日本にはどうやってグランドピアノが誕生したのか?!
それは、1900年にYAMAHAからアップライトピアノが誕生した2年後、やはりYAMAHAからグランドピアノは誕生しました!
これは、ピアノを学んでいる人はみんなご存じだと思うくらい有名な実話ですが、当時、オルガンやピアノは、外国から輸入されていました。浜松の小学校で使われていたオルガンが壊れて、それをたまたま浜松にいた山葉虎楠が修理。彼は医療機器技師でしたが、オルガンに魅せられ、持ち前の器用さと技術力で、第1号の日本製オルガンを壊れた輸入オルガンを参考にし作りました。そして、なんとそれを天秤棒で担ぎ上げ箱根の山を越えて東京まで持って帰ってきたのです。そして、1902年、グランドピアノ第1号が完成しました! なんと、すべてが国内産のものを使って造られたというから、この頃のグランドピアノをお持ちの方は非常に価値があるでしょう。
1967年にはフルコンサートグランドピアノが完成しました!
ここまで行くには、並々ならぬ技術者の努力あってゆえですね!!
想像しただけでもドキドキ&ワクワクします!
横にアーチを描くような長い大きなグランドピアノを当たり前のように想像するかと思いますが、これに行き着くまでには、グランドピアノを縦にしたようなピラミッドピアノやキリンピアノ、人形ピアノ、ペダルが6本ついて、一番右を踏むと中にはいっている太鼓が「ドーン」となる仕組みになっていたりしたのです。
もしかしたら、そんなアイディアからエレクトーンが生まれたのかもしれませんが、ペダルが6本のグランドピアノ、弾いてみたいです!!
19世紀に、グランドピアノは今のようなグランドピアノとしてほぼ完成しました。しかし、技術者は、さらにより美しく響く音、弾く人の心を伝えるタッチをいかにしてつくりだすかという極めて繊細で難しい段階に入りました。20世紀の有名な作曲家として、ドビュッシーやラフマニノフなどが登場して、今までとは違う作曲家と演奏家の分業が進んだのです。
20世紀に入り、家庭でもピアノが愛されるようになり、楽しみ方も多様化しはじめました。やはり、技術者は様々な要望に応え、自動演奏装置のついたピアノ、時間やまわりを気にせず弾けるサイレントピアノ、趣味でも素敵な音色で奏でられるコンパクトグランドピアノなど様々なピアノが今存在しています。
人間の力は偉大ですね!!
今後もピアノがどこまで発展していくのか、とても興味深い世界です。
サイレントピアノに関しては、あのリストが愛用していたとされるのは3オクターブの無音鍵盤。ツアー先などに持っていっていたそうですので、今リストが今のサイレントピアノをみて弾いたらなんとおっしゃるでしょうか! 聞いてみたいですね♪♪
さて、では次回はグランドピアノのしくみや、アップライトとグランドピアノの違いやよくある質問にお答えしていこうと思います。
いつも心に音楽&ピアノを♪♪