今までのコラムは、ピアノや音楽教育に関して、「親子の精神教育ですよ、お母様はお子様の音楽教育に関心を持ちましょう!!」などと、お母様にとってはやや厳しいことも書いてきたかもしれません。
音楽教育に関わらず、育児、教育はとってもエネルギーのいる大変な親の務めですよね。。。
でも、時には気分を楽にしたいなぁ。
こんな気持ちで苦しいなぁ、誰かに悩みを聞いてほしいなぁということも多々あるかと思います。かくいう私もよくそのような時があります。辛いときは叫んでみたい!!なんて時もやはりあるのです。。。
皆様の心が、少しでも軽くなるといいなぁと思い、今回のコラムでは、コラム20回の節目に、そのような魔法の言葉だなぁと私が感じたものを書いてみようと思います。
「ただ、生きてる」
私には、この世にたった一人、主人方ですが、大切で大好きな祖母がいます。
もう、90歳近いのですが、すごく心の美しい元気な方なのです。
帰省すると、お祖母様に「元気だった?かな。」と一言目聞かれます。合言葉ですね♪
それから、私は、「お祖母様はお元気でしたか?」と伺うと、「私は、ただ生きてるだけだから!」とおっしゃるのです。
私はいつもこの「ただ生きてるだけ」という言葉を深く噛み締めて聞いています。「あーお祖母様のこの言葉がまたお祖母様から聞くことができた!幸せだなぁ」と。。。もちろん、こんな話はしませんし、特別に私が何かお祖母様にして頂いたとかいうことは何もなく、ただ大好きなお祖母様が生きている! この安心感で幸せになり心が満ち足ります。
だから、ふと考えるのです。自分の子どもも生かせて頂き、笑いを運んでくれ、困らせてくれ、考えさせてくれて私を成長させてくれているなぁと。。。
「ただ生きてる」 この言葉は、生きていることが当たり前ではないすごいことなのだと私に教えてくれた言葉です。子どもに腹がたったら思いだし、感謝するようになりました。「存在」そのものが全てですね。。。
「10歳まではわが子は、神様からの預かった宝物」「10歳からは、神様からの特別なギフト」
わが子と思うと一心同体!
これは母親ならそうでしょう!
だけど、私はたまに10歳「ハーフバースディ」までは神様からの大切な宝物を預かっていると考えるようにしています。客観的に見られなくて、自分の子どもだからと余計にイライラする怒ってばかり! そんなときに思い出すようにしています。そしたら、神様からの預かった宝物を傷つけてはいけないなと思い、もう一度、自分の育児を見つめ直すのです。
「自分に生まれたのも何かのご縁」
これは、女性の住職のお友だちから教えて頂きました。
自分に生まれていなければ、息子とも出会えなかったでしょうから、自分に生まれたこと、つまりは両親へ感謝の気持ちが湧きます。
両親から頂いた愛情を私が息子に倍に愛情を伝えていくと、また、息子の子ども、そのまた子どもに伝わります。財産とかではなく、魂の受け継ぎが私は人を育てていく上で大切だと思います。
「良いも悪いもわが子に必要だったこと」
例えば、わが子が親がみてがっかりするようなことをしてもそう思うと楽になる自分がいました。
深刻な気持ちが前向きな気持ちへと変わっていきました。
「子どもを笑わすことだけを考える」
タレントの関根勤さんがテレビで言っていたのを聞いてなるほど!と思いました。
確かに、子どもの悲しい顔、寂しい顔より断然、笑顔!!ですよね!
子どもを笑わすのは、わが子のツボを知っていたら簡単かもしれませんが、同じことをしても子どもは飽きるのも早いので、常にお笑いを考えている関根勤さんはプロですが、私もなるだけ笑いの多い家庭にしようと考えましたが、現実なかなか難しく苦戦中です(笑)
しかし「ただ生きています」(笑)
それから、母親が笑顔! これが家庭円満の何よりの秘訣だそうですから、皆様、笑いましょう! 笑える、楽しいこと見つけましょう! 探しましょう!!
「この世には明も暗もある!」
「人は人!自分は自分!」
私の生徒さんではありませんが、このようなお話を聞きました。
子ども同士でピアノの上達を競争しあい、「私より先に進むなんて生意気よ」と学校で意地悪をされたと。仲良しだったのに、親まで入り、険悪になったと。
「なんということでしょう!」と思いました。
ピアノごとき、いやされどピアノ!なのかも?!
好きでやったピアノがこんな結果に。悲しすぎますよね。
しかしながら、生きていく上で、人は人を妬み、羨み、憎しみ、、なんていう心の暗みがあると思います。
何故、「暗」があるのでしょうか。。。
それは、「明」に気づくためではないでしょうか。。。
気づかなければ、ずっと「暗」は続きます。「明」に気づくまでそれはあると思います。
だから、「明」しか知らない人なんていないと思います。よくあるせりふで「あの人は苦労せずに~」とか聞くこともありますが、それは生きていく上で多少あっても「0」なんて人はいないのです。そういうせりふが「暗」ですから、気付くと「明」に変わり、自分自身の心と向き合い、「人は人、自分は自分」と強い自分に生まれ変わることでしょう。。。
道徳教育が2018年から教科として新たに始まるそうです。
何故なかったのかと悔やまれますが、再開したら、やはり、例えば「ありがとうと素直に言える心」とかメッセージ的なものを伝えていくだけではなく、なぜ、「ありがとうと素直に言える心が大切なのか、生きる上で必要なのか」を伝えていくような道徳の授業であって欲しいなと、「明」だけでなく、「暗」があるから、「明」があるということを伝えて欲しいなと切に願っています。
母親業をすると、ピアノの上達だけではなく、学力、スポーツなどあらゆる面で「隣の芝生は青くみえるもの」です。
そんなとき、しっかりと自分の育児・教育論を持っていないと、すぐに「暗」の自分になります。ですから、「その子はその子」です。
1、兄弟と比較しない。
2、お友だちと比較しない。
3、自分の小さいときと比較しない。
これはポイントかと思います。会話の流れで出てしまっても、一人になったときに「あれは違ったんじゃないだろうか、間違った発言だったんじゃないだろうか」と振り返りみる余裕を持ちましょう。
さて、いろいろ書かせて頂きましたが、私も自分に言い聞かせるように、再確認する気持ちで書かせて頂きました。
また、こんなコラムも書いてみたいと思います。
最後まで読んでくださいましてありがとうございました♪♪p(^-^)q
いつも心に笑いの音が響きますように。。。
ピアノや音楽はきっとそのお手伝いをしてくれますよ♪
「なーんだ、大したことなかったな。。生きていることが素敵、こんなに感じる気持ちにさせてくれたのだから」とまた気分もリフレッシュ!
また、育児を楽しく頑張るぞってenergyが湧きますよ!!
辛いから、苦しいから、楽しい、美しいがありますね!
まるで、ピアノの練習そのものです。
練習の過程は辛く、苦しく逃げ出したいような譜読み、何時間も続く練習!
だけど、弾きとげた悦び、奏でる音の美しさ!
何事も、暗があるから、明があります!
育児もきっとそうでしょう!!
お互いにリフレッシュ&リラックスをしながら頑張って、楽しく育児して生きていきましょうね!! お母様の笑顔が何より大切です♪