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ピアノの楽しみ方「21」ピアノのレッスンにおける救急箱/2014年11月

ピアノのレッスンでもしこのようなことで困ったら
最近、次のような案件でのご相談を受けることが多いので、今回はお稽古の際のトラブルについてコラムを書いて参りたいと思います。
 
仲良しのお友だちで、一緒のお教室だったので、最初は楽しく通っていたけど、そのうち進度が違ってきて、進度が遅いお友だちが、速いお友だちと比べるようになり、さらにお母様方も、「なんで、お友だちはこんなに進んでいるのに、貴方はこんなにしか進まないの?!」
とか、子ども同士が「私より先に進むなんて生意気だよ!」と言って、せっかく仲良しだったのにも関わらず、このように関係そのものが崩壊してしまう。
 
 
そんな悲しい出来事、、もしかしたら、ピアノだけに関わらず、学校だったり、習い事だったり、はたまた、兄弟間だったり、もしかしたら、よくある話なのかもしれません。
 
今回はピアノに関して話しますが、結論から言うと、「人と比べず、その人自身がきちんと学んでいくことが重要」です。
 
しかしながら、人間とはいろんな感情を持ちながら日々、生きています。
 
競争心・闘争心も時に大切なのかもしれません。
 
ですが、それがきっかけで、ピアノを学ぶ・レッスンに通う・レッスン嫌い・音楽嫌いになってしまうのは誰にも良い結果を生まないのです。悪循環のループが生まれます。
ピアノや音楽教育は、親子の精神教育でもあるとこれまでのコラムでもお話ししました。
しかしながら、やはり「わかってはいても、どうにもならない気持ち」ってあるかもしれません。
 
ピアノ1つ、習い事1つでも、人間関係が絡んできます。
世の中は複雑に人の心が絡み合い、様々な立場でそれぞれが生き過ごしていますから、いろいろあるのは当たり前です。
 
その時に、子どもはあまり感情抑制は利かないのかもしれませんが、大人はそれに対応していく力を、今まで人間社会の中で数々の困難にぶつかっても対応し生き抜いてきているのですから、まずは、ピアノレッスンで子ども間のトラブルが起きた場合も、1度、気持ちを冷静にクールダウンしましょう。
 
ピアノの進度というのは、千差万別ですから。
 
本当は、進度の速い遅いは気にしなくていいのです。それよりも進度が遅くてもお子様が内容をしっかり理解して楽しく取り組んでいるかを重要ポイントとして考えてみてくださいね。
それでは、いろいろなトラブルに対してのanswerを書いて参ります。
 
1,一緒に習った仲良しのお友だちのうちの一人がどんどん教材が進み、我が子が遅いなと感じた場合。
 
まずは、当たり前ですが、本人が練習しているかどうかを確認してください。
時間ではないですが、ピアノは練習ありきの習い事。どんどん上達されている方は、やっぱりそれなりに時間をかけて練習に取り組んでらっしゃいます。
 
もし、「練習も沢山しているのになぜ?」ということがありましたら、ご師事されている先生に聞かれるのもひとつかと。練習の仕方など、もしかしたらもっと効率のよい練習方法などを教えて下さるかもしれません。
 
まずは、他人や先生に気持ちをあからさまにぶつけず、我が子とご自身を見つめ直すことが、今後の親子関係も深める良いきっかけとなります。
 
2,クラスであまり仲良くないお友だちが同じピアノ教室になり、何かと心配です。
 
例えばピアノに関わらず、そういうことは子ども社会・大人社会でもどこにでも存在します。
自分の好きな人たちだけと生活していくということは不可能に近いと思います。だからといって、義務教育ではない、習い事までそうなっては。。。と考えるお母様の気持ちもよくわかります。私も、その立場に立つと同じ事を考えますから。
 
そういう場合の対策として、あまり先生を巻き込みすぎてはいけないのですが、まずは、曜日やレッスン時間が重ならないようにレッスン時間調整が可能ならそうして頂いたり、心配ならやはりレッスンに付き添うというのも対策のひとつだと思います。
一般常識のある普通のピアノ講師は、他の生徒さんに他の生徒さんの良くない話をしたりというような個人情報漏洩はしません。学び学ばせて頂くというのは信頼関係も非常に大切です。
ピアノのレッスン教室は学びの場ですから、ピアノを学ぶことだけを考えてやってくることが理想的です。
あまり、深く深刻に話すと先生も人間ですから、レッスンに支障をきたすといけませんのでさらっと、「たまに喧嘩をしたりするようですので、ピアノのときはピアノだけに集中できるように、可能であれば日時を変えてほしいのですが」と話すと先生も深刻にならずに、レッスンスケジュールが可能なら対応してくださると思いますよp(^-^)q
 
