ピアノを習っていらっしゃる方の中には、「発表会を目標に日々練習を頑張る」「グレードを目標に日々練習を頑張る」「特に目標は定めてないけど、ピアノが好きになるように、自分のペースで練習を頑張る」など、様々な目標を持って頑張っていらっしゃる方も多いと思います。
幼児期の生徒さんは、「休まずレッスンに通う」「先生にご挨拶を必ずする」など可愛らしい目標をお持ちの方もいるかと思います。
どれも素敵な素晴らしい目標だと思います♪♪
しかし、レッスンを積み重ねて、何年間か経ち、ピアノや音楽にもっとのめり込み、好きになっていったとき、「コンクール」というのを、ご師事されていらっしゃる先生からお話を聞く機会があったり、楽器店などのパンフレットコーナーに置いてある「~コンクール」のチラシが気になったり、、、なんてことがあるかもしれません。
もしくは、習ってそんなに経ってはないけど、お母様がお子さまにさせてみたい!とトライしたり、なんていうこともあるでしょう!!
では、コンクールってどんなことをするんだろう?!っていうことを今回のコラムでは書いて参りたいと思います。
一概に「ピアノのコンクール」といっても様々なコンセプト・レベルなどがあります。中には、7割以上が合格するコンクールもあります。やはり、ピアニストを目指すようなコンクールもあります。長いコンクールでは、予選・本選・地区大会・全国大会・受賞者によるコンサートと約1年間を通して行われるコンクールも中にはあります。
まるで、受験生のように、勉強に取り組むようにピアノと向き合う時間がそれだけ増えていきます。コンクールのレベルやお子様の進度によっても変わるかもしれませんが、コンクールに参加が決まったら、まず、出場する「できる」コースを決め、お住まいの都道府県、もしくは近くの都道府県で受験するというのが一般的です。お住まいの都道府県に開催地区がない場合は、開催される地区にて受験することになります。
ソロ部門・連弾・2台ピアノなどいろんなコースがある場合もありますが、一般的にはソロコースを受験される方が多くなると思います。ソロの参加が決まったら、自由曲もしくは課題曲どちらで参加するかを決めます。どちらで参加するかは、ご師事されている先生のお話をよく聞いて、決してお母様自身だけ、お子様自身だけでお決めにならないようにしましょう♪
先生は、その道のプロですから、「我が子に課題曲は簡単すぎて物足りないから自由曲で参加します」とか「課題曲で落ちたら恥ずかしい」とか、たまに私もこのようなお話を耳にしますが、基本的には先生が一番よく、生徒さんのピアノのことを把握していますから、先生にまずはお伺いされるといいと思います。それから、「課題曲で落選したら恥ずかしい」というのは全くありませんし、「簡単すぎる」曲などないのです! 譜面上、簡単に感じても学べば、どんな曲も奥深さがあり、作曲者の思いがあり、適切に気持ちを1音、1音入れて弾くのはどれも難しく、一見、簡単そうに聞こえる曲ほど「きちんと弾く」のは難しいのです。
ましてや、コンクールで課題曲を弾く方はいっぱいいて、同じ曲で審査になりますから、それは過酷さもあります。ですので、課題曲・自由曲があるコンクールの場合、どちらがどうだということはなく、審査して頂きたい、講評を頂きたい、そういった場合、自由曲にされるといいと思います。ご師事されている先生だけでなく、いろんな生徒さんをご指導されたり、活躍されている先生方からの講評はこれからのレッスンでの、時に励みに!時に叱咤激励になるでしょう♪♪
また、コンクールに参加するということは、同じ学年の違った門下の方の演奏を聞くことができますからそれはとても勉強になりますよ♪♪
同じ曲でも、解釈や演奏表現の違いで、「うわぁ~こんなに素敵になるんだ!」と感じることもあるでしょう!そこは、「学びの山」です。また、そこでそう感じることができたらきっと、もっと上達し、ピアノを好きになり、苦しい練習も乗り越えられる力がつくと思います!
ピアノはいろんな学び方ができると思いますが、コンクールも1つです。しかし、コンクールは、「水物」ともいいます。仮に落選しても一喜一憂せず、次回の機会に向かってチャレンジしてほしいものです。
この間、私の生徒さんも、あるコンクールに参加し、予選を通過しました。難易度も高く、不安な中、本番を立派にやり遂げた彼女の素晴らしさを感じることができ、手を取り合い喜びました。お父様、本番前に「仕事では緊張しないのに息ができないほど緊張する」、お母様「彼女の力を信じて祈ります、どうか受かってほしい」とご両親も息をのんでお子様の演奏を聞いてらっしゃいました。。。
コンクール受験にあたっては、ご家族の応援が必要不可欠になるでしょう。そこまでしないとなかなか簡単には受からないのもコンクールの厳しさです。厳しさから喜びを得たとき、人は壁を破り、お子様はまた次のステージにステップできるのです。全てはお子様の為になります。
そのコンクールで、受かったのに泣いていた11歳の女の子がいました。お母様が「良かった!7年越しの思いが実って!」と二人抱き合い涙を流していて、私の生徒さんではありませんが、私ももらい泣きしそうでしたよ。そこまで頑張る努力の過程が素晴らしいですし、何より親子の絆がより一層深まったことでしょう!
コンクール受験というのは、苦しい練習に耐えて努力し、本番の緊張の中での、自分の力を最大限に発揮する素晴らしさ、ご家族・先生との絆を深める、先生、ご家族への感謝の気持ちなどいろいろ学ぶことのできる場所です。
「敷居が高い」と思っていらっしゃる方、受けやすいコンクールもあります。是非、もし、受けさせてみたい、受けてみたいと感じたら、ご師事されている先生にお伺いしてみてください!
きっと、お子様にあうコンクールを教えてくださいます。
コンクールは全てではありませんが、チャレンジしたいとおっしゃったら是非! よりピアノを音楽を深く学べるきっかけとなるでしょう!!
先生も、生徒も、ご両親もみんなが学べるものです。
いつも心にピアノ・音楽を♪♪
いつも読んで頂きありがとうございます(^-^)