピアノを弾くということはとても良く、脳内のバランスがよいと精神的に心が安定していきます。
それから、精神的な安定の重要性は、幼児期から、成長期にかけ、1人の大人になっていくうえでももちろん非常には大切なことですが、精神的に安定しているお子様は、「集中力が凄くある」のです。
ピアノや音楽は、あまり勉強に関係がない・世の中に出てそれほど必要性が一般的にない!そう感じてらっしゃる方には、特に音楽・ピアノが幼児期、成長期に身近にあることはとても重要だと感じて頂ければ幸いです。