3,うちの子より、他の生徒のレッスン時間が長い!と感じたら。。。
 
きっと、音楽教室では、時間でされる先生、レベルでされる先生、いろいろな先生のやり方があるのです。気になる方は入会時にその辺りも確認しておきましょう。先生にいきなりそのような質問はタブーだと思います。もしかしたら、お月謝も違うかもしれませんし、エキストラレッスンかもしれません。我が子だけというのはありません。先生というのは生徒さんの一人一人に対して、思ってらっしゃる以上にいろいろなレッスンプログラム・カリキュラムを組みレッスンは進行していっているはずだと思います。
 
4,今通っている近所のお教室が合わないから、別の近所の先生に替えたい
 
これも、本来なら習われる方に選択権がございますので自由なことかもしれません。しかしながら、ずっとそこに住む予定がある場合、ピアノをもし辞めた場合もご近所さんとしてのお付き合いがあるかもしれません。先生間のトラブルの原因になる場合もあります。まずは、今日辞めるから明日からこっちの教室に!なんていう短絡的なことはせず、一旦辞める、休む、そしてよく考えて次に進んで下さい。次に引き受ける先生も、新規ではなく、経験者をとなると、ましてやご近所で習った方となるとそれなりにいろいろ考えもあるかと思います。
 
よくある話ですと、次の先生、若しくは、体験に行く先生に、「前習った先生はこうでした。。。」と良くないお話ばかりをしても、次の先生もその先生を知らない、知りたくないということもあります。先生は多分、新しく出会う生徒さんがどんなお子様なのかということだけを考えているかと思います。前の先生の良くない話を一緒にしてはやはり同じことになるからです。それに、やはりお子様との相性、お母様との相性もあります。いろいろな考え方がありますよね。。。先生から質問されたら答える! そのような形がベストかもしれません。
また、教え方や理解している内容によっては、経験者であっても、また最初から一緒に確認しましょうということもあり得ます。使っていた教材をそのまま活用したいという気持ちはわかっても、先生自体がその教材を使っていない場合、若しくはうちのお教室はこのメソッドを使いますと決まっている場合はそれは難しいでしょう。信頼関係を築く為にも教材選びは先生にお任せしましょう。
 
5,レッスンが嫌だと朝からお腹が痛くなり学校までお休みする
 
まず、何が嫌なことなのかを吐き出させてあげて下さい。子どもは、小さな心と体でいろいろなことを抱えてしまっているときがあります。
それは、ピアノ自体・レッスン自体ということもあるかもしれませんが、もしかしたら全く違う、子ども間のトラブルだったり、学校に行きたくなくてそう言ってみたりといろいろな複雑な心境が混じっていることもあるので、まずは、否定的に聞くのではなく、「そうなの、そうね、それから、そうだったのね」と相づちしながら真摯に向き合い子どもが感情を吐き出しやすい環境にしてあげましょう。
また、話を聞いたあとは、子どもの意見を鵜呑みにせず、一番どうすることが我が子にとって良いことなのかをじっくり考えてあげて下さいね。
 
今回のコラムはちょっとディープコラムとなりましたが、最近よくこのようなご相談、また先生にこのようなことを聞くのはどうなのですか?と質問を受けることが多かったので、少しだけ私なりの考えを書かせて頂きました。
 
トラブルなく「楽しくピアノレッスンを受けること」これが当たり前のようで難しいときも時にはあるのかもしれません。
 
また、こんな質問したい、ありますという方はFacebook楳寿あかりメッセージにて可能な限り回答させて頂いたり、こちらでまたこのようなコラムも書いて回答したいと思います。
 
あくまでご参考でお願いいたします。貴女と貴女のお子様が楽しくピアノや音楽を続けていかれますように。心より願っています。
 
いつも心にピアノ&音楽を♪
 
ピアノが本当に好きになり大切な存在になった時、何かに落ち込んだり府に落ちなかったり、苦しいときも楽しいときもピアノは、側にやさしく寄り添ってくれることでしょう♪
 
最後まで読んで頂きましてありがとうございました♪♪

Information/お知らせ

12月14日 門司赤レンガ
いわつなつこさんアコーディオンコンサートに楳寿あかりゲスト出
 

12月24日門司老人保養施設、好日苑にてクリスマスコンサート
 

あかり音楽教室クリスマスパーティ詳細後日

1月24日、世界で活躍する日本人ピアニストと新春コンサート予定

2月8日、新春コンサート

詳細は後日お楽しみにp(^-^)q

コンサート、講演、レッスンに関してはFacebook楳寿あかりメッセージにてお問い合わせくださいませ♪♪

 

 

 

Mama's profile/プロフィール

楳寿 あかり

楳寿 あかり 【音楽教育家】

記事テーマ

「音楽」を10倍楽しく学び続けるために♪

習い事ランキングに必ず上位になる「ピアノ」最近、「ピアノは脳に良い」「人気の習い事だからとりあえず」という理由で始められる方が増えてきましたが、数ヶ月すると、「塾に行って脳を鍛えます」「むいてなかった」「練習がきつい」等の理由で続かない方も。どうすれば、「音楽」を楽しく学び続けていけるのかをいろいろな観点から連載していきます。

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