長年、レッスンをしていると幼児期にレッスンを開始した生徒さんが、高校に入学し、これからの進路を迷い相談を受ける、そういったこともあります。お子さまが音楽にご興味ある場合は小学生の段階でご相談を受けることもあります。
まず、皆様、始めに「先生~やっぱり、音楽を仕事にするというのは難しいのでしょうか?」「音大を卒業しても就職できないのですか?」
そのような質問をよく受けます。
「音楽を仕事にする」.。それは、演奏家になる、教育者になる、という点でも大きく変わると思うのです。お子さまがピアノが大好き、「ピアニスト」になりたい、「ピアノの先生になりたい」「音楽の先生になりたい」。そう話をした場合、貴方は「ダメよ、お金がかかるし、なれるかどうかもわからないわ」とお子さまにお話ししますか?
それとも、「やるだけやってみようね!夢が叶えられるように応援するよ」とお話ししますか?
子どもの頃の夢というのは、よく変わるものです。
夢がある子どもの脳は素敵です。
ですから、そのとき「~になりたいな」という発言は是非、応援してあげてください!!
「ピアニストになる」「ピアノの先生になる」。そういった場合は、やはり音楽大学に行き学ぶということになるかと思います。
では、「音楽大学に行っても就職がない」。これは本当でしょうか?
答えは「そんなことはないです!!」
例えば、「ピアニスト」への就職先、となると難しい狭き門となるかもしれませんが、音楽を教える仕事は沢山あります。
肝心なことは、音楽大学に入ったあと、自分がどう音楽と、これから接して生きていくのかということだと思います。
音楽を志すというのは生涯勉強&研鑽を積むということで、「働いたからすぐに収入に結び付く」。そんな世界ではありません。そういった意味での厳しさはあると思いますが、仕事の充実さ、やりがいの面ではこれほど楽しいお仕事はないと思います。また、そう思わないとこのお仕事は長くは続きません。
「音楽しか知らない人間にうちの仕事は合わない」なんていう就職試験面接官、今はほとんどいないのではないでしょうか。。。
音楽の世界で生きるには、小さいときからの並々ならない時間を練習にあてています。
みんなが学校が終わり遊んでいるときも、アスリートのように楽器との会話に時間をあてます。
時に部活のように、はたまた部活以上に楽器との会話に時間を設けなければ、音楽という未知なる世界は、これで、100点という世界ではないので、常により良いと思われる方向に向かって日々練習なのです。
まずは日々繰り返される練習で自分の精神が鍛えられます。
音楽大学に入学するまでに普通の教科プラスアルファ音楽の教科&実技を学ばなければいけないので、それはそれは膨大な量を音楽大学入学希望者は常日頃、学んでいるのです。
「1つのことを継続して行う力を身に付ける」。これは音楽をしている人は得意中の得意だと思います。
今企業に求められる力の1つとして、その力は即戦力となると思います。
音楽大学も一般就職率が大変上がっていると聞きます。
面接官も、入社してもやる気がない、すぐ離職する、そんな人は雇わないでしょう。
音楽で培ってきた力は音楽だけに生かされるわけではないのです。
「音楽をする人間は、継続して努力する力がある」。そう感じて採用する企業も増えています。もし仮に、音楽大学に入られた後、一般就職をして、趣味で音楽を続けていこうと思った場合もきっと役に立つのです。
どこの音楽大学に入りたいかは、誰に師事したいかでかわるかと思いますが、入る前に就職率なども調べておくと良いのではないかなと思います。
音楽大学に入学したあとも、かなりの勉強が必要になります。
日本は、大学は入る前が難しく出るのはさほど、なんていう言葉をよく耳にしますが、音楽大学は、入ってからも、課題が沢山出るので、それと向き合う時間が沢山必要です。
大学に入ったら、ゆっくり遊んで、バイトして、なんていうことは音楽大学生活ではできないと考えておいたほうがいいかと思います。でもそういったアスリート精神が厳しい社会生活においてかなり役に立つことはいくらでもあるかと思います。
音楽を学ぶということは、厳しい社会を生きられない弱い精神を育てるというのとは全く真逆です。
幼少期においては、遊びたい、逃げ出したい、そんな自分の気持ちをうまくコントロールしながら、大好きな音楽をより知りたい、奏でたい! そういった思いのほうが、遊びたい、逃げ出したいを上回って自分と向き合う時間、理性を育てる時間を過ごしてきます。
音楽大学は音楽が大好きな仲間が沢山できます。趣味&思考が似ている、そんな仲間に出逢えるのは人生をより豊かにしてくれるでしょう。
楽器の違う仲間で室内楽をしたり、アンサンブル、バンドサウンドを経験したり、そこで、意見がぶつかり喧嘩を経験したり、また絆が深まったり、と音楽はいろんなコミュニケーションの1つのツールにもなるのです。
音楽大学生は、いろんな経験をさせてくれる両親に深く感謝をすることでしょうし、その思いでまたしっかりと音楽に向き合い自分が今後どうやって生きていくのかをしっかりと考えるでしょう。
どんな道に進んでも自分が決めた人生、道であれば、納得し、強く歩めるのではないかなと思います。
それが音楽だった場合、まずはお子さまのお話を沢山聞いてあげて、そのためにはどうしなきゃいけないのかを一緒に考えて、あとはお子さまの努力する姿勢をみて、応援したり、人生の先輩として叱咤激励すると良いのではないかと思います。
さて、では、続きは次回また引き続き書いていきますね♪
いつも心に音楽&ピアノを。
音楽を学ぶっていろいろ学べます。
私も、生徒さんに宿題をやった、やらないの世界ではなく、もっと違う観点からもいろいろ生徒さんに体感してほしいなとレッスンする楽しさ、難しさ、日々勉強中です。
でも、かわらないこと、「音楽って楽しい!ピアノって楽しい!」
だんだん、もっともっと楽しくなってきました!
生徒さんに喜んで頂けるお教室にする、それが私のお仕事です。
仕事というのは、組織の中で、自分でどうやっていきたいか、どうすべきかを考えて行動し、結果を生むことだと思います。
きっとそれは音楽の仕事に限らないですね!