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ピアノの楽しみ方「25」好きなことのある幸せ/2015年2月

子どものエネルギーはとっても!!偉大である!!!!!
2月は、恒例の新春コンサートでした。愛弟子たちが参加し、無事に素敵なステージを観客席で聞くことができ、胸いっぱいな今日この頃です。
 
やはり、日々の積み重ね、非常に重要だと感じました。。。
 
大人の生徒さんとは15年くらい一緒にピアノをしていますが、普段は医療従事者で命に関わる非常に責任のあるお仕事をされています。夜勤もあります。その中で1度もお休みすることなく、はるばる高速を使いレッスンに通ってくださっています。。。
 
演奏全てではなく、その過程をふまえてのステージ、、本当に本当に感動でした。。。
 
彼女が言った言葉。。。
 
「もう一度弾けるなら、次はもっと上手に弾けるのに」
 
終わってすぐに彼女はそう私に言いました。
 
本番の演奏とてもよかったのです。
しかし、気になる所がきっとあったのでしょう!
 
「終わってほっとしました!」ではなく、「もっと!」という気持ち、、、私は彼女をとても尊敬の眼差しで見つめました。
 
私が講師演奏を仮にしたとしても、まず自分なら「ほっとした」と言ってしまうかもしれません。
 
そんな彼女のピアノへの情熱に深く感動しました。。
 
出会ったときから素晴らしい彼女でしたが、社会人になり、仕事もしてピアノも頑張る、努力家で素敵な女性になって、いつもピアノを弾くその姿に感動しています。
 
タイトルにもありますが、、、生きる上で働くことはもちろん、大切なことです。
彼女はこう言っていたこともあります。「好きなことがあるから辛い仕事、きついときも頑張れる」と。
 
私は、本当にそうだなと思います。
 
今、世の中が複雑化していて、子どもたちの生きる環境も複雑化しています。
 
どれが正しい! そんな道はないですが、環境によっては子どもが子どもらしく生きれない、過ごせない、そんな辛い環境の子どもたちも沢山います。
 
それから、どう生きていけばよいか分からず、道を定めるアドバイスをくれる大人もおらず、路頭に迷う。そんな子どもたちも沢山います。
 
中には社会問題にまでなる場合もあります。
 
何がいったいそうさせているのか!
なぜそのような事が起きるのか。。。
 
子どもというのは、ものすごいエネルギーを持っています。
だからこそ育児は大変かつ、楽しい重大なことなのだと思います。
そこで、育てて行く過程において、「楽しいな!これやってみたいな!」とその子に合うものを探したりアドバイスをしたり、一緒に見つけたりして、「好きなことがあるしあわせ」をその子、その子に。。そうすることで偉大なエネルギーは、間違った道に進まずに「一生懸命生きること」につながるのではないかと思います。
 
私は、高校の通信を受けながらプロミュージシャンになりたい子どもたちの学校へ勤めていたことがありました。
 
全国から、まだ若い子で15歳くらいの年齢の子どもたちが寮に入り、勉強と音楽を学んでいました!
 
彼らはとても根が優しい子たちでしたが、どうやって自分の未来の為に生きたらよいのかわからず、音楽が心の拠り所になっていたように思います。保護者から離れて生活するというのはその歳ではまだまだ本当なら早いでしょう。。。しかしながら、いろんな過程を得て、自分でその学校へきた子どもたち、私は強く立派だなとその時は私もまだまだ若く先生という名の仕事にくらいついていくくらい自分なりには必死でしたが、そんな強い彼らから逆に沢山のことを学ばせて頂いたこともあります。
 
子どもたちのもつ、大人が計り知れないエネルギーが間違った方向に進んでいくと、社会問題になるような大変な出来事がおこるような気がします。
 
小さなうちに「好きなことのあるしあわせ」を感じる何かがあれば、子どもというのは好きなことを一生懸命頑張ります! しかし、好きなことも全てうまくはいかないものです。そこで壁にぶち当たり、挫折したり、落ち込んだり、いろんな感情も生まれ、また、周りの応援があれば、乗り越えようとする努力や粘り強さが生まれてきます。
 
