ピアノを習うと聞くと、「なんか、毎日練習が大変そう!」なんて思う方も沢山いらっしゃるかもしれません。
「習い事から帰って家で練習の必要なお稽古ごとはうちの子には向いてないんじゃ、、、」なんて思うお母様も少なくないかもしれません。
たしかに、ピアノは毎日コツコツの練習が大切ですよ!と今までのコラムでも書いて参りました。
しかしながら、本当に練習の必要ない習い事なんてあるのでしょうか。。。
サッカーでも帰ってから、一人練習やランニングしたり、ダンスは、スタジオなどで練習したり、お習字もおうちでおさらいしたり、学習塾も宿題が沢山出たり。
ピアノだけ特別というのは誤解ではといつも思います。
しかしながら、ピアノはやはり練習がとても大切です。
では、今回のコラムでは、練習においてのポイントをいくつかご紹介しましょう!
まず、レッスンから帰ってすぐ練習をするのはとても効果的だと思います。
先生から教えて頂いたことをゆっくりと自分のペースで見直す。小さなお子さまはお母様と一緒に見直す、これをすぐ行うのと、2,3日後に行うのとでは、やはり違ってくるかと思います。
それから、先生のお教室でグランドピアノでレッスンを受けて、自宅で電子ピアノもしくは、アップライトピアノで弾く場合は、グランドピアノでのタッチを記憶しているうちに練習し、イメージしていくと、次回、先生のレッスンでグランドピアノで弾いた場合も感覚的なものが変わらないで良いかと思いますので、まずは帰ってから、時間がないときは1回でも弾いておく! グランドピアノと電子ピアノやアップライトピアノは、打鍵する重さや鍵盤が帰ってくるスピードなど、あらゆる点が違います。ですので、タッチを記憶して帰ってすぐに弾く! これはとても大切なことです。ここまでがレッスンだと思っていく意識がお子さまのピアノの上達を速めます。
それから、練習する時間に関してですが、年齢×10くらいはかなり理想的な時間です。しかしながら、例えば、3歳なら30分ということになりますが、続けて30分できる3歳児は、レッスンではなく、自宅練習ではなかなかいないというのが一般的な現実かもしれません。
では、上手になる子、なかなか伸びない子の差はどこで生じるのでしょうか?!
かの有名なピアニスト兼作曲家のリストも、「なぜ、あなたはそんなに上手にピアノを弾くのですか」との問いに「ピアノの練習量ではなく、曲のメカニックを先に分析するからだよ」と応えたそうです。
何も考えずに淡々と譜読みをせずにまずはスコアとにらめっこ!
1,構成を把握すること
2,曲のイメージを湧かすこと、イメージを描くこと
とても大切です。
例えば、同じフレーズが沢山でてくる曲ってわりと多いかと思うのですが、同じところは一度だけ練習をしたら、またやってきても弾くことができます。ですのでもう一度でてきた場合、練習を省きます。練習時間の短縮になります。しかしながら、強弱や構成をよく踏まえておく必要はあるかと思います。
それから、苦手なフレーズが出てきたら、苦手なところを反復練習すればいい!というのは間違いで、自分がなぜそこが苦手なのか!を考えていくことで解決していきます。
例えば、指使いであったら、指使いを先生に書いて頂いたり、フレーズの流れなどから指番号を決めていきます。
指が滑らかに動くようになればそれは解決します。
例えば、スタミナ切れで手首が痛くなる!なんていう曲がある場合は、フォーム改善・脱力再確認、腕や指の筋トレなど、ただ単に沢山練習しても時間の無駄になる!なんてことを
解決してくれる、本当にやらなければいけないことが見えてきます。
再度言いますが、沢山、単に練習だけは、良い結果を生みません。
何か壁にぶち当たったとき、なぜそうなったかを考えて解決法を見つけ出し、それから、練習をしていくと単に練習しただけでは何も変わらなかった、むしろ演奏が悪くなったという箇所が、意外と沢山の時間をかけなくても解決しきちんと弾けるようになります。
しかしながら、小さなお子さまは、自分でその解決法を考えたり曲のメカニックやイメージを考えていくのは難しいときもありますから、お子さまが同じ箇所でずっとつまずいたとき、「なんでできないの?」「あれだけ練習したのに」とかマイナスな発言をせずに、では、具体的にどうすればできるようになるかをお母様ご自身が一緒に考えていかれると良いかと思いますし、わからなければ、先生に具体的な練習方法を聞いてみるのも良いかと思います。
こうすることで、親子の絆がまた深まり、お子さまは安心してピアノの練習に取り組めますし、一緒に取り組むことでピアノ以外のこと、感謝の気持ちも生まれてきます。
つまずいたときに、「あー才能ない」「あと100回練習」「もう向いてないから辞めたら?」なんていう悲劇的な言葉はぜったいにやめてくださいね!!
お子さまの精神の成長上、かなりよろしくないですし、自信喪失、ピアノ嫌いに繋がります。
ピアノの上達は、お子さまの精神安定も非常に不可欠ですので。
ピアノに限らず、何か壁にぶち当たったとき、一緒に考えていくというのは何より安定感があります、ましてや大好きなお母様がとなると、キツイ練習と思っていたピアノの練習が、大好きなお母様のサポートのもと、ちょっと角度や視点を変えただけで楽しく、実のある練習となり、それが継続できた場合、きっととてもピアノが上達すると思います!
ピアノの練習は反復練習ではなく、うまくいかない箇所の原因を見つけ出し解決法を先生からアドバイス頂き、曲のイメージや構成を把握して取り組むことが非常に不可欠です。
いろいろ考えて練習するってとても楽しいですよ!!
そうすることで、右脳左脳がまたいっそう開いていくのだと思います。
poco a pocoで楽しくピアノ弾いていきましょう!p(^-^)q
いつも、心にピアノ&音楽を♪