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ピアノの楽しみ方「28」基本練習の大切さ/2015年5月

ピアノを弾くにあたっての大切な指つくり
ピアノという楽器は、管楽器などとは違い、鍵盤を押すと誰でも音がなってくれる楽器です。

しかしながら、良い音を奏でる為には、例えば、姿勢が曲がって猫背で弾いていたり、指使いも考えないで弾いたり、、、これは、「音楽を奏でる」とは違うと思います。
 
ピアノを弾くにあたり大切なこと、それを書いてみたいなと思います。
 
 
1、指の形「どのような形で弾くのか」
2、手のひらの形「どのような形になっているか」
3、指のどこを鍵盤にタッチさせるか
4、ピアノに向かう姿勢「あり方」
5、座った後のピアノと身体の距離
6、腕&手の位置「高い、低い、狭い、広い」
7、足の位置「ペダルを踏む」
 
まずは、この「7つ」を意識し、 練習の段階から気をつけて注意をはらっていくことで、ピアノは本当に美しくよく響く音を奏でることができます。逆に気をつけて弾かないとピアノから発する音というのが全く違うものになってくることでしょう。。。
 
明治維新以降、日本に西洋音楽が輸入され120年以上が経ちました。
私も、ピアノを弾いて30年と少し?経ちましたが、ピアノ教育の世界でも、昔と今では教え方も、私がわかる範囲だけでも随分と違ってきています。
 
昔は、「一般的に卵を手で包み、割れないように丸く!」なんていう感じで指も手のひらも丸くした形で弾く人が多かったと思いますが、ただこれだけのフォームで全て弾いてしまうと、ピアノは音が元々硬いので、垂直に指が下りて硬い音&表情にかける音になってしまいます。
速い速度の曲を弾くにはこのフォームは有効かと思いますが、ロマン派のように多種多彩な音色の変化を必要とする楽曲の場合、このフォームでは、音が単一的になるため、適しているとは言えません。
ピアノは、硬い音・柔らかい音・大きな力強い音・遠くで鳴り響くような小さな音、、、と様々な音の変化を本当は奏でることができる楽器なのです。
 
音楽は、様々な要素&様式が含まれており、いろんなニュアンスを的確に必要に応じて作り上げていくことが大切です。
そのためには、作曲家のことをよく知るというのはもちろんですが、作曲家によって、また、曲によってタッチを変えなくてはいけません。
 
では、正しい手のフォーム&指の形とはどのようなものかわかりますか?
または気にしながら練習に取り組んだり、レッスンをして頂いていますか?!
 
いろんなやり方があるかなと思いますが、一つの確認として、私のやり方をご紹介します。
 
1.まず、親指をのせて、タッチポイントを意識しましょう!
指先のサイド、爪と肉の間の部分が鍵盤にちょうどタッチできるようにのせましょう。
 
2.のせたら指先から数えて第3関節がしっかりと立ち上がっているかを確認しましょう。
 
3.それから、第1関節がしっかり立ち上がっているかも確認してみましょう。
 
4.手のひらのくぼみが丸くなっているか確認してみましょう。
 
5.親指にも第3関節があります。意識してみましょう。
 
6.まずはこの基本的フォームで、スケール&アルペジォをゆっくり丁寧に指が打鍵する瞬間を確認しながら、関節が立ち上がっているかを確認しながら弾いてみましょう。
 
ピアノの両サイドに鍵盤の横が少しスペースがあるかと思います。そこに薄いミラーを置いて横でみながら確認しながら弾くとより効果的かと思いますが、この時の姿勢は気をつけてください。
 
ピアノの音がよくなっていても、このフォームを意識してフォームが崩れないように練習をコツコツと継続することが大切です。良いフォームを習得することがその先の全ての進歩につながる! そう言っても間違いではないかと思います。
10本の指が安定で均等かつ、強く早く動くようになる大切なフォームですので、まずは関節、タッチポイントを意識してゆっくりと忍耐強く頑張ってください♪
私がよく生徒さんにするやり方ですが、三番の指に動物の頭指人形をはめたりして1.2.4.5は、足にします。1と5,2と4の足をパッカパッカと走らせてみたときに転けたり、どちらかの指は強く、どちらかのゆびが弱くなった場合は、まだまだ指が均等で安定しているとは言いがたいでしょう。。。
腕はひじから手首までが鍵盤に対して水平であること、ひじの位置は身体の少し前方に出る形になります。
椅子の高さ、鍵盤との空間をどのくらいとるかは、この腕の姿勢で決まります。
座る位置に関しては私の場合はですが、座って、ダンパーペダル「一番右側」に足を乗せたまま立ったときに身体がピアノにつかない程度に座ります。
弾くときに、上半身は少し前かがみになるかと思いますが、このとき姿勢が猫背になったりしないように気をつけてください。
姿勢に関してはまた次回書いていきたいなと思います。
 
早くいろんな難しい曲を弾くことが決して素晴らしいことではなく、正しい基本練習を身につけることこそ、ピアノ上達への近道と言って間違いないかと思います。
 
では、次回のコラムでは、姿勢、それから、効果的な基本練習などについて書いてみたいなと思います。
 
いつも心に音楽&ピアノを♪
 
ピアノの練習はアスリートのようだと以前のコラムで書いたことがありますが、
やはり楽しみながら末永くコツコツ練習していくことが一番じゃないかなと最近、特に思います。

 

 

 

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楳寿 あかり 【音楽教育家】

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「音楽」を10倍楽しく学び続けるために♪

習い事ランキングに必ず上位になる「ピアノ」最近、「ピアノは脳に良い」「人気の習い事だからとりあえず」という理由で始められる方が増えてきましたが、数ヶ月すると、「塾に行って脳を鍛えます」「むいてなかった」「練習がきつい」等の理由で続かない方も。どうすれば、「音楽」を楽しく学び続けていけるのかをいろいろな観点から連載していきます。

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