ピアノは、小さいお子さまの習い事ランキングによく入りますが、「ただ、音楽を学ぶ」だけではなく、「総合学習」なのです。
 
例えば、スゴくピアノが好き、この曲が弾きたい! そう思っても実力にはほど遠い難曲であったり、弾ける所と弾けない所が出てきたら弾けない所をどうやって乗り越えていくのかを考えます。
練習のやり方、逃げ出したい、諦めたいそんな気持ちを乗り越える信念をもつ、そうやってようやく、自分の弾きたい曲が完成していき、今度はまた、「曲をこんな風に仕上げていきたいなぁ」という気持ちになり更に練習を重ね考え、、と終わりのない音楽に出会ったとき、その曲を初めて弾き始めた自分とは別の自分がいることに気づくと思います。
 
ピアノは、完成したものを聞くと、その子がどんな練習をしてどう頑張ってきたかを講師はわかります。
先生たちはレッスンでいつもそれを踏まえて、言葉がけやレッスン内容を随時対応しレッスンしています。
全てはお子さまの成長のお手伝いの為です。
 
きっとピアノを弾くことで素敵な大人に、強く優しく生きられるようになってほしい! そのような気持ちでレッスンしていると思います。
 
「好きなことのあるしあわせ」
生きるだけで精一杯、働くだけで精一杯の方ほど、ピアノや音楽が身近な存在であってほしいなと願ってやみません。
 
複雑化し、これからの未来に子どもたちが必要なことは、自分だけが立派な職につき生きるというだけで勉強ばかりさせることしか教えない親になっては将来、立派な職についても、立派な大学に行っても、どこかで心が無になり、生きるエネルギーが減少していく、社会問題に発展する。そんなことがこれからますます増えないといいなぁと願ってやみません。
テストで100点をとっても、お友だちを傷つける、そんな子になっては社会では生きていけません。
 
見えない所を育てていくことも大切な教育であり、何事もバランスが非常に大切です。
 
例えば、「じゃあ、ピアノをさせて感受性を育てていけばいいんでしょ」なんていう気持ちではよくないんです。
 
学ぶ姿勢を学ばせる、練習する、辛いことから逃げ出さない精神力を身に付ける、美しいものがどうやったら生まれていくのかを考えさせる。目に見えない大切なものがあるということをお母様ご自身が感じて理解しておくことが非常に重要だと思います。
 
ある先生が言っていました。
「ピアノを学ぶってある意味アスリートと同じだよね」
ピアノは、ピアノに1対1で向かいますから、本当に自分を映す鏡のようなものです。ピアノは素直な楽器ですから、全てがそのまま現れます。
「ピアノ、優雅でいいね」
これは、あくまでいろんな過程を乗り越えて生まれるのです。簡単なものから美しいものは生まれません。
 
「好きなことのあるしあわせ」は、「好きなこと=楽しいだけ」ではありません。
でも、「好きなこと」であれば頑張れる! そうだと思います。
 
ピアノを学ぶ上でピアノを好きになり、「好きなことのあるしあわせ」を感じながら、強く優しく生きる子どもたちが増えていくことを願ってやみません。
 
「好きなことのあるしあわせ」を見つけた子どもたちは、反抗期など誰しもがある成長過程は経験すると思いますが、大きく道を外すような出来事は訪れること、かなり少なくなると思います。
 
ピアノは、総合学習・総合芸術です。
 
沢山の未来のある子どもたちが、「ピアノ大好き」になりますように。。。
 
いつも心に音楽&ピアノを♪
 
いつも読んで頂きまして、ありがとうございます♪

Information/お知らせ

世界的ピアニスト水上裕子with楳寿あかりによる新春familyコンサートは、完売御礼、大盛況で終演致しました。ご来場の皆様、誠にありがとうございました!!

あかり音楽教室、進級ミニコンサート

7月、子どものためのコンサート

あかり音楽教室、第2回発表会♪詳細未定

※あかり音楽教室では体験レッスン随時行っています。

あかり音楽教室で行われる塚崎恵子先生によります、英語教室も生徒大募集です~p(^-^)q

音楽教育講演&コンサートのご依頼も、
詳細はFacebook楳寿あかりメッセージまでお気軽に!

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楳寿 あかり

楳寿 あかり 【音楽教育家】

記事テーマ

「音楽」を10倍楽しく学び続けるために♪

習い事ランキングに必ず上位になる「ピアノ」最近、「ピアノは脳に良い」「人気の習い事だからとりあえず」という理由で始められる方が増えてきましたが、数ヶ月すると、「塾に行って脳を鍛えます」「むいてなかった」「練習がきつい」等の理由で続かない方も。どうすれば、「音楽」を楽しく学び続けていけるのかをいろいろな観点から連載していきます。

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